1.

論文

論文
北野, 慎治
出版情報: 金沢大学十全医学会雑誌.  112  pp.41-49,  2003-02-01. 
URL: http://hdl.handle.net/2297/4514
概要: 金沢大学大学院医学系研究科がん医科学専攻機能再建学<br />生検時に採取した骨肉腫組織20例に対して,免疫組織化学及びTUNEL法により,骨肉腫組織におけるFasL発現強度,発現率及び組織内のCD8陽性細胞数.アポトーシス細胞数を調査し, これらの因子と臨床治療成績との関連について検討した.骨肉腫細胞の大多数はFasLを発現し,骨肉腫組織に浸潤してきたFas陽性細胞障害性Tリンパ球(CTL)が骨肉腫細胞と直接接触した際に,腫瘍表面のFasLがFas陽性CTLをアポトーシスに導く攻撃を行うことにより,腫瘍免疫監視機構から回避している可能性が示された.骨肉腫細胞におけるFasLの発現は,臨床治療成績とは相関しなかったが,FasL発現形質の獲得は骨肉腫発生早期に生じる現象で,骨肉腫のごく初期の発生段階及び転移形成において重要な役割を果たしていると考えられた<br />原著論文 続きを見る
2.

論文

論文
宮田, 就弘
出版情報: 金沢大学十全医学会雑誌.  111  pp.114-120,  2002-06-01. 
URL: http://hdl.handle.net/2297/4539
概要: 金沢大学大学院医学系研究科がん医科学専攻細胞浸潤学<br />自己分泌型運動促進因子(AMF)によって促進される癌細胞の運動能と,ヒト口腔扁平上皮癌の浸潤の関連について検討した.対象は口腔扁平上皮癌一次症例の治療前組織65症例で,AMFに対 する免疫組織化学的染色を行った.その結果,AMFは癌細胞にのみ発現を認め,発現強度は強陽性14例,弱陽性21例,陰性30例であった.AMFの発現は,stage分類,T分類,癌浸潤様式,所属リンパ節転移の有無と有意に相関していた.Kaplan-Meier法による累積生存率は,AMF陰性例の5年生存率は陽性例より有意に高かった.以上よりAMFは口腔扁平上皮癌の浸潤,転移,予後と密接に関連していると考えられた<br />原著論文 続きを見る
3.

論文

論文
岳, 麗杰
出版情報: 金沢大学十全医学会雑誌.  111  pp.142-151,  2002-06-01. 
URL: http://hdl.handle.net/2297/4536
概要: 金沢大学大学院医学系研究科循環医科学専攻血管発生発達病態学<br />急性リンパ性白血病(ALL)37名,急性骨髄性白血病(AML)10名,非ホジキンリンパ腫(HHL)5名と正常対照169名からのヒトのシチジンデアミナーゼ(HCDA)cDN Aを,直接シークエンスして一塩基変異多型(SNP)を同定し,機能を検討した.SNPの機能は酵母遺伝子発現システムを用い,酵母の増殖抑制法により,原型HCDAと変異HCDA導入酵母株シトシンアラビノシド(ara-C)に対する感受性を測定した.HCDA遺伝子の翻訳領域に同定されたSNPはA79C,G208A,T435Cで,疾患との関連は認めなかった.SNP G208は,HCDAの酵素活性領域に存在し種属間で良く保存されているAlaを,Thrに置換(A70T)した.変異導入酵母株HCDA-70Tの脱アミノ活性は,酵母への変異HCDA-208A遺伝子導入により有意に低下し,ara-Cへの感受性が高まった<br />原著論文 続きを見る
4.

論文

論文
田川, 考作
出版情報: 金沢大学十全医学会雑誌.  110  pp.381-389,  2001-12-01. 
URL: http://hdl.handle.net/2297/4553
概要: 金沢大学医系研究脳医科<br />ヒト網膜電図(ERG)における暗所閾値電位(STR)について検討した.対象は,健康な男性4名(22~32歳)で,明順応後の暗順応経過中の早期の陰性波とSTRの特徴を比較した.60分間の暗順応後では,-5.8 logの刺激光強度でSTRが出現し,-4.1logから暗所視系b(bs)波が出現した.5分間の明順応後に暗順応を開始し,一定の刺激光強度下では,暗順応開始後10分程で陰性波が出現し,それはSTRに酷似していた.暗順応開始10分後から刺激光強度を変化させると,-4.4logで陰性波が出現し,-3.4logでbs波が現れた.陰性波の閾値はbs波の閾値より低く,陰性波とbs波の閾値の関係はSTRとbs波の閾値の関係と類似していた.青色と赤色刺激光に対する閾値の対数の差と,明順応後の陰性波の青色と赤色刺激光に対する閾値の対数の差は近似していた.STRは杆体系応答であり,明順応後の陰性波も杆体系応答であった.以上より,陰性波はSTRであり,本STR記録方法によりSTRの臨床応用が可能と考えられた<br />原著論文 続きを見る
5.

