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1.
論文 |
島, 浩史
概要:
金沢大学大学院医学系研究科脳医科学専攻脳病態医学講座脳機能制御学<br />健常男性被験者14名を対象としてパターンリバーサル刺激に対する一次視覚誘発磁界反応(V1反応)を脳磁図で測定し,利き目ならびに加齢と,潜時,電流モーメントとの関連性
…
を検討した.50~60歳代(n=5)のV1反応の潜時は20歳代(n=4),および30~40歳代(n=5)に比し有意に延長した.また右手利きを左目利き群(n=6)と右目利き群(n=5)に分けた場合,鼻側下方1/4視野刺激による電流モーメントは左目利きでは左目刺激の反応が有意に強く,右目利きでは右目刺激の反応が強い傾向であった.一方,耳側下方1/4視野刺激による電流モーメントは左目利き,右目利きとも右目刺激の反応が強い傾向であった.健常人の眼優位性は後頭葉のV1反応の大脳皮質神経細胞活動に影響を及ぼす因子であることが示唆された<br />原著論文/比較研究
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2.
論文 |
清水, 正樹
概要:
金沢大学大学院医学系研究科循環医科学専攻血管発生発達病態学<br />小児期腎臓疾患患者の腎組織におけるヘムオキシゲナーゼ(HO)-1 mRNAの発現様式を解析し,免疫染色によるHO-1蛋白発現や各種臨床データと比較してその臨床的意義を検討
…
した.対象はメサンギウム増殖性糸球体腎炎,尿細管間質腎炎など計94例,およびコントロールとしてHO-1欠損症例1例であった.in situ hybridization法による検討の結果,HO-1 mRNAは糸球体上皮細胞,ボウマン嚢上皮細胞,尿細管上皮細胞および浸潤マクロファージに発現し,尿細管上皮細胞では近位側より遠位側で強く発現していた.また,近位尿細管では,HO-1 mRNA発現とHO-1蛋白発現に相関を認めたが,遠位尿細管ではHO-1蛋白発現を恒常的に強く認めた一方,H0-1 mRNA発現レベルは症例により多様であり相関を認めなかった.H0-1 mRNA発現強度は蛋白尿の程度と明らかな相関を認めた.HO-1は糸球体性蛋白尿から各種上皮細胞を保護し,それぞれの部位で異なる働きを行い腎機能の維持に重要な役割を果たしている<br />原著論文/比較研究
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3.
論文 |
中村, 奈美
概要:
金沢大学大学院医学系研究科循環医科学専攻血管発生発達病態学<br />血管炎に伴う肺高血圧症(PH)3例,原発性肺高血圧症1例,心室中隔欠損症22例,非心疾患1例およびヘムオキシゲナーゼ(HO)-1欠損症1例を対象とし,肺組織HO-1産生の
…
特徴を検討した.肺組織におけるHO-1産生は日常的ストレスを反映し,組織の機能恒常性維持に重要であることが示唆された.また,ヒトのPHにおいては,肺胞マクロファージ由来HO/CO系がPHの病態形成に保護的に関与している可能性が示唆された.しかし,PHの成因によってHO-1発現の特徴が多様で,検討が必要であると考えられた<br />原著論文/比較研究
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4.
論文 |
茹, 飛
概要:
金沢大学大学院医学系研究科がん医科学専攻がん局所制御学<br />解剖実習体10体を用いて,胆嚢,幽門への神経分布形態及び肝神経叢との関係を実体顕微鏡下で微細解剖した.幽門への神経支配は幽門上部の神経枝と幽門後面・下部の神経枝とに分かれた.
…
幽門上部への神経支配は三つの経路を認めた.第一は肝枝が肝門近くで前肝神経叢に参入する経路,第二は肝胃間膜内を下降して右胃動脈に沿う神経に加入する経路,第三は迷走神経胃枝からの分枝が胃小彎に沿って下降し,右胃動脈に沿って走る神経に合流する経路であった.その他,幽門後部と下部では胃十二指腸動脈や右胃大網動脈・幽門下動脈に伴走する神経の参画を認めた.胆嚢への神経支配は,前肝神経叢そして後肝神経叢由来であることが判明した.前肝神経叢と後肝神経叢からの枝は胆嚢管の周囲に繋がり,胆嚢神経叢を形成して,胆嚢に分布した.また,胆嚢動脈に沿って胆嚢に分布する神経も確認した<br />原著論文
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5.
