1.

論文

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久田, 幸正
出版情報: 金沢大学十全医学会雑誌.  104  pp.36-45,  1995-02-01.  金沢大学十全医学会
URL: http://hdl.handle.net/2297/9111
概要: 金沢大学 医 第1内科<br />1)抗Thy1.1腎炎の経過中,糸球体ECM増生部位のメサンギウム領域にMMP-2蛋白の発現が確認された.第60病日では,軽度のメサンギウム基質増生部にはその発現を認めたが,中等度以上に残存している硬化糸球 体には発現はなかった. 2)抗Thy1.1腎炎から精製された糸球体の培養上清中にはMMP-2が第7病日から持続的に分泌されており,これはすでに一部は活性化されていた. 3)MMP-2の遺伝子発現は抗Thy1.1腎炎の経過中,特に第14病日で対照に比し4.2倍,第28病日に5.0倍,第60病日に2.0倍の亢進が認められた. 4)糸球体におけるMMP-2の分泌量および遺伝子発現は,ECM増生時期に一致して亢進しており,ECMの減少とともにその発現も低下した.以上の結果より,硬化糸球体におけるMMP-2の発現が硬化病変の修復機序に大きな役割を演じていると考えられた 続きを見る
2.

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服部, 和伸
出版情報: 金沢大学十全医学会雑誌.  105  pp.845-854,  1996-12-01.  金沢大学十全医学会
URL: http://hdl.handle.net/2297/9258
概要: 金沢大学 医 第1外科<br />腹水肝癌AH130を移植した担癌ラットに対して,メチオニンとシスチンを欠乏させたKKM-1及び更にアルギニンを増量したKKM-2のアミノ酸インバランス輸液と抗癌剤の併用療法を行った. 1)KKM-1及びKK M-2とテガフール併用群では経口摂取群に比較して有意に腫瘍重量の減少を認めた. 2)KKM-2とテガフール併用群とKKM-2単独投与群は有意にメチオニン濃度の低下とアルギニン濃度の高値を認めた. 3)5-FU濃度は腫瘍内で著明に高く,アミノ酸インバランス輸液併用群では総合アミノ酸製剤併用群より高い傾向にあった. 4)KKM-2とテガフール併用群では有意にG0G1期細胞数の増加とG2M期細胞数の減少を認めた. 5)KKM-2とテガフール併用群では総合アミノ酸製剤とテガフール併用群,KKM-1とテガフール併用群,経口摂取群に比較して,有意にPCNA標識率の低下を認めた 続きを見る
3.

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高村, 博之
出版情報: 金沢大学十全医学会雑誌.  104  pp.719-731,  1995-12-01.  金沢大学十全医学会
URL: http://hdl.handle.net/2297/9172
概要: 金沢大学 医 第2外科<br />1)無治療群の移植小腸片の平均生着日数が5.7±0.2日であったのに対し,ゲニステイン投与群のグラフト小腸の平均生着日数は14.7±0.3日と有意に長く,ゲニステイン投与により拒絶反応の発現が抑制された. 2)移植7日後のグラフト小腸のIL-2及びIL-2Rβ鎖のmRNA発現量は,ゲニステイン投与群では無治療群に比べて明らかに低かった. 3)移植後7日目のラットの脾細胞を用いたリンパ球混合培養及び細胞障害性試験(クロム遊離試験)では,ゲニステイン投与群は無治療群に比べて細胞障害活性が有意に低かった.リンパ球混合培養上清中のIL-2蛋白産生量は,ゲニステイン投与群では無治療群に比べて有意に低かった.リンパ球混合培養細胞のIL-2及びIL-2Rβ鎖のmRNA発現量もまた,ゲニステイン投与群では無治療群に比べて明らかに低かった 続きを見る
4.

