1.

論文

論文
松, 智彦
出版情報: 金沢大学十全医学会雑誌.  104  pp.351-362,  1995-06-01.  金沢大学十全医学会
URL: http://hdl.handle.net/2297/9140
概要: 金沢大学 医 第1外科<br />1)アルギニン・オルニチン・インバランス輸液投与群(KAO-1)と総合アミノ酸投与群に宿主体重の有意差を認めなかった. 2)KAO-1投与群およびN-(phosphonacetyl)-L-aspartate (PALA)併用群において有意に腫瘍増殖の抑制を認めた. 3)窒素平衡の変動では,全群輸液期間中終始正の窒素平衡を示した. 4)KAO-1投与群およびPALA併用群では血清尿素窒素の上昇および血清尿酸値の低下を認めた. 5)KAO-1投与群およびPALA併用群では尿中にシトルリンが著明に排泄されており,体内での尿素回路の賦活化が示唆された. 6)細胞周期の検討ではKAO-1投与群およびPALA併用群でS期細胞の増加を認め,アルギニン・オルニチン・インバランス療法の細胞周期への影響が示唆された 続きを見る
2.

論文

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岡本, 禎一
出版情報: 金沢大学十全医学会雑誌.  104  pp.143-153,  1995-02-01.  金沢大学十全医学会
URL: http://hdl.handle.net/2297/9120
概要: 金沢大学 医 脳神経外科<br />1)脳内ではマイクログリア,血管周囲細胞,マクロファージがMHCクラスIIを発現し,抗原提示細胞として働いている可能性が示唆された. 2)脳腫瘍移植後に頸部リンパ節,脾臓および腸間膜リンパ節においてMHC クラスIIが発現し,脳内の免疫情報が全身のリンパ組織に伝達されることが示された. 3)脳腫瘍移植後のTリンパ球の増加は脳腫瘍内と頸部リンパ節でのみ認められ,その経時的動態は相関した. 4)腫瘍を頭蓋外に移植した群では,頸部リンパ節でのCD4陽性Tリンパ球の増加は遅延した. 5)頸部リンパ節摘出群では,脳腫瘍内へのCD4陽性Tリンパ球の浸潤は遅延し,代償性に脾臓および腸間膜リンパ節においてCD4陽性Tリンパ球の増加を認めた.以上の結果から,ラット脳腫瘍において頸部リンパ節は中枢神経系の局所リンパ節としての役割を果たしていると結論された 続きを見る