論文 |
見崎, 孝一
概要:
金沢大学大学院医学系研究科脳医科学専攻脳機能制御学<br />髄芽腫24例の手術標本を対象に,Wntシグナル関連分子について,免疫組織化学的,および分子生物学的に解析した.γ-カテニンの細胞質/細胞膜陽性所見を9例(37%)に認め,陽性群は
…
陰性群より有意に予後良好であった.また,診察時に髄腔内播種を認めなかった症例も,播種を認めた症例より有意に予後良好であった.β-カテニンの細胞質/細胞膜陽性所見を19例(79%)に,cyclin D1,およびc-mycの核染色を6例(25%),21例(83%)に認めた.cyclin D1陽性群は,髄腔内播種の有無に関わらず,全例死亡した.弁別式PCRでは,c-myc,N-mycとも1例ずつ遺伝子増幅が検出された.両症例ともlarge cell/anaplastic typeで,c-myc増幅例は術後6ヵ月で腫瘍死したが,N-myc増幅例は術後10年以上生存した.髄芽腫の予後を予測し,治療を個別化する上で,γ-カテニンの免疫組織化学的検索は有用だと考えられ,cyclin D1の免疫組織化学的評価は予後を確定する指標となる可能性が示された<br />原著論文
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6.
論文 |
加藤, 広禄
概要:
金沢大学大学院医学系研究科がん医科学専攻細胞浸潤学<br />口腔扁平上皮癌の浸潤先進部におけるP53蛋白,p21蛋白,増殖細胞核抗原(PCNA)の発現を検討するために,治験前生検組織66症例を用いて免疫組織化学的検討を行った.P53蛋白陽
…
性細胞率(LI),PCNA-LI,p21-LIと原発部位,T分類,N分類,Stage分類との間に有意差は認められなかった.P53-LIとPCNA-LIは浸潤様式が高度になるにつれて増加していたが,p21-LIは減少していた.さらに,浸潤様式4D型のP53-LIは,各浸潤様式のP53-LIとの間に有意差が認められた.各蛋白の相関関係においては,P53-LIが高値の症例ではPCNA-LIも高値を示し,統計学的に相関が認められた.また,P53-LIが高値の症例ではp21-LIは低値を示した.所属リンパ節転移に転移を認めた症例では,P53-LIが有意に高値を示していた.P53-LIが25%以下の症例の5年生存率は,P53-LIが25%以上の症例と比べ,有意に高かった.P53は,口腔扁平上皮癌の増殖と浸潤に重要な役割を果たしていることが示唆された<br />原著論文/比較研究
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7.
論文 |
木谷, 知一
概要:
金沢大学大学院医学系研究科脳医科学専攻脳情報病態学<br />パニック障害(PD)患者について,ベンゾジアゼピン(BZD)系薬剤未内服(未服薬PD群),およびBZD系薬剤内服中(服薬PD群)それぞれ18例の安静時,および光刺激中脳波を検討し
…
た.安静時脳波では,健常成人18例と比べ,未服薬PD群のδ,θ,α2パワーの力が高値であった.部位的には,後頭部でα2パワーが高値であった.さらに,全般的なθパワー,および前側頭部でのδパワー高値がみられた.服薬PD群は,未服薬PD群と比べ,δ,およびθ帯域のパワーが低値であった.光刺激中脳波は,健常人と比べ,未服薬PD群では5Hzの光刺激に対応するθ帯域のパワーが高値であった.服薬PD群では,未服薬PD群と比べ,5Hzの光刺激に対応するθ帯域のパワーが低値であった.STAIの特定不安尺度と脳波パワー値の間に,未服薬PD群では有意な相関はなかった.しかし,服薬PD群では,安静時脳波におけるθ,α,β帯域パワー値,10Hzの光刺激に対応するα帯域,15Hzの光刺激に対応するβ帯域のパワー値で正の相関がみられた<br />原著論文/比較研究
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8.
論文 |
長澤, 達也
概要:
金沢大学大学院医学系研究科脳医科学専攻脳情報病態学<br />統合失調症における事象関連電位(ERP)の異常と脳機能との関連を明らかにするために,オドボール聴覚弁別課題時に誘発されるERPの異常と各種神経心理検査との関連性を検討した.統合失
…
調症患者24例(患者群)は,健常対照者39例(対照群)に比べ,ERPのN100,P300成分の振幅が低く,P200振幅は高かった.潜時についてはN200,およびP300で有意に延長していた.神経心理学的検査のうち,患者群のTrail making B test(TM-B),Wisconsin card sorting test(WCST),Wechsler memory scale(WMS)の倫理的記憶,連合学習,視覚再生は,健常群に比べ,有意に成績不良であった.言語流暢性課題は,両群に差はなかった.Pearsonの積率相関係数より,患者群のN100振幅の減少とP300潜時の延長がWCSTの成績不良と,P200振幅の増加がTM-Bの成績不良と,P300振幅の減少がWMSの連合学習と相関することが示された.統合失調症の背景に前頭葉-側頭葉機能結合不全の存在が示唆された<br />原著論文/比較研究
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9.