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山田, 陽久
出版情報: 金沢大学十全医学会雑誌.  110  pp.418-442,  2001-12-01. 
URL: http://hdl.handle.net/2297/4556
概要: 金沢大学医系研究脳医科<br />自然発症インスリン非依存型糖尿病ラット(OLETF)の網膜電図(ERG)に関して検討した.実験には,OLETFラットと糖尿病を発病しないLETOラットを用い,自由摂食のOLETF,食事制限のOLETF,LE TOの3群に分け,ERGの経時的変化を比較した.自由摂食群はLETOに比し,糖尿病状態にある35週齢以後でもO2,O3,O4振幅は有意に大きく,網膜ドーパミン,DOPAC含量が有意に高く,高血糖以外のOLETF特有の因子の関与が示唆された.自由摂食群は食事制限群に比し,耐糖能障害をきたし始める15,20週齢でO2頂点潜時は有意に短縮し,35週齢よりO2,O3の頂点潜時延長と振幅低下を認めた.55週齢OLETFでは血清総コレステロール,HDLコレステロール値,血清トリグリセリド値はO1,O2,O3,O4の頂点潜時と正の相関を示した.55週齢のDOPAC,HVAは,自由摂食群が食事制限群に比し有意に低く,O1,O2,O3の頂点潜時と負の相関を示した.以上より,脂質代謝異常ないし網膜内ドーパミン代謝異常が網膜機能失調に関与していることがERGにより確認された<br />原著論文 続きを見る
5.

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木南, 伸一
出版情報: 金沢大学十全医学会雑誌.  105  pp.203-214,  1996-04-01.  金沢大学十全医学会
URL: http://hdl.handle.net/2297/9197
概要: 金沢大学 医 第2外科<br />ラットの腺胃幽門側2/3を切除し,Billroth II法で再建し,発癌剤を投与せずに50週間観察するモデルにおいて,低脂肪食(脂肪含有量0.5%)を与えるLF群と,高脂肪食(脂肪15%)を与えるHF群を作 製し,脂肪摂取量の多寡が,残胃癌の発生と進展に及ぼす影響を,実験的に検討した. 1)発癌率は,LF群14.8%, HF群41.4%で,LF群で有意に低率となった.組織型はmuc或いはtub,深達度は全てmp以深で,LF群では,浸潤はssまでに留まっているのに対し,HF群では,seが3例,siが2例認められ,HF群でより深部へと浸達していた. 2)腺腫の発生率は,LF群14.8%, HF群37.9%で,LF群で有意に少なかった.GCPは,LF群の74.1%, HF群の93.1%に認められ,LF群に少ない傾向が認められた.以上より,脂肪摂取の多寡が残胃発癌に影響することが実験的に示された 続きを見る
6.

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瀬戸, 俊夫
出版情報: 金沢大学十全医学会雑誌.  104  pp.465-475,  1995-08-01.  金沢大学十全医学会
URL: http://hdl.handle.net/2297/9149
概要: 金沢大学 医 第1生理<br />妊娠ラット及び処女ラットに周波数2,450MHz,強度10mW/cm2のマイクロ波を90分間,全身曝露した. 1)妊娠ラットのTcolは曝露中常に処女ラットより低く,曝露終了時にその差は2.6℃に達した. 2)マイクロ波曝露は妊娠及び処女ラットの前頭葉皮質,側坐核,扁桃体のDA代謝率を亢進した.前頭葉皮質でのDA代謝率の増加程度は処女ラットに比し妊娠ラットで有意に大きかった.視床下部のDA代謝率は妊娠及びマイクロ波曝露により変化なかった. 3)妊娠・処女ラットともマイクロ波曝露により側坐核のCCK濃度が減少した.CCKレベルは妊娠により有意に影響された.前頭葉皮質,視床下部のCCKレベルは妊娠及びマイクロ波曝露により変化しなかった. 4)前頭葉皮質,側坐核,扁桃体,視床下部についてSS, CRHの変動から妊娠による体温調節機構の変化を説明できなかった 続きを見る
7.

