1.

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田中, 茂雄 ; 柿川, 真紀子
出版情報: 日本海域研究 = Japan sea research.  45  pp.49-53,  2014-03-19.  金沢大学環日本海域環境研究センター = Institute of Nature and Environmental Technology Kanazawa University
URL: http://hdl.handle.net/2297/37017
2.

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白崎, 尚芳 ; Shirasaki, Takayoshi
出版情報: 平成30(2018)年度 科学研究費補助金 若手研究(B) 研究成果報告書 = 2018 Fiscal Year Final Research Report.  2016-04-01 – 2019-03-31  pp.5p.-,  2019-05-17. 
URL: http://hdl.handle.net/2297/00059151
概要: 金沢大学医薬保健研究域保健学系<br />iIFNλ4の機能的役割や臨床学的意義について検討した。(1) 肝動注化学療法奏効例12例の肝組織IFNλ4の発現は非奏効例8例のIFNλ4発現より有意に高発現を示した。(2) IFNλ4は他のIF Nとは異なり非常に強い抗腫瘍活性を示すことを明らかにした。また、IFNλ4により特異的に誘導される遺伝子群を同定した。(3) これまでの解析からIFNλ4特異的なレセプターの存在が示唆された。その新規候補レセプターとしてレセプターA及びBが新規レセプターであることを同定した。(4) NOD-SCIDマウスを用いたxenograftモデルにてIFNλ4が抗腫瘍効果を示すことをin vivoで確認した。<br />Molecular mechanisms and the biological, clinical significance of IFNλ4 is poorly understood.(1) We examined the expression of IFNλ4 in patients’ samples and evaluated its clinical significance. Hepatic IFNλ4 expression is related to the response to the chemotherapy to advanced HCC. (2) We revealed that IFNλ4 has functional roles quite different from other IFNs. We revealed that IFNλ4 has a strong anti-viral activity and has a strong anti-tumor activity. We identified IFNλ4-dependent gene expression patterns that support the specific phenotype of IFNλ4. (3) We identified new IFNλ4 receptors; A and B. Detailed signaling pathway down streaming of receptor A and B are now under investigating. (4) Anti-tumor activity of IFNλ4 in vivo was evaluated by using xenograft model to NOD-SCID mice. IFNλ4 expressing HepG2 cells established significant small tumors compared to the control tumors or IFNλ3 expressing tumors.<br />研究課題/領域番号:16K21058, 研究期間(年度):2016-04-01 – 2019-03-31 続きを見る
3.

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須田, 貴司 ; Suda, Takashi
出版情報: 平成19(2007)年度 科学研究費補助金 特定領域研究 研究実績の概要 = 2007 Research Project Summary.  2006 – 2007  pp.2p.-,  2018-03-28. 
URL: http://hdl.handle.net/2297/00060195
概要: 金沢大学がん進展制御研究所<br />ASCはCARD12等と結合してアポトーシスと炎症のシグナルを伝達する細胞質アダプター蛋白である。我々は、CARD12とmuramy1 dipeptide(MDP)刺激で活性化するNod2の融合蛋白(C 12N2)を用い、MDPでASCを特異的に活性化する実験系を開発し、ASCはがん細胞にアポトーシスとIL-8産生を誘導すること、後者の応答にNF-KBとAP-1の活性化が寄与していることを示してきた。昨年度はAP-1活性化の分子機構を解明し、ヒト胃癌細胞株NUGC4にC12N2とASCを安定導入した細胞株(NUC12N2)の腫瘍をヌードマウスに形成させ、MDPを投与すると腫瘍が完全に退縮することを示した。,本年度は、以下の点を明らかにした。1)ASCの活性化により転写因子 STAT1,ISGF3,STAT3,NFATの内STAT3のみが活性化されること、STAT3の活性化はAP-1とNF-kBに依存した2次的な応答であることを示した。2)DNAマイクロアレー解析でASCの活性化により誘導される遺伝子を網羅的に解析し、転写関連(24%)、炎症関連(21%)、細胞死関連(16%)を含む75種類の遺伝子が有意に誘導されることを示した。3)NUC12N2またはNUGC4の腫瘍を形成させたヌードマウスにMDPを投与し、24時間後の腫瘍組織のアポトーシス細胞をTUNEL法で染色したところ、NUC12N2腫瘍組織でのみ、著しいアポトーシスが検出された。また、NUC12N2にNUGC4を5%以上混入させた場合には、MDP投与で腫瘍が拒絶されなかったことから、このがん治療モデルにおける腫瘍退縮はがん細胞のアポトーシスによるもので、炎症反応による周囲のがん細胞の巻き込み排除はほとんど寄与していないことが示された。<br />研究課題/領域番号:18013022, 研究期間(年度):2006 – 2007<br />出典:「ASC依存性AP-1活性化機構の解明とASCのがん分子標的としての可能性の検討」研究成果報告書 課題番号18013022(KAKEN:科学研究費助成事業データベース(国立情報学研究所))(https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-18013022/)を加工して作成 続きを見る
4.

