1.

論文

論文
荻原, 新八郎 ; 山崎, 裕之 ; 立野, 勝彦 ; 灰田, 信英 ; 細, 正博 ; 濱出, 茂治 ; 洲崎, 俊男 ; 浅井, 仁 ; 山崎, 俊明 ; 三秋, 泰一 ; 武村, 啓住 ; 横川, 正美
出版情報: 金沢大学医学部保健学科紀要.  24  pp.1-6,  2000-12-01. 
URL: http://hdl.handle.net/2297/6163
概要: 金沢大学 医 保健科理学療法<br />対象は平均年齢22.3±2.8歳の健常男20名.測定点は第5・第6肋軟骨の接合部及びその真裏の2点とした.巻尺の場合には測定点の高さで深呼息時と深吸息時の胸囲,人体計測用キャリパーの場合には一側胸郭の 測定点にその各腕を当て,深吸息時と深吸息時の目盛を各半側胸郭の可動域とした.巻尺による胸郭可動域とキャリパーによる右胸郭可動域,及び巻尺による胸郭可動域とキャリパーによる左胸郭可動域にはかなりの相関が認められたが,巻尺によるものと左右の半側胸郭可動域の比較では,前者が有意に大きかった.左右の半側胸郭可動域を合算したものは巻尺によるものに比べて有意に大きかった.巻尺が胸郭の前後方向と左右方向の拡張の両者を反映するのに対し,キャリパーによる半側胸郭可動域の測定では前後方向の動きしか反映しない.剣状突起の高さでの周径にキャリパーを用いる場合には測定点を中腋窩線上に求める方がよいかもしれない<br />原著論文 続きを見る
2.

論文

論文
荻原, 新八郎 ; 竹内, ゆかり ; 立野, 勝彦 ; 灰田, 信英 ; 細, 正博 ; 濱出, 茂治 ; 洲崎, 俊男 ; 浅井, 仁 ; 山崎, 俊明 ; 三秋, 泰一 ; 武村, 啓住 ; 横川, 正美
出版情報: 金沢大学医学部保健学科紀要.  24  pp.7-13,  2000-12-01. 
URL: http://hdl.handle.net/2297/6152
概要: 金沢大学 医 保健科理学療法<br />健常な20歳代の大学生20名(平均年齢:21.6±2.3歳)に毎時4.5km,勾配は0°でトレッドミル歩行を10分間(第1群),20分間(第2群),及び30分間(第3群)課した.歩行終了の直後,5分後 ,10分後,及び15分後の4回,歩行前と同様にピドスコープ上で重心動揺の距離と面積を測定した.重心動揺の距離及び面積は,各群共に歩行前に比較すると歩行直後は有意に増加,特に第3群で大きかった.歩行後の経過は,第1群と第2群で歩行後10分で一時的に増加したことを除くと,重心動揺の距離は経時的に減少したが,第3群では減少の程度が他群に比べて小さかった.重心動揺の面積も経時的に減少したが,第2群では歩行後10分で一時的に有意に増大した.第3群では歩行後5分から15分迄の経過は他群に比べて緩やかであった.以上より,トレッドミル歩行は20分間程度で,しかも歩行後には10分間休息することが適切である<br />原著論文 続きを見る
3.

論文

論文
細, 正博 ; 兼森, 淑子 ; 井上, 悟 ; 由久保, 弘明 ; 武村, 啓住 ; 立野, 勝彦 ; 灰田, 信英 ; 荻原, 新八郎 ; 濱出, 茂治 ; 洲崎, 俊男 ; 浅井, 仁
出版情報: 金沢大学医学部保健学科紀要.  24  pp.15-19,  2000-12-01. 
URL: http://hdl.handle.net/2297/6162
概要: 金沢大学医保健科理学療法<br />ヒト胸鎖関節関節軟骨の特徴,とりわけその光学顕微鏡的構造を,7例の剖検例を用いて組織学的に検索した.関節軟骨が典型的な線維軟骨からなっていたのは,7例14個(胸骨側及び鎖骨側)の関節軟骨のうち,3個の関節 軟骨のみであった.残りの11個は,硝子軟骨もしくは,線維軟骨と硝子軟骨の混在したもの,或いは中間的な性質を示す軟骨からなっていた.硝子軟骨からなる関節軟骨は,胸骨側には1例も見られず,一方,鎖骨側では3例に見られた.軟骨の厚さについても,鎖骨側の関節軟骨が胸骨側の関節軟骨より厚いのが4例,逆が2例であった.ヒト胸鎖関節の関節軟骨は,組織学的に複雑な様相を呈しており,教科書的な記述とは異なっていた<br />原著論文 続きを見る
4.

