1.

論文

論文
紺崎, 友晴
出版情報: 金沢大学十全医学会雑誌.  111  pp.74-81,  2002-02-01. 
URL: http://hdl.handle.net/2297/4544
概要: 金沢大学医系研究がん医科<br />希釈されたサーファクタントの界面活性に対するデキストランとポリエチレングリコールの影響を検討し,それぞれの至適分子量を調査した.その結果,デキストランやポリエチレングリコールは希釈されたサーファクタントの 界面活性および生理的機能を増強すると推論された.よって,急性呼吸窮迫症候群(ARDS)における呼吸不全の原因には,肺サーファクタントの希釈が関与していると再確認した.デキストランやポリエチレングリコール等の水溶性非イオン性高分子は,希釈されたサーファクタントでも機能を発揮させると結論され,これらの高分子を用いたARDSの対する全く新しい治療法が示唆された<br />原著論文 続きを見る
2.

論文

論文
加畑, 千春
出版情報: 金沢大学十全医学会雑誌.  110  pp.77-86,  2001-02-01. 
URL: http://hdl.handle.net/2297/4586
概要: 金沢大学医麻酔蘇生<br />MNSを血清または酢酸リンゲル液に分散した試験液につき,表面活性と自己のサーファクタントが欠如しているウサギ未熟胎仔の肺内に注入して人工呼吸を行った際の換気量の変化を測定した.更にMNSをアルブミン溶液およびグ ロブリン溶液に分散した場合についても同様の検討を行い,1)血清はサーファクタントの表面活性を阻害し,PEEPを付加しない場合では,血清は換気量を減少させ,生体内でも肺サーファクタントの機能を阻害する.2)PEEPを付加した場合では,表面活性の所見に反し血清は換気量を増加させるという相反現象をもたらす.3)アルブミン溶液は血清と同様に相反現象をもたらすが,グロブリン溶液はこの現象をもたらさない,との結果を得た.以上よりPEEPを付加した人工呼吸下では,サーファクタントの表面活性と生体内での作用は必ずしも一致しないと判断された<br />原著論文 続きを見る
3.

論文

論文
田代, 勝己
出版情報: 金沢大学十全医学会雑誌.  105  pp.587-595,  1996-10-01.  金沢大学十全医学会
URL: http://hdl.handle.net/2297/9234
概要: 金沢大学 医 麻酔蘇生<br />1)60mg/kgのエンドトキシンを気管内に注入した場合,ZEEP下では急激に呼吸不全が発生する.この呼吸不全は,120分後にPEEPを付加しても改善し難い.一方,予防的にPEEPを付加しておくと,好中球の 肺への集積を防止できないが,肺水腫液の量が減少して呼吸不全の進行が抑制され,生存率が改善する. 2)53±19mg/kgのエンドトキシンを気管内注入し低酸素血症が出現した時点でPEEPを段階的に増加させた場合,肺水腫液を伴う呼吸不全が出現する.この状態も,PEEPを付加した人工呼吸のみでは改善が困難である. 3)エンドトキシンの気管内注入後に発症する呼吸不全の機序には,肺水腫液によるサーファクタントの希釈と不活性化が関与していると考えられる. 4)エンドトキシンの気管内注入後による呼吸不全に対して,サーファクタント補充療法を行うと,血液ガス所見,肺コンプライアンス,胸部レントゲン所見及び肺組織所見が改善する 続きを見る
4.

論文

論文
高橋, 麗子
出版情報: 金沢大学十全医学会雑誌.  105  pp.71-80,  1996-02-01.  金沢大学十全医学会
URL: http://hdl.handle.net/2297/9184
概要: 金沢大学 医 麻酔蘇生<br />サーファクタントの作成に必要な脂質の種類と割合を検討する為,種々の合成リン脂質の組合わせと蛋白質からなる再構築サーファクタントを作成して,生物学的及び物理学的活性を調べた. 1)疎水性蛋白質であるSP-Bと SP-Cはサーファクタントの活性に不可欠な因子である. 2)サーファクタントの脂質として,飽和脂肪鎖を持つDPPCだけでは不十分である. 3)酸性リン脂質であるPGはサーファクタントの活性発現に必要な脂質である.サーファクタントの全脂質に対するPGの割合としては15~20%が適当であると考えられる. 4)不飽和脂肪鎖をもつu-PCはサーファクタントの動的条件下における性能を高め,換気量を増加させる為に必要な物質である.DPPC, PG,及びu-PC(重量比,60:20:20)を混合して作成したサーファクタントは,天然肺サーファクタントとほぼ同様の活性を示した 続きを見る