1.

論文

論文
鹿島, 正裕
出版情報: 金沢法学 = Kanazawa law review.  32  pp.1-26,  1990-03-05.  金沢大学法学部 = The Faculty of Law, University of Kanazawa
URL: http://hdl.handle.net/2297/18205
2.

論文

論文
Sakagami, Ruriko
出版情報: 言語文化論叢 = Studies of Language and Culture.  pp.21-37,  2015-03-30.  金沢大学外国語教育研究センター = Foreign Language Institute Kanazawa University
URL: http://hdl.handle.net/2297/41295
概要: フランス語と英語は,共に印欧語族に属し,語彙的にも文法的にも共通点 を多く持つ言語同士である.動詞の時称形に関しても,活用語尾で形態が決 定されるものと助動詞と過去分詞との複合的な形態を持つものを保有するの で,この両言語において対応する見 かけ上の等価値形態を指摘することがで きる.そのような形態の一つとして,フランス語の現在分詞と英語の現在分 詞を挙げることができる.しかし、フランス語の現在分詞は、en という前置 詞と結合するとき、ジェロンディフと呼ばれる形態素を形成する.ところが, これに対応する英語の形態素は存在しない.このように,一方の言語には存 在しない形態素が,どのような形式で他方の言語に翻訳され得うるかを観察 し,分析・検討することは,その翻訳結果に現われる両言語の特徴や差異を 明らかにすることに貢献できるはずである.このような方針のもとに着手し たフランス語と英語との対照研究の一つとして,主に統辞的観点からの分析 を阪上(2012)で示した.本稿はその続編に該当し,統辞的観点と意味的観 点,とりわけ時・アスペクト的意味とに関わる表現手段について検討してい くことを目的とする. 続きを見る
3.

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阪上, るり子
出版情報: 言語文化論叢 = Studies of language and culture.  14  pp.95-119,  2010-03-31.  金沢大学外国語教育研究センター = Foreign Language Institute Kanazawa University
URL: http://hdl.handle.net/2297/24245
概要: 本稿は,阪上(2009)「認知動詞に関する日仏対照研究1」の続編である.日本語動詞の中でも,思考や認識を意味する多義的動詞の代表とも言える「思う」がフランス語にはどのような動詞によって翻訳され得るか,を調査することにより,二言語間において動 詞が及ぶ一定の思考的意味領域に関する対応関係を明らかにすることを目指す研究の一部である.前稿では,出発点の日本語動詞の「思う」の意味価値分析を中心に,それぞれの意味価値を翻訳するフランス語動詞の抽出結果までを示した.その調 査によって収集できた発話例から成るコーパスにおいて,原文と翻訳を対照させながら,思考的意味を共有する日本語とフランス語の言語表現を検討し,言語表現,とくに動詞表現に顕在化されている認知的意味領域に関する共通点および差異を明らかにするのが今回の分析の目的である.具体的分析対象を厳選するため,「思う」の意味価値のうちの7つを限定するに至った.それらの価値を顕在化している日本語発話と,そのフランス語翻訳とを,動詞表現に注目して分析を進めた.その結果,「思う」を翻訳するために使用される主要フランス語動詞を特定することができた.また,分析過程において新たに浮上してきた認知的意味を担う動詞の統辞的特徴に関する問題点は今後の研究課題である.<br />最終ページに和文要旨 続きを見る
4.

論文

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Sakagami, Ruriko
出版情報: 言語文化論叢.  10  pp.197-212,  2006-03-31.  金沢大学外国語教育研究センター
URL: http://hdl.handle.net/2297/3410
概要: 英語を学習した後にフランス語学習を始めるとき、英語の知識が効果的に援用される場合もあるが、英語にはないフランス語独自の表現に学習者がつまずく事も多い.そのような表現の一つとして、一般に不定代名詞と分類されるonをあげることができる.大学で実 施されているフランス語教育においても、従来の読み・書きに重点をおいたものではなく、実践能力の養成に対する要求から、昨今はコミュニカティヴ・アプローチと呼ばれるタイプの教材も増え、実際の会話例から学習を始めることも珍しくはなくなった.しかし、そのタイプの教材においても、この記号の用法について詳しく扱っているものは多くない.中級以上に進むにつれ、onに対する学習者の関心も高まってくる印象を受ける.この記号に対する学習者の理解を深めるための試みとして、現代作家の日本語小説とそのフランス語訳を教材とし、どのような日本語がフランス語のonに訳出可能であるかを調査するという作業を、文学部文学科仏語学仏文学コースの2、3、4年生を対象に、フランス語学入門の授業として行った.授業では小説の一部しか扱えなかったので、一作品全体の調査後の結果を材料に、この言語記号の習得方法、あるいは記号そのものの価値に関して考察していくことが本稿の目的である. 続きを見る