1.

論文

論文
高畠, 一郎
出版情報: 金沢大学十全医学会雑誌.  105  pp.406-419,  1996-06-01.  金沢大学十全医学会
URL: http://hdl.handle.net/2297/9217
概要: 金沢大学 医 第1外科<br />1)N2肺癌182例の縦隔リンパ節転移は,単一レベル転移77例,複数レベル転移は105例で,のべ345レベルの転移を認めた. 2)縦隔リンパ節SHの頻度は原発性非小細胞肺癌384例中1度,24例;2度,79 例;3度,196例;4度,85例であった.リンパ節転移陽性例でSHの反応が低下していた. 3)縦隔リンパ節FHの頻度は0度,55例;1度,60例;2度,105例;3度,164例であった.FHは男性,T因子,N因子高値,扁平上皮癌,リンパ管侵襲陽性例,静脈侵襲陽性例で高い反応を示していた. 4)SH高反応群の方が低反応群よりも有意に,N1-2全体,N1-2扁平上皮癌症例,全腺癌症例でFH低反応群の方が高反応群よりも有意に予後良好であった. 5)原発巣リンパ管侵襲は132例中65例で陰性,67例で陽性であり,T因子,N因子の高値と共に陽性例が増加していた 続きを見る
2.

論文

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大田, 聡
出版情報: 金沢大学十全医学会雑誌.  105  pp.440-449,  1996-06-01.  金沢大学十全医学会
URL: http://hdl.handle.net/2297/9220
概要: 金沢大学 医 第1内科<br />1)HCV抗体陽性100例中8例に蛋白尿を認め,うち3例はIFN投与による一過性蛋白尿であり,2例にHCV関連腎症を認めた. 2)生検953例中16例(1.7%)にHCV抗体陽性を認め,うちMPGNでは12 例中4例と有意に高率であった. 3)HCV陽性29例の腎組織学的検討より,メサンギウム増殖性糸球体腎炎を5例(17%)に,MPGNを4例(14%)に,肝性糸球体硬化症を10例(34%)に認めた.更にIgA腎症,糖尿病性腎症の合併が認められた. 4)糸球体係蹄に沿って上皮下を主体とする免疫複合体沈着部位に一致したHCVコア抗原ならびにIgGの沈着及び内皮下へのクリオグロブリンと考えられる細線維沈着を認めた.HCV関連腎症はわが国においては希な病変であり,肝疾患の進行に伴って生じる肝性糸球体硬化症及び一次性糸球体疾患の合併と治療上からも厳密に区別する必要がある 続きを見る
3.

論文

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寺崎, 修一
出版情報: 金沢大学十全医学会雑誌.  105  pp.333-349,  1996-04-01.  金沢大学十全医学会
URL: http://hdl.handle.net/2297/9209
概要: 金沢大学 医 第1内科<br />肝腺腫様過形成の細胞増殖活性,肝硬変剖検例におけるサーベイ,組織学的予後因子について臨床病理学的に検討した. 1)AgNOR染色とPCNA免疫染色を用いて増殖活性を検討したところ,AAHの増殖活性は,肝硬変 とHCCの中間であった.OAHの増殖活性は肝硬変と同等であった.AAH内部にみられたHCC巣の増殖活性はHCCと同等であった. 2)全肝硬変剖検例のうちAHは257例中55例に140結節みられ,AAHは15例に44結節,OAHは44例に98結節みられた.AAH 44結節のうち18結節はMF(+)AAHであった. 3)OAHの合併率はHCCの有無と関連はなかったが,AAHはHCCを合併した肝硬変に高率に合併しており,HCCを合併していない肝硬変にはみられなかった. 4)HCCへの進展と関連していたのは核密度の増加,脂肪化,小細胞性ディスプラジアであった.特に小細胞性ディスプラジアと脂肪化の両所見がみられた3結節は全てがHCCへ進展した 続きを見る