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プロドラッグの活性化を触媒する新規薬物代謝酵素に関する研究
- フォーマット:
- 論文
- 責任表示:
- 加藤, 美紀 ; Katoh, Miki
- 言語:
- 日本語
- 出版情報:
- 2016-04-21
- 著者名:
- 掲載情報:
- 平成17(2005)年度 科学研究費補助金 若手研究(B) 研究概要 = 2005 Research Project Summary
- 巻:
- 2004 – 2005
- 開始ページ:
- 2p.
- バージョン:
- author
- 概要:
- 金沢大学理工研究域<br />昨年度、ヒトではミクロソーム(Ms)に発現すると考えられてきたカルボキシルエステラーゼ(CES)がサイトゾル(Cy)にも発現していることを明らかにした。そこで本年度は、Cyに発現するCESについて酵素学的な特徴を明らかにすることを目的とした。第一に、CyとMsのCESについて酵素学的な特徴を明らかにすることを目的とした。CESの基質であるカペシタビンから5'-deoxy-5-fluorocytidine、デラプリルからデラプ … リラート、イミダプリルからイミダプリラートおよびオキシブチニンからにCPGAへの反応ついて、ヒトおよびラット肝ミクロソーム、肝サイトゾル、空腸ミクロソームおよび空腸サイトゾルを用いて、酵素反応の速度論的解析を行った。算出したKm値や固有クリアランス値などを比較したところ、ミクロソームとサイトゾルに局在するCESは異なるKm値および固有クリアランス値を示したことから、酵素学的特徴を有していることが明らかになった。また、ヒト肝とラット肝においても大きな差異が認められ、また、ラットにおいては肝と空腸でも異なる挙動を示したことから、CESが介する薬物代謝反応には種差が存在し、また、臓器による差異も認められることを明らかにした。また、これまでにCESの阻害作用についてCPT-11以外では詳細な検討がほとんどなされていない。そこで、CESの基質や阻害薬を用いて、上述したCESが介する薬物代謝反応を指標として、CES酵素活性に及ぼす影響を検討した。具体的にはイミダプリル、デラプリル、テモカプリル、カペシタビン、塩酸イリノテカンなどCESの基質、NDGAやニフェジピンなどの阻害薬である。その結果、ミクロソームとサイトゾルで阻害強度が異なる薬物が存在した。これより、阻害作用に関しても、ミクロソームとサイトゾルのCESは酵素学的に異なることを明らかにした。また、種差や臓器による差異も認められた。以上より、CESが介する薬物代謝反応は、種、発現臓器、局在する画分で異なることを明らかにし、また、CESの阻害作用についても同様に異なることを明らかにした。<br />研究課題/領域番号:16790102, 研究期間(年度):2004 – 2005<br />出典:「プロドラッグの活性化を触媒する新規薬物代謝酵素に関する研究」研究成果報告書 課題番号16790102(KAKEN:科学研究費助成事業データベース(国立情報学研究所))(https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-16790102/)を加工して作成 続きを見る
- URL:
- http://hdl.handle.net/2297/00061065
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