論文 |
藤井, 浩之
概要:
金沢大学大学院医学系研究科循環医科学専攻血管分子遺伝学<br />経皮的冠動脈形成術(PCI)により酸化ストレスが増大するか否かについて血漿中酸化低比重リボ蛋白(LDL)値を指標に検討し,更に他の血清脂質と血漿莱中酸化LDLとの関連性につい
…
て検討した.酸化LDLの上昇を規定する因子は中性脂肪とHDLコレステロールで,酸化LDLの増加は中性脂肪と正の相関,HDLコレステロールとは負の相関を示した.PCIにより血漿中酸化LDLの有意な上昇が認められ,ヒトにおける心筋虚血再灌流は酸化ストレスを増大させることが示唆された.又,HDLコレステロールは虚血・再灌流時の酸化ストレスに対して防御的に作用し,逆に中性脂肪は酸化ストレスの増大に関与している可能性が考えられた<br />原著論文/比較研究
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10.
論文 |
畑中, 幸子
概要:
金沢大学大学院医学系研究科脳医科学専攻感覚運動病態学<br />様々な嗅覚レベルを有する176例の被験者に対し,アリナミン注入前後の誘起電位振幅を比較し,増大率(IR)を評価した.嗅感のある群ならびに疼痛を感じた群でIRは有意に上昇した.更
…
に嗅感,血管痛有無のパターンにより4群に分けて検討したところ自覚的に嗅感,血管痛共にない群(A)では刺激後に静脈性嗅覚誘起電位(IVOP)は増加せず,嘆感或いは血管痛のいずれかが認められた群(B,C)では刺激後IVOPの軽度な上昇を認め,両者とも自覚のあった群(D)ではIVOPは著明に増加し,IRは2以上の高値を示した.又,4群間ではB群C群間を除いていずれも有意差が認められた.IVOPの発生には嗅感が深く関与しているが,アリナミンによる血管痛も影響していると考えられた.現段階では,血管痛のない症例に対しIVOPは有効と考えられた<br />原著論文/比較研究
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11.
論文 |
廣田, 雄一
概要:
金沢大学大学院医学系研究科脳医科学専攻脳機能制御学<br />髄膜腫82例を対象にゴナドトロピン放出ホルモン受容体(GnRH-R)及びゴナドトロピン放出ホルモン(GnRH)の発現を免疫組織化学法とRT-PCR法を用いて検討し,同時にプロゲス
…
テロン受容体(PgR),エストロゲン受容体(ER)と増殖能の指標であるKi-67の免疫組織化学的検討及び臨床病理学的事項との相関についても併せて検討した.髄膜腫におけるGnRH-Rの機能を評価するため,髄膜腫6例を細胞培養し,GnRHのアゴニスト及びアンタゴニスト投与による細胞増殖解析を行った.多くの髄膜腫はGnRH-Rを発現し,GnRHが細胞増殖の調節因子の一つとして働いており,一部に自巳分泌機構が存在することが示唆された<br />原著論文
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12.
論文 |
渡邉, 卓也
概要:
金沢大学大学院医学系研究科脳医科学専攻脳機能制御学<br />神経膠芽腫における染色体12番長腕12q22-23のヘテロ接合性の喪失(LOH)とApaf-1の不活化を検討した.対象は,神経膠芽腫33例で染色体12q22-23LOHとApaf
…
-1発現の関与,p53遺伝子異常およびEGFR遺伝子増幅との関係を検討した.33例中14例(42%)にLOHを認め,14例中Apaf-1 mRNAの低発現は9例(69%),Apaf-1陰性反応は12例(86%)で,染色体12q22-23LOHとApaf-1 mRNAおよび蛋白の低発現は有意に相関した.p53遺伝子変異は13例(39%),EGFR遺伝子増幅は8例(24%)に認め,両者は互いに相容れない関係で,染色体12q22-23LOHと両者に相関関係はなかった.p53,EGFRいずれの遺伝子異常も有さず染色体12q22-23のアレル情報が得られた9例中6例(67%)にLOHを認め,LOHまたはp53遺伝子異常のいずれかを有するものは23例(70%)に上った.本疾患では「p53-Apaf-1」アポトーシス経路の破綻が考えられた<br />原著論文
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13.
