1.

論文

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平田, 公一
出版情報: 金沢大学十全医学会雑誌.  104  pp.246-258,  1995-04-01.  金沢大学十全医学会
URL: http://hdl.handle.net/2297/9129
概要: 金沢大学 医 第2病理<br />1)肝癌を内包しないAAH内にみられる肝細胞性異型病変を検討し,6種類の異型病巣を特定,抽出することが組織学的に可能であった. 2)AAHで抽出された微小異型病変を肝実質内で検討するとその多くは散在性にみら れ,再生結節や肝小葉の内部にある程度の領域をもって認められた. 3)こられの肝実質内の異型病巣はHCCや,AAH合併で非合併例より高率に出現し,特に小細胞性ディスプラジアは有意差をもって高率に出現した. 4)これらの肝細胞性微小異病巣には,HCCやAAHにみられる表現型の変化やAFPの発現はみられず,細胞増殖活性も非癌部とほぼ同じであった. 5)HCCの発生の殆どないPBCでも類似の異型病変が高率に出現し,PBC肝でみられるこれらの変化は反応性のものと考えられた. 6)他の1つの異型肝細胞性病変であるHCC結節周辺型は,反応性のものと先行するAAHが関連するものの2種類があった 続きを見る
2.

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菅原, 浩之
出版情報: 金沢大学十全医学会雑誌.  105  pp.819-833,  1996-12-01.  金沢大学十全医学会
URL: http://hdl.handle.net/2297/9256
概要: 金沢大学 医 第2病理<br />1)正常肝の肝内胆管上皮で軽度ではあるがIL-6の発現が見られた. 2)PBCやEBOでの障害胆管上皮で,IL-6の発現が亢進しておりIL-6 mRNAシグナルもみられ,更に,IL-6レセプターの発現もみら れた. 3)ヒト胆管細胞癌の癌細胞でIL-6の発現が見られ,分化度の高いものでは,発現が強くまた広汎に発現し,分化度の低下と共にIL-6の発現の分布と強度が低下した. 4)IL-6陽性癌細胞では同陰性癌細胞より増殖活性は低く,IL-6発現は胆管細胞癌細胞増殖とは逆の関連性を示すことが示された. 5)肝内結石を合併した胆管細胞癌では,IL-6は胆管上皮ディスプラジアに発現し,胆管細胞癌の発生初期に関連する因子の1つと考えられた. 6)初代ヒト正常肝内胆管培養細胞と胆管細胞癌培養細胞でIL-6,IL-6レセプター,IL-6mRNAの発現を認めた.特に,胆管細胞癌で発現が著しく亢進していた 続きを見る
3.

論文

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藤田, 拓也
出版情報: 金沢大学十全医学会雑誌.  105  pp.295-308,  1996-04-01.  金沢大学十全医学会
URL: http://hdl.handle.net/2297/9206
概要: 金沢大学 医 整形外科<br />椎骨内存在範囲,椎骨内及び椎骨外進展様式の検討結果から,転移性脊椎腫瘍の局所進展様式は以下のように考えることができた.転移腫瘍細胞は,椎体後方部に着床し,椎体内骨髄を増殖進展する.垂直方向ではバリアー組織で ある軟骨板,線維輪に達し,水平方向では,後縦靱帯に達し,肋椎関節,椎体側面骨膜,前縦靱帯へと到達する.椎弓根を通り椎骨後方要素へも進展しその骨膜に達する.後縦靱帯は弱いバリアー組織であり,脈管貫通部周囲より次第に破壊されるが,多くは薄い膜様線維性組織が表面を覆う.しかし,後縦靱帯側方部分から硬膜外腔に浸潤することもある.又,椎体側面骨膜,椎弓骨膜も破壊され,同様に薄い膜様疎性線維性組織が表面を覆うが,時に傍脊椎部,傍脊柱筋に進展する.腫瘍細胞は椎体偶角部より隣接椎体に,又,傍脊柱筋より隣接椎弓にも進展する 続きを見る