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1.
論文 |
永里, 敦
概要:
金沢大学 医 第1外科<br />甲状腺分化癌非再発例40例,再発例19例を対象に免疫組織学的にpRB発現とPCNA染色率及びLM, FN発現量を測定した. 1)pRB染色率は,再発例で有意に低値であった. 2)PCNA染色率は,再発例で有
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意に高値であった. 3)20mm以下の腫瘍径で再発をきたしているものはpRB染色率が有意に低値であり,PCNA染色率も高値であった. 4)t4症例で再発していない症例はPCNA染色率が有意に低値であった. 5)LMの発現量は,再発例で有意に低値であった. 6)リンパ節再発例で1年以内に再発した例では,再発腫瘍のPCNA染色率は原発腫瘍に比べて有意に高率であった. 7)無再発率との関係では,pRB低値群及びPCNA高値群で有意に再発の危険性が高かった.以上の結果から,甲状腺分化癌においてpRB及びPCNA染色率とLMの発現量は再発の予測因子となりうることが示唆された
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2.
論文 |
疋島, 一徳
概要:
金沢大学 医 第1外科<br />原発性肺癌215例を対象に,術前化学療法の投与法別に3治療群に分け,抗Fasモノクローナル抗体を用い,Fas抗原の発現率を検討した. 1)術前無治療群のFas抗原発現率は46.3%, BAI群61.1%,
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IT群70%と術前化学療法群が有意に高率であった.Fas抗原発現量を表すCYTOADに関しても,術前無治療群0.259±0.051, BAI群0.280±0.059, IT群0.300±0.052と有意差で術前化学療法群が高値を示した. 2)Fas抗原はBAI群において,制癌剤の投与薬剤数が増すごとに発現率が高くなる傾向を示し,CYTOADは1剤群0.251±0.042, 2剤(及び3剤)群0.296±0.056, 4剤群0.304±0.073で多剤投与が有意に高値を示した.IT群では,投与回数に比例し,Fas抗原の高率,CYTOADが高値となる傾向を認めた. 3)術前無治療群と異なり,術前化学療法群(BAI群とIT群)のFas抗原陽性例はFas抗原陰性例より有意に予後が良好であった
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3.
論文 |
山野, 潤
概要:
金沢大学 医 脳神経外科<br />ニホンザルを用いて全身麻酔下で腕頭動脈と無名動脈を一過性に遮断することにより脳虚血モデルを作製した. 1)非活性型のカルパインは正常海馬では海馬の全領域に同程度に存在していたが,虚血後には僅かながらも減少
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を示した. 2)活性型のカルパインはウェスタンブロットではCA1に有意に多く発現が見られ,虚血前に比べてCA1ニューロン,特にその核周囲の胞体に強い発現を示した. 3)カルパインの基質であるフォドリンの分解産物の発現は虚血後の海馬では有意な増加を示したものの,海馬の各領域による差異は見られなかった. 4)虚血後に活性化されたカルパインは,CA1ニューロンにおいて,プロテインキナーゼCなどフォドリン以外の蛋白を基質としていることが示唆された.以上より,脳虚血後に生じるカルパインの活性化は,海馬CA1における遅発性神経細胞死の発生に重要な役割を果たしていると考えられた
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