1.

論文

論文
松本, 成雄
出版情報: 金沢大学十全医学会雑誌.  104  pp.689-702,  1995-12-01.  金沢大学十全医学会
URL: http://hdl.handle.net/2297/9170
概要: 金沢大学 医 歯口腔外科<br />下顎骨側方拡大装置を考案しハムスター下顎骨に装着した. 1)装着部を中心とした下顎頭の内側への回転がみられたが,術後1週目にほぼ正常位に復位していた. 2)下顎頭の形状については関節部にのみ両群間での有意 差が認められ,拡大群では術後2週目迄は平坦化していき,4週目以降はその形態が回復していくことが示された. 3)下顎頭上面観の肉眼的観察で,術後3日目では両群とも長楕円型が70~80%,他は楕円型であった.拡大群では2週目以降は殆どが水滴型であった. 4)下顎骨外側偏位早期には下顎頭軟骨層の非薄化が観察された.術後8週目には軟骨基質の消失及び軟骨細胞の消失が観察され,基底軟骨のみが観察された. 5)圧迫側の筋組織が壊死に陥り,術後4週目には同部位に骨膜反応が観察された. 以上の結果より,下顎骨外側偏位後には早期に下顎頭の位置が復位され,外力に対しては下顎頭軟骨細胞が下顎頭の再構成に重要な役割を果たしていることが示唆された 続きを見る
2.

論文

論文
篠原, 豪秀
出版情報: 金沢大学十全医学会雑誌.  104  pp.556-562,  1995-10-01.  金沢大学十全医学会
URL: http://hdl.handle.net/2297/9159
概要: 金沢大学 医 第2内科<br />心筋症ハムスターの4代継代培養心筋線維芽細胞を3H-プロリンで標識してコラーゲン合成能を量的,質的に検討した.心筋症ハムスターとしてBio14.6,対照として正常ハムスター(F1b)を用いた.Bio14.6 培養心筋線維芽細胞の総コラーゲン合成量とコラーゲン合成比は13週齢から25週齢にかけて増加し,25週齢のそれは13週齢のBio14.6及び25週齢のF1bより有意に大であった.質的には,Bio14.6では13週齢,25週齢共にF1bと比べてIII型,V型合成比率が大きく,13週齢より25週齢にかけてI型が減少し,III型,V型コラーゲンが増加した.カプトプリル添加により25週齢のBio14.6の総コラーゲン合成量は有意に減少した.以上より,Bio14.6培養心筋線維芽細胞におけるコラーゲン代謝異常が認められ,カプトプリルがそのコラーゲン代謝を改善することが証明された 続きを見る