1.

論文

論文
峰松, 康治
出版情報: 金沢大学十全医学会雑誌.  111  pp.198-207,  2002-01-01. 
URL: http://hdl.handle.net/2297/4532
概要: 金沢大学大学院医学系研究科がん医科学専攻機能再建学<br />日本白色家兎の脛骨に金沢大式創外固定器を用いて1mm/日と2mm/日の速度で骨延長法を行い,延長仮骨内の骨塩量の変化をmineral densitometry法の原法から独自に拡 張したmodified mineral densitometry法を用いて評価した.延長仮骨部の骨塩量を比較すると,2mm/日の延長速度では仮骨部の骨塩量は明らかに少なく,骨形成が傷害された.更に2mm/日の延長速度において20mmの延長終了時に生食(コントロール群),塩基性線維芽細胞増殖因子(bFGF)80μg/0.5ml(F80群),bFGF400μg/0.5ml(F400群)を経皮的に延長仮骨内に投与して延長仮骨部の骨塩量を経時的に比較した.その結果,F400群ではコントロール群に比べ3~6週において有意に骨塩量の増加を認めたが,それ以降は差を認めなかった.F80群はコントロール群に比べ全経過を通じて高値を示す傾向はあったが有意差はなかった<br />原著論文 続きを見る
2.

論文

論文
丸川, 浩平
出版情報: 金沢大学十全医学会雑誌.  111  pp.240-255,  2002-01-01. 
URL: http://hdl.handle.net/2297/4528
概要: 金沢大学大学院医学系研究科がん医科学専攻細胞浸潤学<br />日本白色種家兎を使用して下顎骨体部に骨切り,延長装置を装着して1日1mmで10日間,計10mmの延長を行い,骨形成過程における経時的変化を肉眼的,X線学的,組織学的ならびに免疫組 織化学的に観察した.肉眼的に延長部は延長後1日目では母骨と異なる軟らかい組織で満たされていたが,3日目からは両側断端から硬い新生骨が順次伸び,28日目では表面滑沢で母骨に近い状態となった.なお下顎骨体部長測定により全ての群において同程度の実延長量が得られた.X線学的には延長後1日目では延長部の殆どが透過像を示していたが,3日目以降は時間の経過に伴い両側断端から仮骨が伸長,不透過性も亢進していき母骨と近い状態になっていった.組織学的にはHE染色を行い観察したところ,延長後早期では線維組織が主で骨の形成は乏しいが,時間の経過と共に骨増生が進行し延長部は新生骨の骨梁で満たされていき母骨との境界は不明瞭となる傾向にあった<br />原著論文 続きを見る
3.

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田川, 茂樹
出版情報: 金沢大学十全医学会雑誌.  110  pp.315-326,  2001-12-01. 
URL: http://hdl.handle.net/2297/4560
概要: 金沢大学医系研究脳医科<br />ドーパミンによる律動様小波の増大とこれに関与するドーパミン受容体について検討した.実験は白色ウサギを用いた.ノミフェンシンの硝子体内注入が網膜電図におよぼす影響では,100μMの注入で律動様小波の振幅が増大 したが,暗所視系b波の振幅は有意に減弱した.1μMのドーパミンと30μMのノミフェンシン注入では,律動様小波の振幅は増大し,暗所視系b波の振幅は減弱した.50μMのドーパミンの単独注入と,50μのMドーパミンと50μMのスルピリドとの同時注入でも同様結果を認めたが,50μMのドーパミンと20μMのSCH23390の同時注入では,暗所視系b波は減弱したが律動様小波は変化しなかった.また,50μMのSKF38393単独注入では,律動様小波の振幅は増大し暗所視系b波は減弱した.50μMのLY161365単独注入では律動様小波の振幅が減弱し,暗所視系b波も有意に減弱した.以上より,ドーパミンによる律動様小波の振幅の増大はD1受容体を介しており,暗所視系b波にはD1およびD2受容体が共に関与していると考えられた<br />原著論文 続きを見る
4.

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勝木, 保夫
出版情報: 金沢大学十全医学会雑誌.  110  pp.243-251,  2001-08-01. 
URL: http://hdl.handle.net/2297/4566
概要: 金沢大学医系研究がん医科<br />外傷性骨萎縮の病態を検索する目的で日本白色家兎の脛骨遠位端を骨折させ,DEXA法を用いて骨塩量を測定し,骨萎縮の定量的評価と骨萎縮の回復過程の観察を行った.家兎下肢骨骨折モデルは骨萎縮作成の動物実験モデル として作成が容易で回収率もよく,外傷性骨萎縮のモデルとして適当であった.DEXA法を用いた小動物の骨塩定量は変動係数1%未満の高い再現性が得られ,変化し難い骨塩量の変動を定量する上で最適であった.骨折による不動性,非荷重性の骨量減少には,一定の下限があり,20%の減少が下限と考えられた.骨折による不動化モデルでは,減少した骨塩量は荷重の再開や運動量の増加と共に一定の経過で回復すると考えられたが,12週以上の長期を要する<br />原著論文 続きを見る
5.

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西村, 立也
出版情報: 金沢大学十全医学会雑誌.  104  pp.121-131,  1995-02-01.  金沢大学十全医学会
URL: http://hdl.handle.net/2297/9118
概要: 金沢大学 医 整形外科<br />ステロイド性大腿骨頭壊死症の病因病態を検索する目的で,ステロイド投与家兎における静脈の変化を病理組織学的および免疫組織学的に検討した. 1)ステロイドを8週間投与した家兎の静脈では,内膜における泡沫様細胞の 増殖や中膜の空胞化が認められた.免疫組織染色により,この泡沫様細胞は主に平滑筋細胞由来であることが明らかになった. 2)ステロイド投与家兎の静脈では,内膜におけるV型コラーゲンの増加が認められた. 3)ステロイド投与家兎の静脈を電子顕微鏡により検討したところ,走査電顕では内皮細胞の表面不整が認められ,透過電顕では平滑筋細胞内の筋原線維の変性および内皮細胞内に空胞が認められた.以上の結果より,ステロイドは静脈にも障害をもたらし,これによる還流障害が血流のうっ滞,および骨頭内圧の上昇をまねいて大腿骨頭壊死発生の要因の一つになっている可能性が示唆された 続きを見る