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慢性胆管炎・特に肝内結石症での胆管硬化と肥満細胞との関連性・胆管上皮でのStem Cell Factorの発現を中心にして
- フォーマット:
- 論文
- 責任表示:
- 常山, 幸一 ; Tsuneyama, Koichi
- 言語:
- 日本語
- 出版情報:
- 2016-04-21
- 著者名:
- 掲載情報:
- 平成11(1999)年度 科学研究費補助金 奨励研究(A) 研究概要 = 1999 Research Project Summary
- 巻:
- 1998 – 1999
- 開始ページ:
- 2p.
- バージョン:
- author
- 概要:
- 金沢大学医薬保健研究域医学系<br />1.肝内結石症胆管上皮へのstem cell factor(SCF)の異常発現肝内結石症、及び対照肝疾患において、門脈域へのSCFの発現を免疫組織学的に検討した。SCFは肝内結石症の拡張胆管に強く発現していたが、非拡張胆管部に発現は見られなかった。原発性硬化性胆管炎では、約20%で、胆管上皮にSCFが発現していたが、正常肝や、対照肝疾患では、上皮へのSCFの発現は1例も見られなかった。2.肝内結石症胆管上皮、及び周囲線維化部 … 位の肥満細胞における肥満細胞の動態肝内結石症、原発性硬化性胆管炎のいずれにも、拡張胆管周囲の線維化部位に肥満細胞の著明な浸潤が認められた。正常肝や、対照肝疾患では、胆管周囲への肥満細胞浸潤は目立たなかった。二重染色の結果、浸潤肥満細胞はほぼ全例がSCFのレセプターであるc-kit陽性であり、胆管上皮のSCF発現と有意に相関していた。3.肝内結石症胆管上皮、及び周囲線維化部位における線維化関連因子(b-FGFやTNFーα)の発現浸潤肥満細胞における線維化関連因子の発現を二色染色で検討した。多くの肥満細胞は、線維化促進因子として知られるb-FGFやTNF-αを同時に発現していたが、胆管上皮自身は陰性であった。胆管周囲の線維化促進に、肥満細胞が重要な役割を果たしていると考えられた。肝内結石症において胆管上皮に異常発現したSCF が、c-kitを有する肥満細胞を集蔟・活性化し、線維化促進因子の産性・放出を誘導する可能性が示唆された。4.肝内結石症の胆管周囲線維化部位におけるヘパラン硫酸プロテオグリガン(HSPG)の性状胆管周囲の線維化部位では HSPG の増性が顕著であった。HSPGは、b-FGFやヘパリン結合部位を有するケモカイン等と結合し、それらの物質を大量にプールすることで、肝線維化の遷延化に関わっている可能性が示唆された。<br />研究課題/領域番号:10770074, 研究期間(年度):1998 – 1999<br />出典:「慢性胆管炎・特に肝内結石症での胆管硬化と肥満細胞との関連性・胆管上皮でのStem Cell Factorの発現を中心にして」研究成果報告書 課題番号10770074(KAKEN:科学研究費助成事業データベース(国立情報学研究所))(https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-10770074/)を加工して作成 続きを見る
- URL:
- http://hdl.handle.net/2297/00060815
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