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村上, 清史 ; Murakami, Seishi
出版情報: 平成19(2007)年度 科学研究費補助金 特定領域研究 研究実績の概要 = 2007 Research Project Summary.  2006 – 2007  pp.2p.-,  2018-03-28. 
URL: http://hdl.handle.net/2297/00060196
概要: 金沢大学がん進展制御研究所<br />B型肝炎ウイルスX蛋白(HB_x)の生物の機能を解明するため、HB_xが活性化型H-Ras導入による不死化ヒト初代細胞のoncogene-induced senescence (OIS)に拮抗して細胞を 形質転換する能力の解析(村上、中本)と、HB_xに拮抗する宿主因子RMPの生物的機能をfly系で解析(小泉)を進めると共に、レトロウイルス挿入ライブラリーによるマウスのがん化の標的部位の探索(鈴木)を行った。得られた主な結果は、1)不死化ヒト正常線維芽(BJ)細胞系でのHB_xのOIS克服能は、HB_xがp53経路とpRb経路を抑制する結果と示唆された。HB_x形質転換促進能には、aa74-94とaa111-131の2配列が必須であり、aal-49が付加的な役割を示した。ジーンチップ解析では、HB_xと活性型Rasが共発現した不死化BJ細胞で、不死化BJ細胞に比較し、アポトーシス関連因子やMAPキナーゼシグナル伝達経路など細胞周期と細胞増殖に関与する因子と、SPCなど癌遺伝子関連因子の発現亢進が認められた。2)hTERT導入不死化ヒト初代肝細胞株(TTNT-16)を用いた解析でも、HB_xは活性化型H-RasによるOISを克服能を示し、細胞の形質転換を促進した。3)ショウジョウバエでfRMPとRPB5との関係を解明するため、RPB5 RNAiトランスジェニック(15系統)を作成した。GAL4誘導下でfRMPとRPB5 RNAiが眼成虫原基全体で発現する系で、fRMPとRPB5トランスジェニックRNAiの両方で、通常より小さなサイズの複眼形成が観察され、BrdU標識実験で視神経産生幹細胞の減少が観察された。しかし視神経分化には顕著な異常が観察されなかった。両遺伝子のRNAiが類似の表現型を示す結果は、両者の機能的な相関を示唆した。分化後の視神経でGMR GAL4による両者のRNAi誘導は、共に複眼形成に顕著な異常を惹起しなかった。fRMPとRPB5の発現が、神経幹細胞増殖時に重要な役割を果たすが、神経分化時には必ずしも重要ではないことを示唆するこれらの結果は、RNA polymerases量の減少或いは未集合RPB5の持つ未知機能によるものと推定される。<br />研究課題/領域番号:18012018, 研究期間(年度):2006 – 2007<br />出典:「B型肝炎ウイルスX蛋白の転写修飾機能と細胞形質転換能促進」研究成果報告書 課題番号18012018(KAKEN:科学研究費助成事業データベース(国立情報学研究所))(https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-18012018/)を加工して作成 続きを見る
5.

