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パーキンソン病モデルラットの自家神経移植による神経機能回復の画像評価

フォーマット:
論文
責任表示:
久慈, 一英 ; Kuji, Ichiei
言語:
日本語
出版情報:
2016-04-21
著者名:
掲載情報:
平成10(1998)年度 科学研究費補助金 奨励研究(A) 研究概要 = 1998 Research Project Summary
巻:
1997 – 1998
開始ページ:
2p.
バージョン:
author
概要:
金沢大学附属病院<br />一側の黒質に定位的に6-OHDAを注入し、パーキンソン病モデルラットを作成した。運動機能的にパーキンソン病モデルラットの機能異常をアポモルフィン投与における回転運動にて評価し、さらに、線条体に頚部から摘出した自家迷走神経節を移植した。ドパミン神経系破壊群、および移植群についてそれぞれ脳の連続切片を作成し、各オートラジオグラフィを行った。オートラジオグラフィには、定量的に解析した。本年度では、加えて、抗tyrosine hydroxyla se抗体を用いてABC法に基づく免疫染色を上記オートラジオグラフィと同一切片に対して行い、比較検討した。また、脳血流分布をTc-99m-HMPAOによってオートラジオグラフィで調べた。[H-3]GBR12935を用いたドパミントランスポータへの結合は、破壊側基底核の結合が低下していた。アポモルフィンによる回転運動は、免疫染色の低下度と相関が認められたが、[H-3]GBR12935の低下度は、回転や免疫染色で低下のない群でも認められ、相関は低かった。これは、節前神経のtyrosine hydroxylaseの低下や機能低下が起こるよりも軽度の障害でも[H-3]GBR12935の低下として鋭敏にとらえられることを示している。[H-3]YM09151-2は、少しだが有意に破壊側で結合が増加しており、神経伝達物質の低下に伴うドパミンD2受容体のupregulation反応を示すものと考えられた。[H-3]SCH23390を用いたドパミンD1受容体の変化は両側ともほとんど有意なものではなく、ドパミンD2受容体の変化とは異なることがわかった。神経移植群と非移植群では上記の検討では明らかな差違はないようであった。脳血流分布は、基底核において左右差はなかった。結論として、移植による変化は明らかなもとはなかったが、ドパミントランスポータの低下が神経伝達物質合成酵素であるtyrosine hydroxylaseの低下やドパミン受容体の減少に伴うアポモルフィンによる回転運動がおこるよりも少ない傷害で起こっているという事実が確認された。<br />研究課題/領域番号:09770686, 研究期間(年度):1997 – 1998<br />出典:「パーキンソン病モデルラットの自家神経移植による神経機能回復の画像評価」研究成果報告書 課題番号09770686(KAKEN:科学研究費助成事業データベース(国立情報学研究所))(https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-09770686/)を加工して作成 続きを見る
URL:
http://hdl.handle.net/2297/00060881
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