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ディーゼル車排気粉じんの内分泌攪乱作用の本体とそのヒト暴露評価

フォーマット:
論文
責任表示:
木津, 良一 ; Kizu, Ryoichi
言語:
日本語
出版情報:
2018-03-28
著者名:
掲載情報:
平成15(2003)年度 科学研究費補助金 特定領域研究 研究概要 = 2003 Research Rroject Summary
巻:
2002 – 2003
開始ページ:
2p.
バージョン:
author
概要:
金沢大学理工研究域<br />ディーゼル排気粉じん(DEP)に含まれる内分泌撹乱物質を明らかにし、当該物質によるヒト曝露評価を行なうために本研究では、シャーシーダイナモ上で種々の走行条件で運転する市販ディーゼル車からDEPを捕集して含有成分の抽出してアンドロゲン様作用/抗アンドロゲン作用をアッセイするとともに、アンドロゲン様作用/抗アンドロゲン作用を担う含有成分及びその代謝物の分析法開発を行なった。その結果、以下の研究成果を得た。i)DEPには抗アンドロゲン成分が 含まれる、ii)抗アンドロゲン成分としては、アリル炭化水素受容体(AhR)アゴニストとして作用する成分とアンドロゲン受容体(AR)のアンタゴニストとして作用する成分がある、iii)DEPEの抗アンドロゲン作用は、走行中のエンジン負荷が高いほど強く、AhRアゴニスト成分とARアンタゴニスト成分の含有量も多くなるが、走行速度との関連では、異なった走行速度においても抗アンドロゲン作用は差がなく、AhRアゴニスト/ARアンタゴニスト成分の含有量にも差がない、iv)アリル炭化水素受容体のアゴニストとして作用する成分の一つは、5環以上の環構造を持つ多環芳香族炭化水素類(PAH)である、v)PAH曝露の指標として尿中に排泄されるPAH代謝物濃度に着目し、尿中のPAH水酸化物を検索したところ、幾つかのPAH水酸化体が検出されたが、中でも1-ヒドロキシピレン(1-OH-Pyr)及び2-ヒドロキシフルオランテン(2-OH-Flu)の濃度が高かったため、1-OH-Pyr及び2-OH-Fluの高感度蛍光検出HPLC定量法を開発した、vi)尿中1-OH-Pyr及び2-OH-Fluの濃度を喫煙者と非喫煙者で比較し、尿中1-OH-Pyr及び2-OH-Fluが多環芳香族炭化水素類の経気道曝露の良い指標となることを示した。<br />研究課題/領域番号:14042218, 研究期間(年度):2002 – 2003<br />出典:「ディーゼル車排気粉じんの内分泌攪乱作用の本体とそのヒト暴露評価」研究成果報告書 課題番号14042218(KAKEN:科学研究費助成事業データベース(国立情報学研究所))(https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-14042218/)を加工して作成 続きを見る
URL:
http://hdl.handle.net/2297/00060553
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早川, 和一, Hayakawa, Kazuichi

金沢大学自然科学研究科

木津, 良一

金沢大学21世紀COEプログラム