論文

論文
生田, 宗博 ; 柴田, 克之 ; 染矢, 富士子 ; 二木, 淑子
出版情報: 金沢大学医学部保健学科紀要.  24  pp.31-38,  2000-12-01. 
URL: http://hdl.handle.net/2297/6158
概要: 金沢大学 医 保健科作業療法<br />本研究では,肘関節の抗重力伸展運動の主動筋として上腕二頭筋が働くことを実証する.この動作のモデルとしては,長座位で床に両手をついてプッシュアップして臀部を持ち上げる動作を9形設定した.対象は若年健常女 13名.測定はプッシュアップ動作時の,上腕二頭筋,上腕三頭筋,三角筋前部繊維,尺側手根屈筋の各表面筋電図を測定して筋電位割合(最大随意収縮時の筋電位に対する割合)を求め,同時に肘関節角度を電気角度計で測定し求めた.上腕二頭筋の筋電位割合は,9形全てのプッシュアップ動作で上腕三頭筋の筋電図割合より高かった.手掌が体重で床に固定されるプッシュアップ動作では,前腕付着部で前腕上端を内側に引く上腕二頭筋の収縮力は肘関節を伸展することが,実験的に明示された<br />原著論文 続きを見る
5.

論文

論文
岩崎, テル子 ; 澤, 俊二 ; 生田, 宗博 ; 二木, 淑子 ; 鴻, 真一郎
出版情報: 金沢大学医学部保健学科紀要.  24  pp.51-59,  2000-12-01. 
URL: http://hdl.handle.net/2297/6151
概要: 金沢大学 医 保健<br />対象は脳卒中後片麻痺患者34名(男27,女6)で右麻痺16名,左麻痺17名,年齢65±7.5(55-75)歳.立体覚との相関を立体覚正常群と脱失群の2グループで比較すると,最も強い相関があったのは静的局在覚で正 常群100%(脱失群91.7%),次ぎに動的2点識別覚95.2%(同91.7%),静的2点識別覚90.5%(同91.7%),運動覚90.5%(同91.7%)と続く.動的局在覚は立体覚正常群で95.2%と高いものの脱失群では75.0%で相関なしとみなされる.この理由は明確ではないものの局在覚を立体覚の代替として使うことに疑念を残す.静的・動的2点識別覚,運動覚共代替可能であるが,この中で感度の良さ,検査の容易さ,患者への負担の少なさを勘案すると動的2点識別覚が最も推奨できる立体覚の代替検査であり,検査部位は操作機能における重要性からみて示指を選択することが勧められる<br />原著論文 続きを見る
6.

論文

論文
島田, 啓子 ; 亀田, 幸枝 ; 笹川, 寿之 ; 田淵, 紀子 ; 炭谷, みどり ; 加藤, 美奈子 ; 瀧上, 恵子 ; 岩本, 礼子 ; 新谷, 知子 ; 古田, ひろみ ; 坂井, 明美
出版情報: 金沢大学医学部保健学科紀要.  24  pp.61-68,  2000-12-01. 
URL: http://hdl.handle.net/2297/6154
概要: 金沢大学 医 保健<br />BanduraのSelf-Efficacy理論を参考にして,妊婦の出産に対するSelf-Efficacyを測定する尺度を作成し,その信頼性と妥当性を検討した.妊娠30週以降の185人の妊婦を対象に,出産に対する 結果予期と効力予期の二側面から構成したSelf-Efficacy Scaleを自記式調査質問紙で測定した.項目分析と主因子分析およびクロンバッハの信頼性係数の最も高い項目を抽出して,最終的に24項目を選択した.この尺度を適用して併存妥当性をみる為に,STAIとの相関および「経産婦は初産婦より出産に対するSelf-Efficacyが高い」という仮説を検証した.その結果,本尺度は高い内的整合性を認めた.又,尺度の妥当性について,STAIとSelf-Efficacyは逆の相関傾向がみられた.更に経産婦の方が初産婦に比べてSelf-Efficacyが有意に高いという知見は,Banduraの見解を支持するものであった<br />原著論文 続きを見る
7.