論文 |
児玉, 典央
概要:
金沢大学大学院医学系研究科環境医科学専攻環境生態医学<br />Kodama, Norio<br />好酸球性白血病細胞EoL-1におけるミエロペルオキシダーゼ(MPO)によるチロシンニトロ化能を解析した.方法は,EoL-1細胞を酪酸添加培
…
養し好酸球様細胞に分化誘導した.Eol-1細胞中のニトロチロシンを検出し,それぞれの過酸化水素および亜硝酸イオン存在下の遊離チロシンのニトロ化を測定した.EoL-1細胞は酪酸誘導で増殖阻害を受け,培養9日目に好酸球顆粒の形成を認めた.ペルオキシダーゼ活性は酪酸誘導3日目より認め,培養期間に伴い増加したが,この活性はシアンにより抑制された.酪酸誘導EoL-1細胞は過酸化水素および亜硝酸イオンの濃度依存的にチロシンのニトロ化能を有し,好中球の6倍,好酸球と同等の強さであった.酪酸誘導EoL-1細胞ではEPOではなく,MPOが誘導された.酪酸誘導の有無に関わらずEoL-1細胞ではPMA刺激でスーパーオキシドならびにNADPHオキシダーゼは検出されず,好酸球とは異なり注意が必要と思われた<br />原著論文
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14.
論文 |
広瀬, 達城
概要:
金沢大学大学院医学系研究科がん医科学専攻細胞移植学<br />安定期の気管支喘息患者25名(男16名,女9名,平均53±4歳)を対象に,誘発喀痰中TXB2およびロイコトリエン(LT)C4濃度を測定し,これらと気道過敏性,呼吸機能および喀痰中
…
炎症細胞との関係を検討した.喀痰中のTXB2濃度とLTC4濃度はELISA法により測定した.喀痰中の炎症細胞分画は塗抹標本を作成し,ギムザ染色を施して算定した.喀痰中TXB2濃度はPC20-FEV1と有意な負の相関を認めたが,努力肺活量(FVC)および一秒量(FEV1)との相関は認めなかった.一方,喀痰中LTC4濃度はFVC,FEV1,PC20-FEV1のいずれとも有意な相関を認めなかった.喀痰中好酸球比率も又,FVC,FEV1,PC20-FEV1のいずれとも有意な相関を認めなかった.以上より,TXA2は気管支喘息の気道過敏性亢進に関与している可能性が示唆された.又,症状の安定している気管支喘息患者の気道過敏性亢進における気道の好酸球とLTC4の関与は否定的と考えられた<br />原著論文
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15.
論文 |
野路, 善博
概要:
金沢大学医系研究循環医<br />日本人(北陸地方)弾性線維性仮性黄色腫症(PXE)患者6名とその家族を対象に,ATP-binding cassette transporter C6(ABCC6)遺伝子変異をPCR-一本鎖構成体多型法,直接
…
塩基配列決定法,変異アリル特異的制限酵素切断法を用いて検討した.遺伝子検索の結果,R1221C,R1357W,Q378X,2542delG見出した.R1221C,R1357Wは報告がなく,新しい変異と考えられた.日本人PEX患者では,Q378X,2542delG変異の頻度が高い可能性が示唆された.白人患者で頻度の高いとされるR1141X,ABCC6del23-29は検出されず,人種による遺伝子異常の様式の違いが考えられた.Q378Xには偽遺伝子からの遺伝子変換が関与がしていると考えられるが,白人での報告と比較して頻度が高い可能性があり,日本人のPEX発症の共通変異として関与している可能性が示唆された.遺伝子型と表現型の関連については,明らかなものは発見されなかった<br />原著論文/症例報告
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16.
論文 |
野末, 剛
概要:
金沢大学医系研究循環医<br />脳腱黄色腫(CTX)症例2例(症例1:65歳男.症例2:67歳男)を対象に,シトクロムP-450(CYP)27遺伝子解析を,PCR-一本鎖構成体多型法,直接塩基配列決定法,変異アリル特異的制限酵素切断法を用
…
いて検索した.症例1ではCPY27遺伝子のエクソン2の104番目のアミノ酸Argに対応する配列CGGが,Glnに対応する配列CAGへと変化する変異R104Qを検出した.この変異はこれまで報告のない,新変異であった.又,症例1からはCPY27遺伝子のエクソン8の441番目のアミノ酸Argに対応する配列CGGが,Glnに対応する配列CAGへと変化する変異R441Qを検出した.よって,本症例はR104Q変異とR441Q変異の複合型ヘテロ接合体であることが判明した.症例2ではCPY27遺伝子のエクソン8の441番目のアミノ酸Argに対応する配列CGGが,Trpに対応する配列TGGへと変化する変異R441Wを検出した.本症に対するケノデオキシコール酸による治療効果を検討したところ,検査所見の改善以前に,中枢神経系の機能改善をもたらす可能性が示唆された<br />原著論文/症例報告
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17.
