1.

論文

論文
茹, 飛
出版情報: 金沢大学十全医学会雑誌.  113  pp.2-12,  2004-03-01. 
URL: http://hdl.handle.net/2297/4499
概要: 金沢大学大学院医学系研究科がん医科学専攻がん局所制御学<br />解剖実習体10体を用いて,胆嚢,幽門への神経分布形態及び肝神経叢との関係を実体顕微鏡下で微細解剖した.幽門への神経支配は幽門上部の神経枝と幽門後面・下部の神経枝とに分かれた. 幽門上部への神経支配は三つの経路を認めた.第一は肝枝が肝門近くで前肝神経叢に参入する経路,第二は肝胃間膜内を下降して右胃動脈に沿う神経に加入する経路,第三は迷走神経胃枝からの分枝が胃小彎に沿って下降し,右胃動脈に沿って走る神経に合流する経路であった.その他,幽門後部と下部では胃十二指腸動脈や右胃大網動脈・幽門下動脈に伴走する神経の参画を認めた.胆嚢への神経支配は,前肝神経叢そして後肝神経叢由来であることが判明した.前肝神経叢と後肝神経叢からの枝は胆嚢管の周囲に繋がり,胆嚢神経叢を形成して,胆嚢に分布した.また,胆嚢動脈に沿って胆嚢に分布する神経も確認した<br />原著論文 続きを見る
2.

論文

論文
加藤, 広禄
出版情報: 金沢大学十全医学会雑誌.  112  pp.151-159,  2003-12-01. 
URL: http://hdl.handle.net/2297/4502
概要: 金沢大学大学院医学系研究科がん医科学専攻細胞浸潤学<br />口腔扁平上皮癌の浸潤先進部におけるP53蛋白,p21蛋白,増殖細胞核抗原(PCNA)の発現を検討するために,治験前生検組織66症例を用いて免疫組織化学的検討を行った.P53蛋白陽 性細胞率(LI),PCNA-LI,p21-LIと原発部位,T分類,N分類,Stage分類との間に有意差は認められなかった.P53-LIとPCNA-LIは浸潤様式が高度になるにつれて増加していたが,p21-LIは減少していた.さらに,浸潤様式4D型のP53-LIは,各浸潤様式のP53-LIとの間に有意差が認められた.各蛋白の相関関係においては,P53-LIが高値の症例ではPCNA-LIも高値を示し,統計学的に相関が認められた.また,P53-LIが高値の症例ではp21-LIは低値を示した.所属リンパ節転移に転移を認めた症例では,P53-LIが有意に高値を示していた.P53-LIが25%以下の症例の5年生存率は,P53-LIが25%以上の症例と比べ,有意に高かった.P53は,口腔扁平上皮癌の増殖と浸潤に重要な役割を果たしていることが示唆された<br />原著論文/比較研究 続きを見る
3.

論文

論文
藤井, 浩之
出版情報: 金沢大学十全医学会雑誌.  112  pp.2-10,  2003-02-01. 
URL: http://hdl.handle.net/2297/4518
概要: 金沢大学大学院医学系研究科循環医科学専攻血管分子遺伝学<br />経皮的冠動脈形成術(PCI)により酸化ストレスが増大するか否かについて血漿中酸化低比重リボ蛋白(LDL)値を指標に検討し,更に他の血清脂質と血漿莱中酸化LDLとの関連性につい て検討した.酸化LDLの上昇を規定する因子は中性脂肪とHDLコレステロールで,酸化LDLの増加は中性脂肪と正の相関,HDLコレステロールとは負の相関を示した.PCIにより血漿中酸化LDLの有意な上昇が認められ,ヒトにおける心筋虚血再灌流は酸化ストレスを増大させることが示唆された.又,HDLコレステロールは虚血・再灌流時の酸化ストレスに対して防御的に作用し,逆に中性脂肪は酸化ストレスの増大に関与している可能性が考えられた<br />原著論文/比較研究 続きを見る
4.

