1.

論文

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安田, 保
出版情報: 金沢大学十全医学会雑誌.  105  pp.2-16,  1996-02-01.  金沢大学十全医学会
URL: http://hdl.handle.net/2297/9179
概要: 金沢大学 医 第1外科<br />1)近赤外分光法を利用したSo2, Hb+Mbの測定は常温血性心筋保護液の冠灌流,灌流停止を鋭敏に反映した. 2)常温血性心筋保護液の5分間冠灌流と10分間灌流停止を3回繰り返したA群では心機能は低下しなか ったが,5分間冠灌流と20分間灌流停止を3回繰り返したB群では収縮期血圧,心拍出量係数は低下し,末梢血管抵抗が上昇し,左室仕事量係数が低下し,心機能が低下した. 3)A群では心筋内ATP, ADP, AMP含量のいずれも有意な変化を示さなかったが,B群ではATP含量が低下し,AMP含量が上昇し,高エネルギー燐酸の枯渇が認められた. 4)心筋超微細構造において,A群では経時的な虚血性変化が認められなかった.B群では3回目の灌流開始直前に,ミトコンドリアや核に変化が認められ,大動脈遮断解除直前にそれらが増悪し,虚血による蓄積性の細胞損傷が示された 続きを見る
2.

論文

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勝木, 達夫
出版情報: 金沢大学十全医学会雑誌.  104  pp.324-334,  1995-06-01.  金沢大学十全医学会
URL: http://hdl.handle.net/2297/9137
概要: 金沢大学 医 第1内科<br />雑種成熟イヌ23頭を用い,高周波カテーテル焼灼による完全房室ブロック作成後に,Cs0.5~1.0mM/kgの反復静注を行い,Tdpを誘発し,Tdp中のEp-map,3D-map,MAPについて検討した. 1 )TdpはCs投与による解析対象例17頭中12頭に誘発された. 2)Cs静注によりMAPDは延長し,EADが71.4%に誘発された. 3)EADがTdp開始の立ち上がり電位と一致する例はなかったが,単発性心室性期外収縮や2ないし3連発の多形性心室期外収縮の立ち上がり電位と一致した. 4)Tdp開始における電気軸変動時には,Ep-mapでは最早期興奮部位は1ヶ所であり,1心拍毎の移動がみられた. 5)3D-mapにおいても最早期興奮部位の1心拍毎の移動がみられたが,伝導ブロックや興奮旋回の連続性はみられなかった 続きを見る