1.

論文

論文
小林, 永治
出版情報: 金沢大学十全医学会雑誌.  113  pp.126-133,  2004-12-01. 
URL: http://hdl.handle.net/2297/4487
概要: 金沢大学大学院医学系研究科環境医科学専攻感染症制御学講座ウイルス感染症制御学<br />1996年~2001年にケニアで実施された「短期ジドブジン(ZDV)投与による母子感染予防コホート研究」でZDV投与群および非投与群におけるヒト免疫不全 ウイルス(HIV)母子感染例各々3組ずつの検体を用い,プロウイルスDNA中の逆転写酵素領域をPCR法にて増幅しジデオキシ法を用いて塩基配列を決定した.さらにZDV耐性をひきおこす既知のアミノ酸置換の有無を調べ,得られた塩基配列について近隣結合法により分子解析を行った.その結果,児のウイルスにはZDV耐性をひきおこす既知のアミノ酸置換は認めず,母親のウイルスクローンの一部にこのアミノ酸置換を認めたが,いずれも2次変異のみであった.短期ZDV投与でも母子感染が起こった原因はZDV耐性ウイルスが誘導され児へ感染したことによるものではないことが示唆された<br />原著論文/比較研究 続きを見る
2.

論文

論文
清水, 正樹
出版情報: 金沢大学十全医学会雑誌.  113  pp.117-125,  2004-12-01. 
URL: http://hdl.handle.net/2297/4488
概要: 金沢大学大学院医学系研究科循環医科学専攻血管発生発達病態学<br />小児期腎臓疾患患者の腎組織におけるヘムオキシゲナーゼ(HO)-1 mRNAの発現様式を解析し,免疫染色によるHO-1蛋白発現や各種臨床データと比較してその臨床的意義を検討 した.対象はメサンギウム増殖性糸球体腎炎,尿細管間質腎炎など計94例,およびコントロールとしてHO-1欠損症例1例であった.in situ hybridization法による検討の結果,HO-1 mRNAは糸球体上皮細胞,ボウマン嚢上皮細胞,尿細管上皮細胞および浸潤マクロファージに発現し,尿細管上皮細胞では近位側より遠位側で強く発現していた.また,近位尿細管では,HO-1 mRNA発現とHO-1蛋白発現に相関を認めたが,遠位尿細管ではHO-1蛋白発現を恒常的に強く認めた一方,H0-1 mRNA発現レベルは症例により多様であり相関を認めなかった.H0-1 mRNA発現強度は蛋白尿の程度と明らかな相関を認めた.HO-1は糸球体性蛋白尿から各種上皮細胞を保護し,それぞれの部位で異なる働きを行い腎機能の維持に重要な役割を果たしている<br />原著論文/比較研究 続きを見る
3.

論文

論文
生水, 真紀夫
出版情報: 金沢大学十全医学会雑誌.  113  pp.88-92,  2004-12-01. 
URL: http://hdl.handle.net/2297/4492
概要: 金沢大学医学系研究科分子移植学<br />総説
4.

論文

論文
中村, 奈美
出版情報: 金沢大学十全医学会雑誌.  113  pp.23-33,  2004-03-01. 
URL: http://hdl.handle.net/2297/4497
概要: 金沢大学大学院医学系研究科循環医科学専攻血管発生発達病態学<br />血管炎に伴う肺高血圧症(PH)3例,原発性肺高血圧症1例,心室中隔欠損症22例,非心疾患1例およびヘムオキシゲナーゼ(HO)-1欠損症1例を対象とし,肺組織HO-1産生の 特徴を検討した.肺組織におけるHO-1産生は日常的ストレスを反映し,組織の機能恒常性維持に重要であることが示唆された.また,ヒトのPHにおいては,肺胞マクロファージ由来HO/CO系がPHの病態形成に保護的に関与している可能性が示唆された.しかし,PHの成因によってHO-1発現の特徴が多様で,検討が必要であると考えられた<br />原著論文/比較研究 続きを見る
5.

