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高速AFM計測によるKaiタンパク質のロバストな概日周期発生機構の解明
- フォーマット:
- 論文
- 責任表示:
- 内橋, 貴之 ; Uchihashi, Takayuki
- 言語:
- 日本語
- 出版情報:
- 2018-12-17
- 著者名:
- 掲載情報:
- 平成29(2017)年度 科学研究費補助金 新学術領域研究(研究領域提案型) 研究実績の概要 = 2017 Research Project Summary
- 巻:
- 2016-04-01 – 2018-03-31
- 開始ページ:
- 3p.
- バージョン:
- author
- 概要:
- 名古屋大学 / 金沢大学理工学域数物科学系<br />Kaiタンパク質の動的相互作用: KaiCのリン酸化状態に依存してKaiAとの相互作用が概日周期的に変動することを見出した(Phase Dependent Differential Affinity: PDDAと名付けた )。KaiCのリン酸化概日周期について、実験で得られたパラメーターを用いて数理シミュレイションを行い、PDDAが概日周期にどのような影響を及ぼすのかを調べた。PDDAが無い場合には、KaiAと … KaiCの濃度比が変動すると概日周期が消失するのに対して、PDDAがある場合には概日周期が維持される濃度比が3倍程度大きくなった。このことから、PDDAは細胞内でのタンパク質濃度の揺らぎに対するKaiシステムの頑強性に寄与していることが明らかになった。また、温度制御下でKaiA-KaiCの相互作用を調べたところ、25-29℃の温度範囲では動的親和性に大きな変化は見られえず、30℃以上では、KaiAとKaiCの親和性が大きく変化することがわかった。プロテアソームα7ホモ14量体のα6による2ステップ解体過程:領域内共同研究としてプロテアソーム構成タンパク質α7ホモ14量体がα6により解体される過程を観察した。α7-14量体をアミノシランで化学修飾したマイカに強固に吸着させると14量体が自発的に7量体に分離する様子が見られた。さらに,α7-7量体リングの中心孔にα6サブユニットが結合・解離を繰り返し、時間経過とともにα6が中心孔に強固に結合することが分かった。また、積層した7量体リング間に隙間が経時的に生じ、そこにα6が結合する様子が観察された。これらのことから、α7-14量体のα6サブユニットによる解体は、リング積層間隙へのα6の結合と解離、7量体リング中心孔へのα6の強固な結合によるダブルリングの再生阻止の2段階の過程を経ていることを明らかにした。<br />研究課題/領域番号:16H00758, 研究期間(年度):2016-04-01 – 2018-03-31 続きを見る
- URL:
- http://hdl.handle.net/2297/00059967
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