論文

論文
小林, 顕
出版情報: 金沢大学十全医学会雑誌.  110  pp.136-148,  2001-04-01. 
URL: http://hdl.handle.net/2297/4570
概要: 金沢大学医眼科<br />晩期発症型錐体桿体ジストロフィーの患者に見られたHRG4変異と同様のアミノ末端側の停止コドンを含むHRG4トランスジーンを作成し,不完全長のHRG4を網膜で発現するトランスジェニックマウスを作成した.このトランスジ ェニックマウスは年齢依存性の網膜変性を呈し,この網膜は電子顕微鏡的に著明なシナプス変性及び経シナプス変性を呈した.網膜電図ではa波,c波は正常にも関わらず,b波は減弱し,視細胞からのシナプス伝達が障害されていると推論された<br />原著論文 続きを見る
6.

論文

論文
明, さおり
出版情報: 金沢大学十全医学会雑誌.  110  pp.87-95,  2001-02-01. 
URL: http://hdl.handle.net/2297/4578
概要: 金沢大学医第3内科<br />髓膜腫の腫瘍化における酸化ストレスの役割を解明する為に,腫瘍抑制蛋白質マーリンとカルパインの相関についてU251MG細胞と髓膜腫細胞を用いて検索した.その結果,両細胞において酸化ストレスによるμ-カルパインの活 性化とマーリンの分解を認めた.又,両者において酸化ストレス後にカルパインの内在性阻害蛋白質であるカルパスタチンの分解がみられ,Z-LLal処理により,マーリン及びカルパスタチンの分解抑制がみられた.又,蛍光免疫細胞化学染色により,正常マーリンと酸化ストレス後のμ-カルパインは共に形式膜で強く発現,ストレス後,マーリンは形質質から細胞質や核膜へ移動していた.これらのことから腫瘍発生の一因としてマーリンの過剰分解を推察した<br />原著論文 続きを見る
7.

論文

論文
稲垣, 美智子 ; 浜井, 則子 ; 南, 理絵 ; 吉沢, 克英 ; 河村, 一海 ; 平松, 知子 ; 中村, 直子
出版情報: 金沢大学医学部保健学科紀要.  24  pp.111-118,  2001-03-01. 
URL: http://hdl.handle.net/2297/6138
概要: 金沢大学 医 保健<br />糖尿病患者の療養行動がどのように形成されているのかを,19名の入院患者を対象に,帰納的研究を行った.その結果,患者の療養行動は,自分の領域,担ってもらう領域,信条,家族資源に対する感情,推察する家族資源,話し合 いの実感,社会規範,コントロールできない心理的・身体的条件という八つの構成要素により構成されていた.又,患者の療養行動には二つの型があり,一つは,意識的に行っている療養行動であり,自分の療養行動領域と担ってもらう療養行動領域の大きさを規定する.もう一つは,意識的に行っている療養行動プロセスに話し合いの実感,社会規範が加わった患者役割行動としての療養行動形成プロセスであり,コントロールできない生理的・身体的条件は,両方のパターンに存在した<br />原著論文 続きを見る
8.

論文

論文
稲垣, 美智子 ; 平松, 知子 ; 中村, 直子 ; 小泉, 順二 ; 八木, 邦公 ; 河村, 一海 ; 松井, 希代子
出版情報: 金沢大学医学部保健学科紀要.  24  pp.131-140,  2001-03-01. 
URL: http://hdl.handle.net/2297/6146
概要: 金沢大学 医 保健<br />成人II型で,血糖コントロールが不良な糖尿病患者教育に,患者および医療チームメンバーとのオープンディスカッションを導入したクリティカルパスを考案した.その効果を12名の糖尿病患者を対象に入院時,退院時,退院後1 ヵ月に,血糖値,家族協力のしかた,患者理解,そしてこの方法による教育に対する満足感を用いて評価した.その結果,対象者全員および医療チームメンバーに肯定的な効果が得られた.更に本方法による患者教育方法は,対象者の属性や合併症の有無,糖尿病教育受講の有無に殆ど影響されていなかった.しかしながら本方法を標準化する為には,この1ヵ月後迄の結果に加え,継続した評価を加える必要がある<br />原著論文 続きを見る
9.

論文

論文
木村, 留美子 ; 津田, 朗子 ; 五十嵐, 透子 ; 河田, 史宝 ; 関, 秀俊
出版情報: 金沢大学医学部保健学科紀要.  24  pp.141-150,  2001-03-01. 
URL: http://hdl.handle.net/2297/6149
概要: 金沢大学 医 保健<br />子育て支援セミナーに参加した母親と保育士を対象に意識調査を行った.保育士は日々の保育活動を通して子供とはといった意識を常に持っている.しかし,子供は日々の成長,発達を遂げており,さまざまな変化を示す.その為,そ の時々で母親の心は揺れ動き,新たな不安を生み出すことが考えられる.こうした結果からも明らかなように,母親の子供に対する思いはその時の情動によって大きく左右される.したがって,このセミナーで学習した子どもに対する理解が,これほど確かなものとして深く母親の心や認識に変化をもたらしたかは不明であるが,子供の問題が噴出している昨今,孤立している母親に対する社会的支援は重要であり,その継続性の必要性を示す<br />原著論文 続きを見る
10.

論文

論文
細川, 淳子 ; 竹川, 由希子 ; 荒川, 千秋 ; 川島, 和代
出版情報: 金沢大学医学部保健学科紀要.  24  pp.163-166,  2001-03-01. 
URL: http://hdl.handle.net/2297/6142
概要: 金沢大学 医 保健<br />原著論文