1.

論文

論文
服部, 和伸
出版情報: 金沢大学十全医学会雑誌.  105  pp.845-854,  1996-12-01.  金沢大学十全医学会
URL: http://hdl.handle.net/2297/9258
概要: 金沢大学 医 第1外科<br />腹水肝癌AH130を移植した担癌ラットに対して,メチオニンとシスチンを欠乏させたKKM-1及び更にアルギニンを増量したKKM-2のアミノ酸インバランス輸液と抗癌剤の併用療法を行った. 1)KKM-1及びKK M-2とテガフール併用群では経口摂取群に比較して有意に腫瘍重量の減少を認めた. 2)KKM-2とテガフール併用群とKKM-2単独投与群は有意にメチオニン濃度の低下とアルギニン濃度の高値を認めた. 3)5-FU濃度は腫瘍内で著明に高く,アミノ酸インバランス輸液併用群では総合アミノ酸製剤併用群より高い傾向にあった. 4)KKM-2とテガフール併用群では有意にG0G1期細胞数の増加とG2M期細胞数の減少を認めた. 5)KKM-2とテガフール併用群では総合アミノ酸製剤とテガフール併用群,KKM-1とテガフール併用群,経口摂取群に比較して,有意にPCNA標識率の低下を認めた 続きを見る
2.

論文

論文
松, 智彦
出版情報: 金沢大学十全医学会雑誌.  104  pp.351-362,  1995-06-01.  金沢大学十全医学会
URL: http://hdl.handle.net/2297/9140
概要: 金沢大学 医 第1外科<br />1)アルギニン・オルニチン・インバランス輸液投与群(KAO-1)と総合アミノ酸投与群に宿主体重の有意差を認めなかった. 2)KAO-1投与群およびN-(phosphonacetyl)-L-aspartate (PALA)併用群において有意に腫瘍増殖の抑制を認めた. 3)窒素平衡の変動では,全群輸液期間中終始正の窒素平衡を示した. 4)KAO-1投与群およびPALA併用群では血清尿素窒素の上昇および血清尿酸値の低下を認めた. 5)KAO-1投与群およびPALA併用群では尿中にシトルリンが著明に排泄されており,体内での尿素回路の賦活化が示唆された. 6)細胞周期の検討ではKAO-1投与群およびPALA併用群でS期細胞の増加を認め,アルギニン・オルニチン・インバランス療法の細胞周期への影響が示唆された 続きを見る