Blank Cover Image

INFγ発現とT細胞レセプターを指標としたマイナー組織適合抗原特異的T細胞の検出

フォーマット:
論文
責任表示:
高見, 昭良 ; Takami, Akiyoshi
言語:
日本語
出版情報:
2016-04-21
著者名:
掲載情報:
平成14(2002)年度 科学研究費補助金 若手研究(B) 研究概要 = 2002 Research Rroject Summary
巻:
2001 – 2002
開始ページ:
2p.
バージョン:
author
概要:
金沢大学医薬保健研究域医学系<br />Y染色体特異的マイナー組織適合抗原であるH-Yペプチドは男性にのみ発現し,HLA-A2に表出される.まず,HLA一致姉からの同種骨髄移植後に慢性骨髄性白血病リンパ性急性転化を来した男性患者(HLA-A2陽性)を対象に,患者の白血病細胞に対し高い細胞傷害活性を示すドナー由来のT細胞を作成した.H-Yペプチドでパルスしたドナー由来樹状細胞を抗原提示細胞に用いてドナーのT細胞を繰り返し刺激することにより,細胞傷害性T細胞を樹立した .この細胞傷害性T細胞は,ドナーの樹状細胞に対しパルスするペプチド濃度依存性の細胞傷害活性を示した.さらに,患者白血病細胞・線維芽細胞,男性リンパ芽球性リンパ細胞株細胞に対し,HLA-A2拘束性の細胞傷害活性を示した.次に,同じ男性患者が再移植を受けたのち分子遺伝学的寛解を維持していた時期の流血中に,インターフェロン(IFN)γ発現とT細胞レセプターを指標としてH-Yペプチド特異的T細胞を検出した.患者血液からCD8陽性細胞を分離し,H-Yペプチドで5時間刺激したところ,6.8%がIFN-γ陽性となった.このCD8陽性IFN-γ陽性細胞のT細胞レセプターβ鎖のCDR3領域をPCRにより増幅し,サイズ・スペクトラタイピングを行った.その結果,BV22においてin vitroで誘導された細胞傷害性T細胞と同じサイズのピークが検出された.塩基配列を決定したところ,患者の流血中に存在しているH-Yペプチド反応性T細胞とin vitroで樹立した細胞傷害性T細胞で共通のCDR3領域の配列が証明された.流血中に存在していたCD8陽性細胞は,H-Yペプチド特異的にIFN-γを発現することから,同種免疫による抗腫瘍効果の担当細胞であった可能性がある.<br />研究課題/領域番号:13770578, 研究期間(年度):2001-2002<br />出典:「INFγ発現とT細胞レセプターを指標としたマイナー組織適合抗原特異的T細胞の検出」研究成果報告書 課題番号13770578(KAKEN:科学研究費助成事業データベース(国立情報学研究所)) ( https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-13770578/ )を加工して作成 続きを見る
URL:
http://hdl.handle.net/2297/00061209
タイトル・著者・出版者が同じ資料

類似資料:

1
 
2
 
3
 
4
 
5
 
6
 
7
 
8
 
9
 
10
 
11
 
12
 

中尾, 眞二, Nakao, Shinji

金沢大学医薬保健研究域医学系

高見, 昭良, Takami, Akiyoshi

金沢大学十全医学会, The Juzen Medical Society Kanazawa University

向田, 直史, Mukaida, Naofumi

金沢大学がん進展制御研究所

水腰, 英四郎, Mizukoshi, Eishiro