論文 |
伊藤, 英樹
概要:
金沢大学医系研究循環医<br />Brugada症候群の臨床的特徴と心筋Naチャネル遺伝子に関して分子遺伝学的に検討した.対象は,北陸地方のBrugada症候群患者40例(男性37例,女性3例・平均年齢50歳)であった.心室細動あるいは失神
…
発作を17%に認め,発作性心房細動は25%と高率で,不整脈事象では14例中13例が夜間から早朝に発生し,発生直後のSTは13例中10例で前後の心電図に比し上昇していた.SCN5A遺伝子変異の検討では,1症例でエクソン7の282番目のアミノ酸ArgをコードするコドンCGCがHisをコードするCACへと変化する変異Arg282His,6症例でエクソン12の568番目のアミノ酸HisをコードするCACがArgをコードするCGCへと変化する変異His568Arg,2症例でエクソン18の1090番目のアミノ酸ProをコードするCCGがLeuをコードするCTGへと変化する変異Pro1090Leu,5症例でエクソン20の1193番目のアミノ酸ArgをコードするCGGがGlnをコードするCAGへと変化する変異Arg1193Glnを検出した.これらはすべてドメインを結ぶ細胞内ループ上の変異で遺伝子多型であった<br />原著論文
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18.
論文 |
村瀬, 裕子
概要:
金沢大学医系研究循環医<br />インスリン抵抗性症候群および2型糖尿病患者におけるLMNA遺伝子変異について検討した.対象は,黒色表皮症を伴ったインスリン抵抗性男性患者8名(平均年齢20.8歳),男性2型糖尿病患者164名(平均年齢48.
…
4歳)および男性非糖尿病対照者171名(平均年齢53.9歳)で,末梢白血球より分離した高分子DNAを用いた.インスリン抵抗性患者で,エクソン10の1908番目の塩基がCからTへ変異する一塩基変異多型のみが3名に認められた.変異型ホモ(1908T/T)のラミンAおよびラミンCのmRNAレベルでの明らかな異常は認められなかった.1908CtoTの変異型群の頻度は,非糖尿病群に比し糖尿病群で有意に高値であった.1908CtoTの変異型群では,1908C/C群に比し血清総コレステロール,血清中性脂肪,空腹時インスリン値,HOMAが有意に高値で,HDL-Cが有意に低値であった.以上より,LMNA 1908CtoT遺伝子多型は日本人男性においてインスリン抵抗性を介して糖尿病や脂質代謝異常に関連している可能性が考えられた<br />原著論文
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19.
論文 |
田川, 考作
概要:
金沢大学医系研究脳医科<br />ヒト網膜電図(ERG)における暗所閾値電位(STR)について検討した.対象は,健康な男性4名(22~32歳)で,明順応後の暗順応経過中の早期の陰性波とSTRの特徴を比較した.60分間の暗順応後では,-5.8
…
logの刺激光強度でSTRが出現し,-4.1logから暗所視系b(bs)波が出現した.5分間の明順応後に暗順応を開始し,一定の刺激光強度下では,暗順応開始後10分程で陰性波が出現し,それはSTRに酷似していた.暗順応開始10分後から刺激光強度を変化させると,-4.4logで陰性波が出現し,-3.4logでbs波が現れた.陰性波の閾値はbs波の閾値より低く,陰性波とbs波の閾値の関係はSTRとbs波の閾値の関係と類似していた.青色と赤色刺激光に対する閾値の対数の差と,明順応後の陰性波の青色と赤色刺激光に対する閾値の対数の差は近似していた.STRは杆体系応答であり,明順応後の陰性波も杆体系応答であった.以上より,陰性波はSTRであり,本STR記録方法によりSTRの臨床応用が可能と考えられた<br />原著論文
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20.
論文 |
岡島, 正樹
概要:
金沢大学医第1内科<br />若年非喫煙男8名,喫煙男8名を対象として,能動喫煙に伴う酸化ストレスが血管内皮機能に及ぼす影響について検討した.喫煙者では上腕動脈血管径(BAD)の増加率が有意に低下しており,尿中8-ヒドロキシデオキシグアノシ
…
ン(OHdG)が有意に高値であった.更に,尿中8-OHdGはアセチルコリン投与による前腕血流量とBADの増加率と有意な相関関係を示した.以上より,若年常習喫煙者では,生体酸化ストレスが高く,酸化ストレスと内皮依存性血管拡張反応の障害に有意な関連が見られた<br />原著論文
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21.