論文

論文
茹, 飛
出版情報: 金沢大学十全医学会雑誌.  113  pp.2-12,  2004-03-01. 
URL: http://hdl.handle.net/2297/4499
概要: 金沢大学大学院医学系研究科がん医科学専攻がん局所制御学<br />解剖実習体10体を用いて,胆嚢,幽門への神経分布形態及び肝神経叢との関係を実体顕微鏡下で微細解剖した.幽門への神経支配は幽門上部の神経枝と幽門後面・下部の神経枝とに分かれた. 幽門上部への神経支配は三つの経路を認めた.第一は肝枝が肝門近くで前肝神経叢に参入する経路,第二は肝胃間膜内を下降して右胃動脈に沿う神経に加入する経路,第三は迷走神経胃枝からの分枝が胃小彎に沿って下降し,右胃動脈に沿って走る神経に合流する経路であった.その他,幽門後部と下部では胃十二指腸動脈や右胃大網動脈・幽門下動脈に伴走する神経の参画を認めた.胆嚢への神経支配は,前肝神経叢そして後肝神経叢由来であることが判明した.前肝神経叢と後肝神経叢からの枝は胆嚢管の周囲に繋がり,胆嚢神経叢を形成して,胆嚢に分布した.また,胆嚢動脈に沿って胆嚢に分布する神経も確認した<br />原著論文 続きを見る
6.

論文

論文
見崎, 孝一
出版情報: 金沢大学十全医学会雑誌.  112  pp.140-150,  2003-12-01. 
URL: http://hdl.handle.net/2297/4503
概要: 金沢大学大学院医学系研究科脳医科学専攻脳機能制御学<br />髄芽腫24例の手術標本を対象に,Wntシグナル関連分子について,免疫組織化学的,および分子生物学的に解析した.γ-カテニンの細胞質/細胞膜陽性所見を9例(37%)に認め,陽性群は 陰性群より有意に予後良好であった.また,診察時に髄腔内播種を認めなかった症例も,播種を認めた症例より有意に予後良好であった.β-カテニンの細胞質/細胞膜陽性所見を19例(79%)に,cyclin D1,およびc-mycの核染色を6例(25%),21例(83%)に認めた.cyclin D1陽性群は,髄腔内播種の有無に関わらず,全例死亡した.弁別式PCRでは,c-myc,N-mycとも1例ずつ遺伝子増幅が検出された.両症例ともlarge cell/anaplastic typeで,c-myc増幅例は術後6ヵ月で腫瘍死したが,N-myc増幅例は術後10年以上生存した.髄芽腫の予後を予測し,治療を個別化する上で,γ-カテニンの免疫組織化学的検索は有用だと考えられ,cyclin D1の免疫組織化学的評価は予後を確定する指標となる可能性が示された<br />原著論文 続きを見る
7.

論文

論文
加藤, 広禄
出版情報: 金沢大学十全医学会雑誌.  112  pp.151-159,  2003-12-01. 
URL: http://hdl.handle.net/2297/4502
概要: 金沢大学大学院医学系研究科がん医科学専攻細胞浸潤学<br />口腔扁平上皮癌の浸潤先進部におけるP53蛋白,p21蛋白,増殖細胞核抗原(PCNA)の発現を検討するために,治験前生検組織66症例を用いて免疫組織化学的検討を行った.P53蛋白陽 性細胞率(LI),PCNA-LI,p21-LIと原発部位,T分類,N分類,Stage分類との間に有意差は認められなかった.P53-LIとPCNA-LIは浸潤様式が高度になるにつれて増加していたが,p21-LIは減少していた.さらに,浸潤様式4D型のP53-LIは,各浸潤様式のP53-LIとの間に有意差が認められた.各蛋白の相関関係においては,P53-LIが高値の症例ではPCNA-LIも高値を示し,統計学的に相関が認められた.また,P53-LIが高値の症例ではp21-LIは低値を示した.所属リンパ節転移に転移を認めた症例では,P53-LIが有意に高値を示していた.P53-LIが25%以下の症例の5年生存率は,P53-LIが25%以上の症例と比べ,有意に高かった.P53は,口腔扁平上皮癌の増殖と浸潤に重要な役割を果たしていることが示唆された<br />原著論文/比較研究 続きを見る
8.

