1.

論文

論文
勝木, 達夫
出版情報: 金沢大学十全医学会雑誌.  104  pp.324-334,  1995-06-01.  金沢大学十全医学会
URL: http://hdl.handle.net/2297/9137
概要: 金沢大学 医 第1内科<br />雑種成熟イヌ23頭を用い,高周波カテーテル焼灼による完全房室ブロック作成後に,Cs0.5~1.0mM/kgの反復静注を行い,Tdpを誘発し,Tdp中のEp-map,3D-map,MAPについて検討した. 1 )TdpはCs投与による解析対象例17頭中12頭に誘発された. 2)Cs静注によりMAPDは延長し,EADが71.4%に誘発された. 3)EADがTdp開始の立ち上がり電位と一致する例はなかったが,単発性心室性期外収縮や2ないし3連発の多形性心室期外収縮の立ち上がり電位と一致した. 4)Tdp開始における電気軸変動時には,Ep-mapでは最早期興奮部位は1ヶ所であり,1心拍毎の移動がみられた. 5)3D-mapにおいても最早期興奮部位の1心拍毎の移動がみられたが,伝導ブロックや興奮旋回の連続性はみられなかった 続きを見る
2.

論文

論文
阪上, 学
出版情報: 金沢大学十全医学会雑誌.  104  pp.383-396,  1995-06-01.  金沢大学十全医学会
URL: http://hdl.handle.net/2297/9143
概要: 金沢大学 医 第1内科<br />イヌの30分冠動脈閉塞再灌流モデルを用い左室心筋3層同時マッピング法を行い,再灌流不整脈の発生とVFへの移行機序について検討した. 1)実験を行った25頭中,再灌流数秒以内に4頭に単発または2連発のPVCを ,5頭にNSVTを,3頭にSVT,9頭にVFを認めた. 2)PVC,NSVTでは,その開始心拍とそれに続く心拍のいずれも心内膜面に不整脈の発生を認め,いずれもリエントリー機序の関与はみられなかった. 3)SVTは,心内膜面から生じる心拍のみから頻拍が形成されリエントリー機序の関与はなかった. 4)VFでは,開始数心拍はリエントリーの関与のない心内膜面から生ずる心拍により形成された. 5)再灌流不整脈は,心内膜面からの非リエントリー性の機序により生じ,VFへの移行に心外膜面での伝導遅延によるリエントリーの形成が関与していると推測された 続きを見る