論文 |
荻原, 新八郎 ; 茶畑, 真由美 ; 立野, 勝彦 ; 灰田, 信英 ; 細, 正博 ; 濱出, 茂治 ; 洲崎, 俊男 ; 浅井, 仁 ; 山崎, 俊明 ; 三秋, 泰一 ; 武村, 啓住 ; 横川, 正美
概要:
金沢大学 医 保健<br />ヒトの呼吸様式が老化に影響されるのか,また呼吸様式には性差があるのか否かについて検討した.対象は,高齢者24名(男10名,女14名,平均72.0歳)で,対照群として健常大学生30名(男女15名ずつ,平均20.4
…
歳)が参加した.巻尺を腋窩と剣状突起の高さで当て,平静呼吸時の呼息時と吸息時の胸囲を測った.高齢男性では二つの高さ共に高齢女性と若年男性に比べて胸囲が有意に大きかった.上部胸郭の動きの胸郭全体の動きに対する割合は,男女共に,また高齢・若年者共に43~45%であり,有意差は認められなかった.呼吸理学療法においては,下位肺の換気・血流比の低いこと,また高齢者においては胸郭コンプライアンスの低下に鑑み,呼吸様式として下胸呼吸や横隔膜呼吸を指導することが望ましい<br />原著論文
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22.
論文 |
荻原, 新八郎 ; 松尾, 薫 ; 立野, 勝彦 ; 灰田, 信英 ; 細, 正博 ; 濱出, 茂治 ; 洲崎, 俊男 ; 浅井, 仁 ; 山崎, 俊明 ; 三秋, 泰一 ; 武村, 啓住 ; 横川, 正美
概要:
金沢大学 医 保健<br />Miaki, Hiroichi<br />平均年齢(標準偏差)21.9(2.0)歳の健常大学生18名に対し,身長及び体重を測った後,平地上を10メートルできるだけ速く歩かせ,速度,歩幅,及び歩行率を計算した.次
…
に,椅座位で音刺激に対して前脛骨筋を素早く収縮できる反応時間を測った.速い歩行では,速度と歩幅,速度と歩行率,及び歩幅と歩行率との間に各々有意な相関関係が認められ,歩幅の長いこと及び歩行率の小さいことが速い歩行の予測要因であった.歩幅は,体重及び反応時間と有意な重相関性を示し,反応時間の短いことや,体重の軽いことが歩幅を長くする予測要因であった.本所見は,歩行障害を来たした20歳代男性の歩行検査における指標になりうる<br />原著論文
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23.
論文 |
中谷, 壽男 ; 真田, 弘美 ; 須釜, 淳子 ; 永川, 宅和 ; 紺家, 千津子 ; 大桑, 麻由美
概要:
金沢大学 医 保健<br />どのようにして注射部位を決めれば,腋窩神経や橈骨神経を損傷しないかを検討するために,剥皮した55-93歳の解剖体,35上肢(男性19上肢,女性16上肢),を使用して研究した.前腋窩線の上端と後腋窩線の上端を結ぶ
…
線(前後腋窩線)上に肩峰上外側端の前端,中央点,後端から垂線を引き,各々の線分をaa',bb',cc'とすると,腋窩神経がこの3本の線分の下1/3を結ぶ線上を通ること,一方,橈骨神経はc'を通り下行することが判明した.これらのことから,線分bb'の1/2から上1/3の部位,又は,線分bb'の前後腋窩線上の部位b'付近が,腋窩神経や橈骨神経を損傷しない筋肉内注射の適性な位置であると見なされた.このように相対的に注射部位を決定する方法であれば,体格や男女差に影響を受けずに,安全な注射部位を決定できると考えられる<br />原著論文
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24.
論文 |
稲垣, 美智子 ; 平松, 知子 ; 松井, 希代子 ; 中村, 直子 ; 河村, 一海
概要:
金沢大学 医 保健<br />人工血液透析導入後1年以上経過した,20歳以上で,研究参加の同意と承諾を得た454人を対象に,質問紙を用いた面接調査と質的研究手法による半構成的面接を行った.1)糖尿病性腎不全患者は,年齢に関係なく,人工血液透
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析導入期に加えそれ以降,特に透析開始3ヵ月まで,人工血液透析そのものへの気がかり,病気の進行との関係に対する心理的特徴があり,教育はそれらを配慮した対応が必要であることが示唆された.2)糖尿病性腎不全が原因で人工血液透析に至った患者は,生きることの危機を既に体験している場合が多く,彼らへの教育は,患者自身が体得している様々な取り組みに対して,適切に評価し,具体的な目標設定に協力し,更に慢性的な鬱状態に対して,積極的な自己管理を導入する必要性が示唆された<br />原著論文
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25.
論文 |
木村, 留美子
概要:
金沢大学 医 保健<br />小学3年生から6年生の児童966名(男子494名,女子472名)を対象に,Kaup指数,Rohrer指数,肥満度の三つの体格指数と体脂肪率の関係を検討した.又,体組成とKaup指数及び体脂肪率の関係についても検
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討を行った.体脂肪率は体格指数と強い相関関係にあったが,Kaup指数による肥満判定は,除脂肪量や体水分量により体重の重い体格のよい肥満ではない子どもも肥満と判定していた.体脂肪率による肥満判定では6年生の男女だけがKaup指数が22以上の肥満であった<br />原著論文
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26.
