1.

論文

論文
熊野, 智康
出版情報: 金沢大学十全医学会雑誌.  111  pp.290-299,  2002-12-01. 
URL: http://hdl.handle.net/2297/4524
概要: 金沢大学大学院医学系研究科循環医科学専攻経血管診療学<br />ニワトリDT40細胞を用いたチェックポイント関連遺伝子Rad9の放射線感受性に関して検討した.方法は,ニワトリのBリンパ球由来の細胞株のDT40細胞を用い,Rad9のノックアウ ト細胞(Rad9-/-細胞)を作成した.放射線感受性を調べるため,コロニー形成法を用いて各線量での生存率を求めた.Rad9-/-細胞は野生型に比し,いずれの線量でも生存率が低く高感受性を示したが,X線高感受性のATMのノックアウト細胞に比べると低かった.紫外線やヒドロキシ尿素に対してRad9-/-細胞は著明な高感受性を示した.細胞周期チェックポイントへの関与では,X線照射後の分裂係数の測定でRad9-/-細胞はATM-/-細胞と同様に細胞周期遅延の異常を認めた.Rad9は高等動物細胞においても,DNA損傷やDNA複製阻害に対する感受性および細胞周期チェックポイント機構に重要な役割を果たしていると考えられた<br />原著論文 続きを見る
2.

論文

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小林, 忠博
出版情報: 金沢大学十全医学会雑誌.  105  pp.796-806,  1996-12-01.  金沢大学十全医学会
URL: http://hdl.handle.net/2297/9254
概要: 金沢大学 医 泌尿器科<br />1)ヒト前立腺癌培養株PC-3細胞を孵卵10日目の鶏卵漿尿膜上の血管内に移植した鶏卵胎児肝と大腿骨で経時的に増幅DNA断片の増強が認められた. 2)組織学的には,肝で腫瘍細胞の同定は容易であり,経時的に腫瘍 細胞が浸潤,増殖する像が観察された.一方,大腿骨においては形態学的に腫瘍細胞の同定は困難であったが,抗ヒトサイトケラチン抗体及び抗ヒトKi-67抗原抗体を用いた免疫組織化学染色により,微小転移巣の存在が移植後7日目に初めて確認された. 3)PC-3細胞移植後1日目にスラミンを50μg/卵投与した場合,肝及び骨転移形成に対する抑制効果は認められなかった.移植後3日目にスラミンを500μg/卵投与した場合の肝及び骨の転移巣に対する増殖抑制率はそれぞれ60.6及び6.7%であり,スラミンの抗腫瘍効果は被転移臓器における環境要因によって影響されることが示唆された 続きを見る