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畑中, 幸子
出版情報: 金沢大学十全医学会雑誌.  112  pp.11-18,  2003-02-01. 
URL: http://hdl.handle.net/2297/4517
概要: 金沢大学大学院医学系研究科脳医科学専攻感覚運動病態学<br />様々な嗅覚レベルを有する176例の被験者に対し,アリナミン注入前後の誘起電位振幅を比較し,増大率(IR)を評価した.嗅感のある群ならびに疼痛を感じた群でIRは有意に上昇した.更 に嗅感,血管痛有無のパターンにより4群に分けて検討したところ自覚的に嗅感,血管痛共にない群(A)では刺激後に静脈性嗅覚誘起電位(IVOP)は増加せず,嘆感或いは血管痛のいずれかが認められた群(B,C)では刺激後IVOPの軽度な上昇を認め,両者とも自覚のあった群(D)ではIVOPは著明に増加し,IRは2以上の高値を示した.又,4群間ではB群C群間を除いていずれも有意差が認められた.IVOPの発生には嗅感が深く関与しているが,アリナミンによる血管痛も影響していると考えられた.現段階では,血管痛のない症例に対しIVOPは有効と考えられた<br />原著論文/比較研究 続きを見る
5.

論文

論文
廣田, 雄一
出版情報: 金沢大学十全医学会雑誌.  112  pp.50-63,  2003-02-01. 
URL: http://hdl.handle.net/2297/4513
概要: 金沢大学大学院医学系研究科脳医科学専攻脳機能制御学<br />髄膜腫82例を対象にゴナドトロピン放出ホルモン受容体(GnRH-R)及びゴナドトロピン放出ホルモン(GnRH)の発現を免疫組織化学法とRT-PCR法を用いて検討し,同時にプロゲス テロン受容体(PgR),エストロゲン受容体(ER)と増殖能の指標であるKi-67の免疫組織化学的検討及び臨床病理学的事項との相関についても併せて検討した.髄膜腫におけるGnRH-Rの機能を評価するため,髄膜腫6例を細胞培養し,GnRHのアゴニスト及びアンタゴニスト投与による細胞増殖解析を行った.多くの髄膜腫はGnRH-Rを発現し,GnRHが細胞増殖の調節因子の一つとして働いており,一部に自巳分泌機構が存在することが示唆された<br />原著論文 続きを見る
6.

論文

論文
渡邉, 卓也
出版情報: 金沢大学十全医学会雑誌.  111  pp.337-347,  2002-12-01. 
URL: http://hdl.handle.net/2297/4520
概要: 金沢大学大学院医学系研究科脳医科学専攻脳機能制御学<br />神経膠芽腫における染色体12番長腕12q22-23のヘテロ接合性の喪失(LOH)とApaf-1の不活化を検討した.対象は,神経膠芽腫33例で染色体12q22-23LOHとApaf -1発現の関与,p53遺伝子異常およびEGFR遺伝子増幅との関係を検討した.33例中14例(42%)にLOHを認め,14例中Apaf-1 mRNAの低発現は9例(69%),Apaf-1陰性反応は12例(86%)で,染色体12q22-23LOHとApaf-1 mRNAおよび蛋白の低発現は有意に相関した.p53遺伝子変異は13例(39%),EGFR遺伝子増幅は8例(24%)に認め,両者は互いに相容れない関係で,染色体12q22-23LOHと両者に相関関係はなかった.p53,EGFRいずれの遺伝子異常も有さず染色体12q22-23のアレル情報が得られた9例中6例(67%)にLOHを認め,LOHまたはp53遺伝子異常のいずれかを有するものは23例(70%)に上った.本疾患では「p53-Apaf-1」アポトーシス経路の破綻が考えられた<br />原著論文 続きを見る
7.

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論文
広瀬, 達城
出版情報: 金沢大学十全医学会雑誌.  111  pp.208-217,  2002-01-01. 
URL: http://hdl.handle.net/2297/4531
概要: 金沢大学大学院医学系研究科がん医科学専攻細胞移植学<br />安定期の気管支喘息患者25名(男16名,女9名,平均53±4歳)を対象に,誘発喀痰中TXB2およびロイコトリエン(LT)C4濃度を測定し,これらと気道過敏性,呼吸機能および喀痰中 炎症細胞との関係を検討した.喀痰中のTXB2濃度とLTC4濃度はELISA法により測定した.喀痰中の炎症細胞分画は塗抹標本を作成し,ギムザ染色を施して算定した.喀痰中TXB2濃度はPC20-FEV1と有意な負の相関を認めたが,努力肺活量(FVC)および一秒量(FEV1)との相関は認めなかった.一方,喀痰中LTC4濃度はFVC,FEV1,PC20-FEV1のいずれとも有意な相関を認めなかった.喀痰中好酸球比率も又,FVC,FEV1,PC20-FEV1のいずれとも有意な相関を認めなかった.以上より,TXA2は気管支喘息の気道過敏性亢進に関与している可能性が示唆された.又,症状の安定している気管支喘息患者の気道過敏性亢進における気道の好酸球とLTC4の関与は否定的と考えられた<br />原著論文 続きを見る
8.

