1.

論文

論文
田代, 勝己
出版情報: 金沢大学十全医学会雑誌.  105  pp.587-595,  1996-10-01.  金沢大学十全医学会
URL: http://hdl.handle.net/2297/9234
概要: 金沢大学 医 麻酔蘇生<br />1)60mg/kgのエンドトキシンを気管内に注入した場合,ZEEP下では急激に呼吸不全が発生する.この呼吸不全は,120分後にPEEPを付加しても改善し難い.一方,予防的にPEEPを付加しておくと,好中球の 肺への集積を防止できないが,肺水腫液の量が減少して呼吸不全の進行が抑制され,生存率が改善する. 2)53±19mg/kgのエンドトキシンを気管内注入し低酸素血症が出現した時点でPEEPを段階的に増加させた場合,肺水腫液を伴う呼吸不全が出現する.この状態も,PEEPを付加した人工呼吸のみでは改善が困難である. 3)エンドトキシンの気管内注入後に発症する呼吸不全の機序には,肺水腫液によるサーファクタントの希釈と不活性化が関与していると考えられる. 4)エンドトキシンの気管内注入後による呼吸不全に対して,サーファクタント補充療法を行うと,血液ガス所見,肺コンプライアンス,胸部レントゲン所見及び肺組織所見が改善する 続きを見る
2.

論文

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山田, 圭輔
出版情報: 金沢大学十全医学会雑誌.  104  pp.26-35,  1995-02-01.  金沢大学十全医学会
URL: http://hdl.handle.net/2297/9110
概要: 金沢大学 医 麻酔蘇生<br />1)エンドトキシンの経気道的注入後に発症する急性呼吸不全の機序には,肺水腫液によるサーファクタントの希釈と不活性化が関与していると考えられる. 2)エンドトキシンの経気道的注入後に発症する急性呼吸不全に対し て,サーファクタント噴霧吸入療法を行うと,血液ガス所見,胸部レントゲン所見及び肺組織所見が改善した.特に,噴霧吸入を120分間行った群では,30分及び60分間しか行なわなかった群に比べ改善効果が大きかった.これは,噴霧吸入療法を120分間行うと,呼吸不全を改善するのに十分なサーファクタントが肺内に到達する為と考えられた. 3)超音波ネブライザーを用いてサーファクタントを吸入させた場合,肺内に到達するサーファクタントの量は,最大でも使用した全量の3.3%であり,到達量を増加させる工夫が必要であると結論された 続きを見る