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高倉, 伸幸 ; Takakura, Nobuyuki
出版情報: 平成21(2009)年度 科学研究費補助金 特定領域研究 研究成果報告書 = 2009 Fiscal Year Final Research Report.  2005 – 2009  pp.5p.-,  2010-05-10. 
URL: http://hdl.handle.net/2297/00060200
概要: 大阪大学 / 金沢大学がん進展制御研究所<br />がんの組織に生じる新しい血管の形成は、がん細胞への養分や酸素の供給の導線となり、この血管形成が生じる分子機構を解明することで、その制御により新しいがん治療の開発をめざして研究を遂行した。そ の結果、がん組織の中の最も悪性度の高いがん幹細胞は腫瘍周囲の血管新生抑制剤に抵抗性を示す成熟血管近傍に存在し、この血管の成熟化に、造血幹細胞の血管壁細胞への分化転換、および血管内皮細胞に発現するTie2受容体、APJ受容体の活性化が関わることが判明した。<br />As newly developed blood vessels in tumor environment supply oxygen and nutrient to cancer cells resulted in growth of tumor, we analyzed the molecular mechanisms of blood vessel formation in cancer to develop a good strategy for inhibition of tumor angiogenesis. We found that cancer stem cells locate near the mature blood vessels in the tumor edge that show resistance against angiogenesis inhibitors. Moreover, we found that maturation of blood vessels in tumor is caused by the transdifferentiation of hematopoietic stem cells into mural cells which support stability of blood vessels and associates with activation of receptors, Tie2 and APJ expressed on endothelial cells.<br />研究課題/領域番号:17014033, 研究期間(年度):2005 – 2009 続きを見る
6.

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安東, 醇 ; Ando, Atsushi
出版情報: 昭和60(1985)年度 科学研究費補助金 がん特別研究 研究概要 = 1985 Research Project Summary.  1985  pp.1p.-,  2016-04-21. 
URL: http://hdl.handle.net/2297/00060310
概要: 金沢大学医学部<br />〔目的〕肝臓の癌化に伴って、ライソゾームへの酸性ムコ多糖の流れがどのように変化するかを酸性ムコ多糖の種類ごとに明らかにすることと、その原因を明らかにするものである。【^(67)Ga^(3+)】は肝臓においてはライソ ゾームへ集積することが知られていたが、酸性ムコ多糖によってライソゾームへ運ばれることは、我々が以前に報告し、また【^(46)Sc^(3+)】も肝臓のライソゾームへ運ばれることを我々がみいだした。本研究は【^(67)Ga^(3+)】,【^(46)Sc^(3+)】の肝細胞、癌細胞中での挙動および結合物質を手掛りとして上記の目的を達成しようとするものである。〔実験〕【^(67)Ga】-citrate,【^(46)Sc】-citrateを種々の種類の担癌動物へ注射し、肝および癌を摘出し、【^(67)Ga】および【^(46)Sc】のライソゾームへの集積率とこれら元素の結合する酸性ムコ多糖の種類を調べた。〔成果〕肝臓においては【^(67)Ga】が結合する酸性ムコ多糖(分子量約10,000、ケラタンポリ硫酸と推定される)と【^(46)Sc】が結合する酸性ムコ多糖(分子量は40,000以上、種類は未定)は全く同じように細胞内でライソゾームへ集積するが、肝臓が癌化すると【^(67)Ga】と結合する酸性ムコ多糖のライソゾームへの集積は顕著に減少し、肝癌以外の癌ではライソゾームへの集積は非常に少なくなる。これに対し、【^(46)Sc】と結合する酸性ムコ多糖は肝臓が癌化してもライソゾームへの集積はあまり減少せず、肝癌以外の癌でもライソゾームへ多量に集積することが判明した。このことは肝細胞では幾種類もの酸性ムコ多糖がライソゾームへ集積しているが、肝臓の癌化に伴って集積が著しく減少する酸性ムコ多糖と、あまり減少しないものとがあることを意味していた。〔反省と展望〕肝臓の癌化に伴って酸性ムコ多糖のライソゾームへの流れに変化の起ることが明らかとなった。今後はこの原因を明らかにするとともに癌の診断に利用する方法を検討したい。<br />研究課題/領域番号:60015027, 研究期間(年度):1985<br />出典:「肝臓の癌化とライソゾームの機能の関連に関する研究」研究成果報告書 課題番号60015027(KAKEN:科学研究費助成事業データベース(国立情報学研究所))(https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-60015027/)を加工して作成 続きを見る
7.