論文

論文
杉森, 端三
出版情報: 金沢大学十全医学会雑誌.  111  pp.267-279,  2002-01-01. 
URL: http://hdl.handle.net/2297/4526
概要: 金沢大学大学院医学系研究科がん医科学専攻機能再建学<br />コンピューター支援設計技術CAD/CAMにより作成した大腿骨立体モデルを用いて三次元的近位髄腔占拠率の測定及び有限要素解析を行い.日本人変形性股関節症(OA)大腿骨に対する人工関 節ステムの適合性および力学的影響について検討した.その結果,CTデータの正確性の検討によりCTから作成した大腿骨立体モデルは実物の大腿骨との髄腔形状誤差が0.1mm別後と非常に小さく高い精度で一致しており,日本人OA大腿骨に対するステムの適合性を検討するモデルとして極めて有用であると考えられた.三次元的近位髄腔占拠率は,平均でtype A群76.4%,type B群57.2%,type C群60.0%であり,type Aとtype B群,type A群とtype C群で各々有意差を認め,正常と同一形態のtype A群の大腿骨形態解析をもとに作成した標準ステムは,type B群とtype C群の大腿骨には適合しないことが証明された<br />原著論文 続きを見る
9.

論文

論文
野路, 善博
出版情報: 金沢大学十全医学会雑誌.  111  pp.2-19,  2002-02-01. 
URL: http://hdl.handle.net/2297/4548
概要: 金沢大学医系研究循環医<br />日本人(北陸地方)弾性線維性仮性黄色腫症(PXE)患者6名とその家族を対象に,ATP-binding cassette transporter C6(ABCC6)遺伝子変異をPCR-一本鎖構成体多型法,直接 塩基配列決定法,変異アリル特異的制限酵素切断法を用いて検討した.遺伝子検索の結果,R1221C,R1357W,Q378X,2542delG見出した.R1221C,R1357Wは報告がなく,新しい変異と考えられた.日本人PEX患者では,Q378X,2542delG変異の頻度が高い可能性が示唆された.白人患者で頻度の高いとされるR1141X,ABCC6del23-29は検出されず,人種による遺伝子異常の様式の違いが考えられた.Q378Xには偽遺伝子からの遺伝子変換が関与がしていると考えられるが,白人での報告と比較して頻度が高い可能性があり,日本人のPEX発症の共通変異として関与している可能性が示唆された.遺伝子型と表現型の関連については,明らかなものは発見されなかった<br />原著論文/症例報告 続きを見る
10.

論文

論文
稲垣, 美智子 ; 浜井, 則子 ; 南, 理絵 ; 吉沢, 克英 ; 河村, 一海 ; 平松, 知子 ; 中村, 直子
出版情報: 金沢大学医学部保健学科紀要.  24  pp.111-118,  2001-03-01. 
URL: http://hdl.handle.net/2297/6138
概要: 金沢大学 医 保健<br />糖尿病患者の療養行動がどのように形成されているのかを,19名の入院患者を対象に,帰納的研究を行った.その結果,患者の療養行動は,自分の領域,担ってもらう領域,信条,家族資源に対する感情,推察する家族資源,話し合 いの実感,社会規範,コントロールできない心理的・身体的条件という八つの構成要素により構成されていた.又,患者の療養行動には二つの型があり,一つは,意識的に行っている療養行動であり,自分の療養行動領域と担ってもらう療養行動領域の大きさを規定する.もう一つは,意識的に行っている療養行動プロセスに話し合いの実感,社会規範が加わった患者役割行動としての療養行動形成プロセスであり,コントロールできない生理的・身体的条件は,両方のパターンに存在した<br />原著論文 続きを見る
11.

論文

論文
稲垣, 美智子 ; 平松, 知子 ; 中村, 直子 ; 小泉, 順二 ; 八木, 邦公 ; 河村, 一海 ; 松井, 希代子
出版情報: 金沢大学医学部保健学科紀要.  24  pp.131-140,  2001-03-01. 
URL: http://hdl.handle.net/2297/6146
概要: 金沢大学 医 保健<br />成人II型で,血糖コントロールが不良な糖尿病患者教育に,患者および医療チームメンバーとのオープンディスカッションを導入したクリティカルパスを考案した.その効果を12名の糖尿病患者を対象に入院時,退院時,退院後1 ヵ月に,血糖値,家族協力のしかた,患者理解,そしてこの方法による教育に対する満足感を用いて評価した.その結果,対象者全員および医療チームメンバーに肯定的な効果が得られた.更に本方法による患者教育方法は,対象者の属性や合併症の有無,糖尿病教育受講の有無に殆ど影響されていなかった.しかしながら本方法を標準化する為には,この1ヵ月後迄の結果に加え,継続した評価を加える必要がある<br />原著論文 続きを見る
12.