論文 |
稲垣, 美智子 ; 浜井, 則子 ; 南, 理絵 ; 吉沢, 克英 ; 河村, 一海 ; 平松, 知子 ; 中村, 直子
概要:
金沢大学 医 保健<br />糖尿病患者の療養行動がどのように形成されているのかを,19名の入院患者を対象に,帰納的研究を行った.その結果,患者の療養行動は,自分の領域,担ってもらう領域,信条,家族資源に対する感情,推察する家族資源,話し合
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いの実感,社会規範,コントロールできない心理的・身体的条件という八つの構成要素により構成されていた.又,患者の療養行動には二つの型があり,一つは,意識的に行っている療養行動であり,自分の療養行動領域と担ってもらう療養行動領域の大きさを規定する.もう一つは,意識的に行っている療養行動プロセスに話し合いの実感,社会規範が加わった患者役割行動としての療養行動形成プロセスであり,コントロールできない生理的・身体的条件は,両方のパターンに存在した<br />原著論文
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27.
論文 |
稲垣, 美智子 ; 平松, 知子 ; 中村, 直子 ; 小泉, 順二 ; 八木, 邦公 ; 河村, 一海 ; 松井, 希代子
概要:
金沢大学 医 保健<br />成人II型で,血糖コントロールが不良な糖尿病患者教育に,患者および医療チームメンバーとのオープンディスカッションを導入したクリティカルパスを考案した.その効果を12名の糖尿病患者を対象に入院時,退院時,退院後1
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ヵ月に,血糖値,家族協力のしかた,患者理解,そしてこの方法による教育に対する満足感を用いて評価した.その結果,対象者全員および医療チームメンバーに肯定的な効果が得られた.更に本方法による患者教育方法は,対象者の属性や合併症の有無,糖尿病教育受講の有無に殆ど影響されていなかった.しかしながら本方法を標準化する為には,この1ヵ月後迄の結果に加え,継続した評価を加える必要がある<br />原著論文
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28.
論文 |
関, 秀俊 ; 津田, 朗子 ; 木村, 留美子 ; 小泉, 晶一
概要:
金沢大学 医 保健<br />小児の慢性反復性頭痛の138例は,片頭痛23.9%,緊張型頭痛13%,ODに伴う頭痛39.1%,ストレスに伴う頭痛15.9%,分類不能8%に分類された.片頭痛で女児が60%を占めたが他はほぼ同数であった.ODや
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ストレスに伴う頭痛では,他に心身症や不定愁訴の症状を伴い不登校の合併の比率が多い<br />原著論文
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29.
論文 |
水上, 勇治 ; 高山, 輝彦 ; 道岸, 隆敏
概要:
金沢大学 医 保健科放射線診療技術科<br />甲状腺に隣接した鰓後体遺残物或いは胸腺組織が各々甲状腺の拡張性発育中に甲状腺内に取り込まれた64歳男及び30歳女を呈示した<br />原著論文/症例報告
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30.
論文 |
鈴木, 道雄
概要:
富山医科薬科大学 医学部精神神経医学<br />解説
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31.
論文 |
清水, 正司 ; 小川, 心一 ; 亀田, 圭介 ; 蔭山, 昌成 ; 瀬戸, 光
概要:
富山医科薬科大学 放射線科<br />原著論文/症例報告
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32.
論文 |
喜多, 保 ; 中嶋, 憲一 ; 道岸, 隆敏 ; 利波, 紀久
概要:
金沢大学 大学院医学系研究科バイオトレーサ診療学<br />原著論文/症例報告
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33.
論文 |
加藤, 洋 ; 清水, 正司 ; 蔭山, 昌成 ; 渡邊, 直人 ; 瀬戸, 光
概要:
富山医科薬科大学 放射線科<br />原著論文/症例報告
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34.
論文 |
加藤, 洋 ; 清水, 正司 ; 清水, 圭介 ; 渡邊, 直人 ; 瀬戸, 光
概要:
富山医科薬科大学 放射線科<br />原著論文/症例報告
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35.
論文 |
清水, 正司 ; 亀田, 圭介 ; 川部, 秀人 ; 蔭山, 昌成 ; 瀬戸, 光
概要:
富山医科薬科大学 放射線科<br />原著論文/症例報告
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36.
論文 |
清水, 正司 ; 亀田, 圭介 ; 富澤, 岳人 ; 蔭山, 昌成 ; 瀬戸, 光
概要:
富山医科薬科大学 放射線科<br />原著論文/症例報告
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37.
論文 |
土田, 龍郎 ; 出村, 芳樹 ; 伊藤, 春海 ; 米倉, 義晴
概要:
福井大学 医学部放射線科<br />原著論文/症例報告
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38.