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中本, 安成 ; Nakamoto, Yasunari
出版情報: 平成19(2007)年度 科学研究費補助金 萌芽研究 研究概要 = 2007 Research Project Summary.  2006-2007  pp.2p.-,  2016-04-21. 
URL: http://hdl.handle.net/2297/00060371
概要: 金沢大学附属病院<br />肝がん細胞の起源となる可能性がある骨髄及び肝細胞のマーカー遺伝子を用いることによって,その動態をin vivoで探索するとともに発がんに至る分子機構の解明を目的とした。昨年度に引き続いて,マーカー遺伝子をもった骨 髄細胞によって慢性肝炎モデルを構成することによって,肝細胞の再構築における骨髄細胞の関与を観察するとともに,慢性肝炎の過程で出現してくる肝がん細胞が骨髄細胞,肝細胞,または両者の融合細胞のいずれに由来するかを検討した。1)慢性肝炎モデルの作成:Diethylnitrosamine化学発がんモデル(♂)(Lab.Invest.85:655,2005)において,放射線照射(900 cGy)したのちに同系統(C57BL/6)のGFP遺伝子導入マウス(♀)の骨髄細胞(10^7個)を移植して骨髄の再構築を行った。(2)慢性肝炎組織の解析:門脈域を中心に骨髄細胞と肝臓由来細胞の融合が起こっていることを観察した。(3)肝がん組織の解析:骨髄由来GFP陽性細胞は,Cytokeratin陽性の胆管由来がん細胞やAlbumin陽性の肝由来がん細胞と異なっていた。そして,骨髄由来細胞の一部はPCNA陽性の増殖能の高い細胞であるものの,がん細胞に特徴的なβ-cateninの核移行は認めず,間質を構成する細胞に分化しているものと考えられた。これより,肝がん細胞が直接的に骨髄細胞から由来する過程は観察されなかったが,骨髄由来細胞はがん組織の間質(線維芽細胞,脈管,炎症細胞など)に分化して,発がんの微小環境に関与しでいる可能性が示唆された。<br />研究課題/領域番号:18659206, 研究期間(年度):2006 – 2007<br />出典:「マーカー遺伝子を用いた肝がん細胞の起源と分子機構の解明」研究成果報告書 課題番号18659206(KAKEN:科学研究費助成事業データベース(国立情報学研究所))(https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-18659206/)を加工して作成 続きを見る
8.

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高倉, 伸幸 ; Takakura, Nobuyuki
出版情報: 平成18(2006)年度 科学研究費補助金 萌芽研究 研究概要 = 2006 Research Project Summary.  2005-2006  pp.2p.-,  2016-04-21. 
URL: http://hdl.handle.net/2297/00060399
概要: 金沢大学医薬保健研究域医学系<br />近年、固形がんは単一のがん細胞集団により形成されているのではなく、多剤耐性能を有するがん幹細胞とそれより分化し過剰増殖するいわゆるがん細胞によって形成されていることが解明されてきた。このことは、がん治 療におけるがん退縮後の再発機構にがん幹細胞の貢献性が高いことを示唆し、がん幹細胞をターゲットとしたがん治療法の開発の重要性が考慮される。しかし現在、がん細胞がいかなる分子機序によりがん幹細胞化するのかについては全く不明のままである。そこで、成体内の組織細胞と幹細胞の細胞融合のメカニズムに着目し、がん細胞と、造血幹細胞との細胞融合によるがん細胞のがん幹細胞化の可能性につき検討した。昨年度、試験管内では造血幹細胞とメラノーマ細胞株B16の混合培養により、血液細胞と融合したB16細胞が、10-10^3個で、マウスに腫瘍を形成させることから、この融合がん細胞の悪性化を示したが、本年度は生体内で同様の現象が生じるか否かを検討した。CAT遺伝子をLoxPでサンドイッチにしたコンストラクトの下流にGFPを連結した遺伝子をCAGプロモーターの制御下で発現する発現プラスミドを作成しB16細胞に遺伝子導入した。次にアクチンプロモーター制御下でCreリコンビネースを発現するマウス由来の骨髄を用いて、野生型マウスの骨髄を再構築させたマウスを作製した。このマウスに先のCAT-Floxed-GFPを発現させたB16細胞を移植したところ、一部のB16細胞にGFPを発現する細胞が出現した。このGFP陽性B16細胞を回収し、再度10個の細胞をマウスに移植すると、GFP陽性と陰性のB16細胞による腫瘍形成が誘導された。このことは骨髄細胞と腫瘍細胞が融合した細胞は、非常に僅少の細胞でがんを再構築できることを意味し、これらががん幹細胞としての形質を獲得したことが示唆された。<br />研究課題/領域番号:17659091, 研究期間(年度):2005 – 2006<br />出典:「がん細胞のがん幹細胞化における分子基盤の解明とその制御」研究成果報告書 課題番号17659091(KAKEN:科学研究費助成事業データベース(国立情報学研究所))(https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-17659091/)を加工して作成 続きを見る
9.