論文

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仲井, 培雄
出版情報: 金沢大学十全医学会雑誌.  105  pp.648-657,  1996-10-01.  金沢大学十全医学会
URL: http://hdl.handle.net/2297/9239
概要: 金沢大学 医 第2外科<br />体重270g前後のWistar系雄性ラットを用い,十二指腸液が全て幽門輪を経て胃内へ逆流する手術を行った.TPROを0.5%含有した飼料を与えるTPRO群(n=13)と,標準飼料を与える対照群(n=14)の 2群に分け,術後40週で動物を犠牲死させた.腫瘤,胃癌及び胃腺腫の発生率は,TPRO群でそれぞれ1/13, 0/13, 1/13に対し,対照群で7/14, 5/14, 7/14と,TPRO群で低率であった.腫瘤は,幽門前庭部及び胃空腸吻合部に発生し,組織学的に癌及び腺腫,或いは両病変の併存であった.胃癌の組織型は管状腺癌又は粘液癌で,このうち1個に肝への浸潤がみられた.尿中硝酸排泄量の中央値は,TPRO群で4.9μmol/日,対照群で5.7μmol/日であったが,尿中NTPRO排泄量の中央値は,TPRO群で2.0μg/日に対し,対照群では0.05μg/日の検出限界を下回り,TPRO群が有意に高かった 続きを見る
8.

論文

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伊藤, 雅之
出版情報: 金沢大学十全医学会雑誌.  104  pp.476-482,  1995-08-01.  金沢大学十全医学会
URL: http://hdl.handle.net/2297/9150
概要: 金沢大学 医 第2外科<br />ラットを用いて実験的に腹膜炎モデルを作成した. 1)腹膜炎群では血中BCAA(VAL,ILE,LEU)濃度の低下が認められ,低下した血中BCAA濃度は20%アミノ酸(BCAAを21.2%含有)と15%糖液に よるTPNにより対照群の血中濃度に是正された. 2)尿中BCAA排泄量はアミノ酸を投与した腹膜炎群で最も増加していたが,排泄量は投与BCAA総量の1%未満であった. 3)非腹膜炎群では血中のLEUからのケトン体の生成は認めなかったが,腹膜炎群では血中LEUからのケトン体生成が著明であった. 4)腹膜炎群でのLEUの血中消失速度は非腹膜炎群より速く,半減期は非腹膜炎群より短縮し,腹膜炎群でのLEUのエネルギー基質としての消費は非腹膜炎群の約4.8倍であった.重症感染時にはBCAAとくにLEUの代謝が著しく亢進していることを考慮しアミノ酸輸液の組成を決定すべきである 続きを見る
9.

論文

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井上, 哲也
出版情報: 金沢大学十全医学会雑誌.  105  pp.420-426,  1996-06-01.  金沢大学十全医学会
URL: http://hdl.handle.net/2297/9218
概要: 金沢大学 医 第2外科<br />1)脾臓において,3日目には赤脾髄へのリンパ球浸潤とIL-2受容体陽性細胞の増加が明らかとなり,7日目には全リンパ球に対するT細胞の比率が上昇した. 2)脾臓内のリンパ球分画では,W3/25陽性細胞のOX8 陽性細胞に対する比率は3日目に一旦上昇し,7日目には低下した. 3)宿主腸間膜リンパ節内のリンパ球分画では,W3/25陽性細胞とOX8陽性細胞の絶対数は共に移植後増加したが,W3/25陽性細胞のOX8陽性細胞に対する比率の推移は脾臓におけるそれと同様に3日目に一旦上昇し,7日目には低下した. 4)移植片の腸間膜リンパ節内のリンパ球分画では,W3/25陽性細胞は3日目に一旦減少し,7日目以降増加した.OX8陽性細胞は7日目以降増加したが,W3/25陽性細胞のOX8陽性細胞に対する比率は3日目に一旦減少し,7日目には上昇した 続きを見る
10.

論文

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Seto, Hikaru ; Kageyama, Masanari ; Maeda, Masatoshi ; Toyoshima, Shinichiro ; Tomizawa, Gakuto
出版情報: 核医学画像診断.  12  pp.2-5,  1997-09-01. 
URL: http://hdl.handle.net/2297/4221
概要: 富山医科薬科大学 医 放射線<br />原著論文