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末梢体内時計障害の病態解明と治療法の開発
- フォーマット:
- 論文
- 責任表示:
- 安藤, 仁 ; Ando, Hitoshi
- 言語:
- 日本語
- 出版情報:
- 金沢大学十全医学会 — The Juzen Medical Society Kanazawa University, 2018-11
- 著者名:
- 掲載情報:
- 金沢大学十全医学会雑誌 = Journal of the Juzen Medical Society
- ISSN:
- 0022-7226
- 巻:
- 127
- 通号:
- 3
- 開始ページ:
- 108
- 終了ページ:
- 109
- バージョン:
- publisher
- 概要:
- 生体の様々な行動や生理機能には,約24時間を1周期とする概日リズム (circadian rhythm) が認められる.この概日リズムは時計遺伝子群からなる細胞内体内時計によって発振されていることが,1980年代にショウジョウバエの研究により明らかされた.この発見に対しては,2017年に米国の3氏にノーベル生理学・医学賞が授与されたことは記憶に新しい.1990年代には,哺乳類においても時計遺伝子群が同定され,ショウジョウバエと同様に,細胞内体内時計は時計遺伝子群の転写・翻訳フ … ィードバックループにより構築されていることが明らかになった.哺乳類の体内時計は視床下部の視交叉上核に存在することは以前より知られていたが,時計遺伝子群の発見により,細胞内体内時計はほぼすべての細胞に存在することも判明した.視交叉上核の細胞内体内時計は,光刺激により時刻がセットされ,中枢時計として視交叉上核以外の細胞の体内時計 (末梢時計) の時刻を調節している一方,個々の臓器の生理機能のリズムは,直接的にはその臓器の末梢時計によって制御されている.我々は,末梢時計の障害がいわゆる生活習慣病の発症と密接に関連することを見出し,その病態の解明と治療法の開発を進めているので,本稿ではその一部を紹介する. 続きを見る
- URL:
- http://hdl.handle.net/2297/00053875
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