論文

論文
水上, 勇治 ; 道岸, 隆敏 ; 小野口, 昌久 ; 高山, 輝彦
出版情報: 金沢大学医学部保健学科紀要.  24  pp.183-187,  2001-03-01. 
URL: http://hdl.handle.net/2297/6144
概要: 金沢大学 医 保健<br />58歳女.腫瘍は5.5×4×3.5cmで辺縁は明瞭,甲状腺左葉をほぼ置換していた.組織学的には高度の乳頭状の増殖パターンを示したが,乳頭癌を疑わせる核の所見は認められなかった.著明な血管浸潤が認められた.術後5 年目に肺転移により死亡した<br />原著論文/症例報告 続きを見る
13.

論文

論文
水上, 勇治 ; 高山, 輝彦 ; 道岸, 隆敏
出版情報: 金沢大学医学部保健学科紀要.  24  pp.179-182,  2000-12-01. 
URL: http://hdl.handle.net/2297/6161
概要: 金沢大学 医 保健科放射線診療技術科<br />甲状腺に隣接した鰓後体遺残物或いは胸腺組織が各々甲状腺の拡張性発育中に甲状腺内に取り込まれた64歳男及び30歳女を呈示した<br />原著論文/症例報告
14.

論文

論文
鈴木, 道雄
出版情報: 核医学画像診断.  20  pp.14-25,  2005-08-01. 
URL: http://hdl.handle.net/2297/3988
概要: 富山医科薬科大学 医学部精神神経医学<br />解説
15.

論文

論文
亀田, 圭介 ; 清水, 正司 ; 富澤, 岳人 ; 蔭山, 昌成 ; 瀬戸, 光
出版情報: 核医学画像診断.  19  pp.2-5,  2004-12-01. 
URL: http://hdl.handle.net/2297/4282
概要: 富山医科薬科大学 医学部放射線科<br />原著論文/症例報告
16.

論文

論文
土田, 龍郎 ; 出村, 芳樹 ; 伊藤, 春海 ; 米倉, 義晴
出版情報: 核医学画像診断.  18  pp.36-40,  2003-12-01. 
URL: http://hdl.handle.net/2297/4278
概要: 福井大学 医学部放射線科<br />原著論文/症例報告
17.

論文

論文
高山, 輝彦 ; 杉原, 信 ; 杉山, 誠 ; 小野口, 昌久 ; 絹谷, 清剛 ; 利波, 紀久
出版情報: 核医学画像診断.  17  pp.2-7,  2002-11-01. 
URL: http://hdl.handle.net/2297/4262
概要: 金沢大学 医学部 保健学科<br />60歳女.左手痛と腫脹により上顆炎及び腱鞘炎と臨床診断したが,手の安静にも拘わらず症状の軽快が不十分である等の臨床経過から反射性交感神経性ジストロフィー(RSD)が疑われた.手のX線写真にて骨萎縮を認め ,RSDと診断し,補助検査として骨シンチグラフィーを施行したところ,右前腕部の軟部組織で放射能の増加を示したが,手掌部では殆ど左右差を認めず,左手首の異常集積は軽度であったが,後期像では左手首の著明な異常集積を認め,骨シンチグラフィーはRSDの診断に相当し,有用であった.ノイロトロピン4T分2,モービック10mg1T分1を内服し,バイブラバス,逆行性マッサージ,タワシ運動によるリハビリテーションを行い軽快した<br />原著論文/症例報告 続きを見る
18.