論文 |
土田, 龍郎 ; 山田, 弘樹 ; 河村, 泰孝 ; 伊藤, 春海 ; 木村, 俊久 ; 大西, 顕司 ; 片山, 寛次 ; 山口, 明夫 ; 米倉, 義晴
概要:
福井大学 医学部放射線科<br />原著論文/症例報告
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39.
論文 |
高山, 輝彦 ; 増永, 高晴 ; 杉山, 誠 ; 小野口, 昌久 ; 絹谷, 清剛 ; 利波, 紀久
概要:
金沢大学 医学部保健学科<br />原著論文/症例報告
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40.
論文 |
清水, 幸生 ; 土田, 龍郎 ; 伊藤, 春海
概要:
福井医科大学 放射線科<br />43歳男.息切れ,下肢関節痛を契機に胸部X-pにて左胸水を認め,骨シンチグラフィにて両下肢に線状のRI集積の増強を認めた.胸水穿刺後のCTにて左下葉に不均一に染まる径8cmの腫瘤を認めた.CTガイド下肺生検
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により病理組織学的にadenocarcinomaと診断した.組織像は2年前に切除された耳下腺癌と酷似しており,耳下腺癌からの肺転移と肺性肥大性骨関節症と診断した.その後,化学療法により腫瘤は著明に縮小した<br />原著論文/症例報告
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41.
論文 |
坂井, 豊彦 ; 左合, 直 ; 小坂, 信之 ; 大堂, さやか ; 大津, 修二 ; 野口, 正人 ; 白畑, 充章 ; 時女, 知生
概要:
福井赤十字病院 放射線科<br />71歳男.右片麻痺と失語が突然に発症し,MRIのT2画像では明らかな異常を認めなかったが,拡散強調画像で左大脳半球のwater-shed areaに高信号域の散在が認められた.発症2日後のMRI拡散強調像
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でも同様の所見で,病変部はT2強調像でも明瞭な高信号を示した.発症日の脳血管造影では左内頸動脈起始部に90%の狭窄を認めた.以上から,左内頸動脈狭窄に関連した左大脳半球の広範な虚血とwater-shed infarctionと診断した.HMPAOによる脳血流シンチグラフィを発症2日後に施行し,左大脳半球の広範な高集積と左基底核の集積低下が認められ,発症5日後のIMP脳血流シンチグラフィでも左大脳半球に同様の所見を認めた.臨床症状は徐々に改善し,発症12日後のMRIでは発症2日後の所見とほぼ同様の所見で,左大脳半球の脳血流シンチグラフィで早期に高集積を認めた部分は梗塞には陥っていなかった<br />原著論文/症例報告
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42.
論文 |
小川, 心一 ; 清水, 正司 ; 蔭山, 昌成 ; 富澤, 岳人 ; 瀬戸, 光
概要:
富山医科薬科大学 医学部 放射線科<br />症例1は76歳男.前立腺癌の骨転移精査目的にて骨シンチグラフィを施行したところ,左側上肢前腕部の骨全体に限局した高度な集積増加を認めた.症例2は72歳女.腎機能検査目的にて腎シンチグラフィを施行
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したところ,両側の腎臓に集積には明らかな異常所見は認められず,左上肢の前腕部全体に集積増加が認められた.これらの2例は共に左上肢前腕部に限局した原疾患を認めていない.原因は不明であるが,核種を動注した可能性があり,核種が前腕の動脈の毛細血管に閉塞したために前腕部に集積像が認められたものと考えられた<br />原著論文/症例報告
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43.
論文 |
田口, 美紀 ; 土田, 龍郎 ; 高橋, 範雄 ; 石井, 靖
概要:
福井医科大学 放射線科<br />原著論文/症例報告
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44.
論文 |
高崎, 秀昭 ; 市川, 聡裕 ; 上尾, 章夫
概要:
公立つるぎ病院 内科<br />原著論文/症例報告
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45.
論文 |
高山, 輝彦 ; 樋口, 隆弘 ; 竹谷, 良平 ; 上田, 和彦 ; 絹谷, 清剛 ; 小野口, 昌久 ; 利波, 紀久
概要:
金沢大学 医学部 保健学科<br />原著論文/症例報告
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46.
論文 |
小西, 章太 ; 一柳, 健次 ; 道岸, 隆敏 ; 利波, 紀久
概要:
金沢大学 医学部 核医学科<br />原著論文/症例報告
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47.
論文 |
金澤, 責 ; 瀬戸, 光 ; 亀田, 圭介 ; 蔭山, 昌成 ; 清水, 正司
概要:
富山医科薬科大学 医学部 放射線科<br />原著論文/症例報告
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