論文

論文
佐伯, 和子 ; 平野, 憲子 ; 塚崎, 恵子 ; 木村, 留美子
出版情報: 金沢大学医学部保健学科紀要.  24  pp.95-100,  2000-12-01. 
URL: http://hdl.handle.net/2297/6157
概要: 札幌医科大学 保健医療<br />脳血管性痴呆の高齢配偶者を介護している介護者の,疾病認識および夫婦としての認識を明らかにした.対象は多発性脳梗塞による痴呆の配偶者を介護する2事例であった.訪問面接を行い,テープ録音して逐語録を作成した.痴 呆および夫婦関係について語られた部分を抽出し,主題に関連するカテゴリーの意味を解釈した.介護者は,痴呆への対処としては,「呆けに直面することを回避」し,基礎疾患が原因であると考え,疾患の治療と身体介護に時間を費やし,本人の気持ちの持ちようで良くなると考えていた.夫婦関係に関しては,「意志疎通の困難さの中に夫婦であることを探索」し,夫婦の絆の再確認をし,自分の生きがいを見い出そうとしていた.人生の最期を,肯定的に認められるように援助することが重要であるといえる<br />原著論文 続きを見る
8.

論文

論文
染矢, 富士子 ; 濱田, ともみ ; 浅井, 仁 ; 生田, 宗博
出版情報: 金沢大学医学部保健学科紀要.  24  pp.151-153,  2000-12-01. 
URL: http://hdl.handle.net/2297/6159
概要: 金沢大学 医 保健科作業療法<br />動的運動中の体動揺増加は疲労の為に前後方向に倒れる高い危険を表している.研究対象は21~26歳の健康女子学生なので,他の年齢群,特に老年群に適用できない<br />原著論文
9.

論文

論文
鴻, 真一郎 ; 生田, 宗博 ; 岩崎, テル子 ; 尾尻, 恵子 ; 干場, 和美
出版情報: 金沢大学医学部保健学科紀要.  24  pp.157-161,  2000-12-01. 
URL: http://hdl.handle.net/2297/6156
概要: 金沢大学 医 保健科作業療法<br />独自でズボンを履き,脱ぐことができる大多数で下肢のBr期(Brunnstrom回復期)は第4レベル以上で,重心の動揺長は158.5±21.1mmであった.下肢のBr期が低値でも若干の代償方法により独立 レベルが改善する症例があった.身体的機能が良くてもUSN(一側空間無視)の為に助けを要する症例があった.USNが日常生活動作に及ぼす効果を詳細に検討し,正常者の坐位体位における重心の動揺長のデータを集める必要がある<br />原著論文 続きを見る
10.

論文

論文
関, 秀俊 ; 津田, 朗子 ; 木村, 留美子 ; 小泉, 晶一
出版情報: 金沢大学医学部保健学科紀要.  24  pp.167-171,  2000-12-01. 
URL: http://hdl.handle.net/2297/6155
概要: 金沢大学 医 保健看護<br />慢性の腹痛患児160名のうち反復性腹痛は114名,過敏性腸症候群は46名であった.反復性腹痛は幼児から中学生に分布していたが,過敏性腸症候群は10歳以降より増加し本疾患が低年齢化していた.腹痛以外に起立性調 節障害や頭痛等の症状が合併し,全体の13.2%に不登校がみられた.家庭や学校に関連したストレスが症状増悪や不登校合併の心理社会的要因になっており,慢性反復性腹痛の診療では心身症的な配慮が必要である<br />原著論文 続きを見る