1.

論文

論文
東馬, 智子
出版情報: 金沢大学十全医学会雑誌.  104  pp.758-767,  1995-12-01.  金沢大学十全医学会
URL: http://hdl.handle.net/2297/9176
概要: 金沢大学 医 小児科<br />1)フローサイトメトリーにより,好酸球は末梢血中の顆粒球分画におけるCD16抗原陰性細胞群として得られ,二重免疫蛍光染色により,選択的に好酸球表面の抗原発現を解析することが可能であった. 2)IL-5やGM- CSF等の好酸球活性化サイトカインによる全血培養では,末梢血好酸球表面のCD11b抗原発現が極めて早期に増強し,CD69抗原発現が経時的に誘導された. 3)末梢血好酸球表面のCD11b抗原の発現は,アレルギー群において有意に増強しており,末梢血好酸球総数よりも鋭敏な病態評価の指標となると考えた. 4)CD69抗原は通常のアレルギー疾患では末梢血好酸球表面には発現せず,炎症局所に浸潤した好酸球表面に強い誘導が認められた.好酸球増多症の2例では,一部の末梢血好酸球表面にもCD69抗原が強く発現しており,生体内で強い活性化を受けた状態にあることが示唆された 続きを見る
2.

論文

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東馬, 智子
出版情報: 金沢大学十全医学会雑誌.  104  pp.768-777,  1995-12-01.  金沢大学十全医学会
URL: http://hdl.handle.net/2297/9177
概要: 金沢大学 医 小児科<br />1)好塩基球表面結合IgEは年齢依存性に増加し,血清IgE濃度とも高い相関を示した.アレルギー群では乳児期前半から強いIgE結合を示し,乳児期のアレルギー感作の指標としては,血清IgE濃度よりも鋭敏である可能 性が示唆された. 2)血清IgE濃度と好塩基球結合IgEの相関を検討し,比較的低い血清IgE濃度でFceRIが飽和する可能性が示唆された. 3)臍帯血や種々の好塩基球結合IgEを示す検体と過剰のIgEを培養すると,好塩基球表面にある一定のIgE結合誘導或いは増加を認めたが,成人の飽和状態には至らなかった. 4)乳児期に喘鳴を繰り返す症例で,血清IgE濃度と好塩基球IgE結合を同時に測定することは,アレルギーの関与の有無を判定し,治療方針を決定する際に有用な指標となる 続きを見る