論文

論文
喜多, 保 ; 小西, 章太 ; 道岸, 隆敏 ; 利波, 紀久 ; 平松, 孝司 ; 泉谷, 省晶
出版情報: 核医学画像診断.  17  pp.8-10,  2002-11-01. 
URL: http://hdl.handle.net/2297/4263
概要: 金沢大学 医学部 核医学科<br />62歳女.慢性腎不全により透析を施行中である.過去3回に原因が特定できない下血の既往があり,4回目の下血にて入院となった.腹部CTにて上行結腸,下行結腸,S状結腸に複数の憩室を認めたが,肝臓には異常はな く,胆嚢に胆石を認めたが壁の拡張はなかった.又,慢性腎不全による腎萎縮が認められた.テクネチウム標識赤血球消化管出血シンチグラフィでは3時間までは異常集積は認めなかったが,24時間像では小腸,上行結腸,下行結腸,S状結腸の一部の描出が見られ,胆嚢も描出された.この症例は入院中に頻回の輸血を受けていることから,赤血球の脆弱性が増しており,テクネチウム標識ビリルビンが胆嚢へ胆汁成分として排泄される減少が腎不全の影響もあって促進された可能性があると考えられた<br />原著論文/症例報告 続きを見る
19.

論文

論文
梶浦, 新也 ; 清水, 正司 ; 蔭山, 昌成 ; 渡邊, 直人 ; 瀬戸, 光
出版情報: 核医学画像診断.  17  pp.11-15,  2002-11-01. 
URL: http://hdl.handle.net/2297/4264
概要: 富山医科薬科大学 放射線医学 教室<br />症例1は49歳女.両膝関節の痛みにより慢性関節リウマチとして加療を受けていたが,疼痛が軽減したために治療を自己中断したところ発熱と下痢が出現した.検査にて強い炎症所見と貧血及び抗核抗体陽性,ds -DNA抗体陽性,LE細胞陽性であったことからSLEと診断し,ステロイドパルス療法により軽快した.経過中に4回にわたるGa-67シンチグラフィーによりリンパ節の腫大を経過観察したところ,病勢の変化に対応した所見の変化が観察できた.症例2は,39歳女.40度台の発熱,右膝痛,右眼瞼腫脹と発赤により慢性関節リウマチとしてステロイド療法を受けていたが改善せず入院となった.血液検査の結果からSLEと診断し,SLEの増悪による感染症を併発していると考え治療を開始した.経過中に3回のGa-67シンチグラフィを施行し,病勢の変化に対応したリンパ節腫大の所見の変化を認めることができた<br />原著論文/症例報告 続きを見る
20.

論文

論文
土田, 龍郎 ; 清水, 幸生 ; 伊藤, 春海
出版情報: 核医学画像診断.  17  pp.16-17,  2002-11-01. 
URL: http://hdl.handle.net/2297/4265
概要: 福井医科大学 放射線科<br />52歳女.鼻腔内に発生した悪性リンパ腫に対する化学療法のため入院加療を行った.入院時には血液生化学検査には特に異常を認めなかった.化学療法第3クール開始3日目ではFDG-PETにて明らかな異常集積は認められ なかったが,化学療法第8クール終了7日後において椎体,胸骨,長管骨の骨髄に著明なFDGの集積を認めた.本症例では化学療法による骨髄抑制に対し,G-CSFを投与されており,2回目のFDG-PETにおける骨髄へのFDG集積増加はG-CSF投与による骨髄糖代謝の亢進によるものと考えられた.FDG-PETを化学療法中において施行する際には,G-CSFの投与とのタイミングを計り,病変が隠されることがないように留意することが大切であると考えられた<br />原著論文/症例報告 続きを見る
21.

論文

論文
土田, 龍郎 ; 伊藤, 春海
出版情報: 核医学画像診断.  17  pp.18-19,  2002-11-01. 
URL: http://hdl.handle.net/2297/4266
概要: 福井医科大学 放射線科<br />52歳女.ふらつきとめまいが悪性リンパ腫の化学療法施行後の緩解中に出現した.その後,左耳閉塞感,耳鳴りがあり,突発性難聴との診断にてステロイド治療により軽快した.しかし,その後にふらつきとめまいが増悪し,入 院となった.理学的所見及び血液生化学検査では明らかな異常を認めず,脳脊髄液中のIgGの軽度上昇を認めた.又,左難聴,小脳性失調及び左1-3指のしびれ感を認めた.MRIではT2,FLAIRにて両側側頭葉内側にhigh intensity areaを認め,IMP SPECTにて側頭葉内側に集積の増加を認めた.脳脊髄液から抗Hu抗体が検出され,paraneoplasmic limbic encephalitisと診断した<br />原著論文/症例報告 続きを見る
22.

論文

論文
上野, 恭一 ; 池田, 良治 ; 尾西, 吉紀 ; 松田, 紀子
出版情報: 核医学画像診断.  15  pp.2-5,  2000-11-01. 
URL: http://hdl.handle.net/2297/4249
概要: 石川県立中央病院 核医学科<br />原著論文/症例報告