論文

論文
中本, 安成 ; Nakamoto, Yasunari
出版情報: 平成16(2004)年度 科学研究費補助金 特定領域研究 研究概要 = 2004 Research Project Summary.  2004  pp.1p.-,  2018-03-28. 
URL: http://hdl.handle.net/2297/00060522
概要: 金沢大学附属病院<br />慢性ウイルス肝炎からの発がんを誘導する責任遺伝子を同定することを目的に、マウスモデルにおいて発がん率の異なる肝組織の遺伝子発現プロファイルを比較することによって候補遺伝子を選択した。肝発がんモデルは、B型肝炎ウイ ルス(HBV)トランスジェニックマウスにウイルス抗原特異的な免疫反応を誘導することによって、17ヵ月間の経過の中で慢性肝炎から異形性を伴った前がん状態を経て90%以上のマウスに肝細胞がん(肝がん)を発症する実験系を確立している。慢性肝炎の誘導に関しては、これまで報告した肝障害分子であるFasリガンド(FasL)の関与に加えて、リンパ球分画におけるCD8+ Tリンパ球が深く関与しており、発がん率(発がんポテンシャル)を亢進していることが分かった。これらの検討で得られた発がん率の異なる前がん状態(非腫瘍部)の肝組織について、遺伝子発現プロファイルを比較することにより、発がん率の変化に応じて352遺伝子(1.7%)の発現が有意に変動することが分かった(P<0.05)。なかでも、細胞死・増殖因子に関する遺伝子群の変動が4.7%と最も高率であった。さらに、発がんに関連する候補遺伝子の1例として、セリン・スレオニンキナーゼpim-3の解析を行うことによって、細胞増殖を促進しアポトーシス(細胞死)を抑制して肝がんの進展に関与していることが示唆された。<br />研究課題/領域番号:16021216, 研究期間(年度):2004<br />出典:「慢性肝炎が誘導する発がん関連遺伝子の同定」研究成果報告書 課題番号16021216(KAKEN:科学研究費助成事業データベース(国立情報学研究所))(https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-16021216/)を加工して作成 続きを見る
10.

論文

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多久和, 陽 ; Takuwa, Yoh
出版情報: 平成15(2003)年度 科学研究費補助金 特定領域研究 研究概要 = 2003 Research Rroject Summary.  2003  pp.2p.-,  2018-03-28. 
URL: http://hdl.handle.net/2297/00060540
概要: 金沢大学医薬保健研究域医学系<br />癌の浸潤・転移には、細胞運動はきわめて重要な役割を果たしていることは周知の事実である。新規脂質メディエーター スフィンゴシン-1-リン酸(S1P)は、細胞膜表面G蛋白共役型受容体(GPCR)群Edgフ ァミリーを介して、細胞遊走、形態変化などの多彩な生物活性を示す。特に、細胞運動に関しては、Edg1及びEdg3は細胞運動促進的に、Edg5は細胞運動抑制的に作用することをこれまでに明らかにして来た。本研究においてS1Pが内因性に発現しているEdg5受容体を介してマウスB16メラノーマ細胞のインビトロ浸潤を抑制すること、この作用にはRac活性の抑制とRho活性の促進が必要であること、さらに、尾静脈注入後肺転移モデルを用いてS1PがB16メラノーマ細胞の転移を抑制すること、この抑制作用もRac活性の抑制を介していると考えられることを示した。一方、Edg5とは正反対に、強制発現させたEdg1とEdg3は両者ともに浸潤・転移を促進し、この作用はRacの活性化を伴った。以上の結果から、Edg受容体はサブタイプ特異的にがん細胞の浸潤・転移を二方向性に制御しうること、さらにこれらの作用にはRac活性の二方向性制御が関与していることが示された。<br />研究課題/領域番号:15024224, 研究期間(年度):2003<br />出典:「G蛋白共役型受容体による癌の浸潤・転移の制御とその分子メカニズム」研究成果報告書 課題番号15024224(KAKEN:科学研究費助成事業データベース(国立情報学研究所))(https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-15024224/)を加工して作成 続きを見る