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老衰の回避は可能か?

フォーマット:
論文
責任表示:
高野, 秀一 ; Takano, Shuichi
言語:
日本語
出版情報:
2016-04-21
著者名:
掲載情報:
平成17(2005)年度 科学研究費補助金 若手研究(B) 研究概要 = 2005 Research Project Summary
巻:
2004 – 2005
開始ページ:
2p.
バージョン:
author
概要:
金沢大学理工研究域<br />1 シャペロン関連因子CHIPの大量発現による、線虫の加齢に伴う運動能力低下の抑制当該研究の目的である老衰の回避のため、シャペロンhsp70に関連する因子であるCHIPを老化実験モデルである線虫C.elegansの筋肉で特異的に発現するベクターを導入した。その結果、成虫になった時点を100%として、対照実験の線虫の運動能力は4日目で約66%まで低下した一方で、CHIPを導入したものは、80〜91%の運動能力を維持した。8日目では、対照 32%、CHIP導入51〜67%であった。同様の効果は、長寿変異体daf-2でも確認できた。以上より、CHIPは線虫に対して抗老衰の効果を示すことが明らかになった。本研究の目的である老衰の「回避」までは至らなかったが、「抑制」効果を持つ因子の同定に成功した。2 ミトコンドリアHSP70と老衰の関連老衰の原因として考えられているミトコンドリア機能の低下に、ミトコンドリアHSP70が関与しているかどうか、線虫のミトコンドリアHSP70であるHSP70FのRNAiで強制的に発現抑制させた。成虫からHSP70Fの発現を低下させたところ、RNAi処理後4日目で運動能力は対照に対して約20%減少した。同様の効果は、長寿変異体daf-2でも確認された。さらに、HSP70Fの発現は線虫が加齢するとともに低下することも本研究で明らかになった。よって、加齢とともに自然に起こるHSF70F低下を防ぐことが、少なくとも線虫の老衰回避への可能性につながるという結論に至った。以上、本研究により老衰を回避する可能性を持つ因子として線虫のCHIPおよびHSP70Fを見いだした。<br />研究課題/領域番号:16790048, 研究期間(年度):2004 – 2005<br />出典:「老衰の回避は可能か?」研究成果報告書 課題番号16790048(KAKEN:科学研究費助成事業データベース(国立情報学研究所))(https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-16790048/)を加工して作成 続きを見る
URL:
http://hdl.handle.net/2297/00061067
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