1.

論文

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坂本, 浩也
出版情報: 金沢大学十全医学会雑誌.  105  pp.596-602,  1996-10-01.  金沢大学十全医学会
URL: http://hdl.handle.net/2297/9235
概要: 金沢大学 医 第2外科<br />小腸移植後の免疫抑制剤投与時の移植腸管の粘膜に対するGln添加成分栄養剤の効果を,ラットを用いて実験的に検討した. 1)Gln投与群では,Gln非投与群に比べ血中のGlnの濃度は有意に高かった. 2)Gln 投与群では,Gln非投与群に比べ血中のエンドトキシン濃度は有意に低かった. 3)Gln投与群では,Gln非投与群に比べ血中及び粘膜組織のヘルパーT細胞の割合は有意に高かった. 4)Gln投与群ではGln非投与群に比べ小腸粘膜のALP活性とBrdU標識率は有意に高かった.したがって,Gln無添加成分栄養剤の投与は小腸移植後の免疫抑制剤投与時の粘膜の再生と分化能を低下させるが,Gln添加成分栄養剤の投与は腸管の局所免疫機能を保持し,粘膜の再生と分化能の低下を抑制すると考えられた 続きを見る
2.

論文

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高村, 博之
出版情報: 金沢大学十全医学会雑誌.  104  pp.719-731,  1995-12-01.  金沢大学十全医学会
URL: http://hdl.handle.net/2297/9172
概要: 金沢大学 医 第2外科<br />1)無治療群の移植小腸片の平均生着日数が5.7±0.2日であったのに対し,ゲニステイン投与群のグラフト小腸の平均生着日数は14.7±0.3日と有意に長く,ゲニステイン投与により拒絶反応の発現が抑制された. 2)移植7日後のグラフト小腸のIL-2及びIL-2Rβ鎖のmRNA発現量は,ゲニステイン投与群では無治療群に比べて明らかに低かった. 3)移植後7日目のラットの脾細胞を用いたリンパ球混合培養及び細胞障害性試験(クロム遊離試験)では,ゲニステイン投与群は無治療群に比べて細胞障害活性が有意に低かった.リンパ球混合培養上清中のIL-2蛋白産生量は,ゲニステイン投与群では無治療群に比べて有意に低かった.リンパ球混合培養細胞のIL-2及びIL-2Rβ鎖のmRNA発現量もまた,ゲニステイン投与群では無治療群に比べて明らかに低かった 続きを見る