論文

論文
木谷, 知一
出版情報: 金沢大学十全医学会雑誌.  112  pp.169-177,  2003-12-01. 
URL: http://hdl.handle.net/2297/4500
概要: 金沢大学大学院医学系研究科脳医科学専攻脳情報病態学<br />パニック障害(PD)患者について,ベンゾジアゼピン(BZD)系薬剤未内服(未服薬PD群),およびBZD系薬剤内服中(服薬PD群)それぞれ18例の安静時,および光刺激中脳波を検討し た.安静時脳波では,健常成人18例と比べ,未服薬PD群のδ,θ,α2パワーの力が高値であった.部位的には,後頭部でα2パワーが高値であった.さらに,全般的なθパワー,および前側頭部でのδパワー高値がみられた.服薬PD群は,未服薬PD群と比べ,δ,およびθ帯域のパワーが低値であった.光刺激中脳波は,健常人と比べ,未服薬PD群では5Hzの光刺激に対応するθ帯域のパワーが高値であった.服薬PD群では,未服薬PD群と比べ,5Hzの光刺激に対応するθ帯域のパワーが低値であった.STAIの特定不安尺度と脳波パワー値の間に,未服薬PD群では有意な相関はなかった.しかし,服薬PD群では,安静時脳波におけるθ,α,β帯域パワー値,10Hzの光刺激に対応するα帯域,15Hzの光刺激に対応するβ帯域のパワー値で正の相関がみられた<br />原著論文/比較研究 続きを見る
9.

論文

論文
長澤, 達也
出版情報: 金沢大学十全医学会雑誌.  112  pp.84-93,  2003-06-01. 
URL: http://hdl.handle.net/2297/4509
概要: 金沢大学大学院医学系研究科脳医科学専攻脳情報病態学<br />統合失調症における事象関連電位(ERP)の異常と脳機能との関連を明らかにするために,オドボール聴覚弁別課題時に誘発されるERPの異常と各種神経心理検査との関連性を検討した.統合失 調症患者24例(患者群)は,健常対照者39例(対照群)に比べ,ERPのN100,P300成分の振幅が低く,P200振幅は高かった.潜時についてはN200,およびP300で有意に延長していた.神経心理学的検査のうち,患者群のTrail making B test(TM-B),Wisconsin card sorting test(WCST),Wechsler memory scale(WMS)の倫理的記憶,連合学習,視覚再生は,健常群に比べ,有意に成績不良であった.言語流暢性課題は,両群に差はなかった.Pearsonの積率相関係数より,患者群のN100振幅の減少とP300潜時の延長がWCSTの成績不良と,P200振幅の増加がTM-Bの成績不良と,P300振幅の減少がWMSの連合学習と相関することが示された.統合失調症の背景に前頭葉-側頭葉機能結合不全の存在が示唆された<br />原著論文/比較研究 続きを見る
10.

論文

論文
藤井, 浩之
出版情報: 金沢大学十全医学会雑誌.  112  pp.2-10,  2003-02-01. 
URL: http://hdl.handle.net/2297/4518
概要: 金沢大学大学院医学系研究科循環医科学専攻血管分子遺伝学<br />経皮的冠動脈形成術(PCI)により酸化ストレスが増大するか否かについて血漿中酸化低比重リボ蛋白(LDL)値を指標に検討し,更に他の血清脂質と血漿莱中酸化LDLとの関連性につい て検討した.酸化LDLの上昇を規定する因子は中性脂肪とHDLコレステロールで,酸化LDLの増加は中性脂肪と正の相関,HDLコレステロールとは負の相関を示した.PCIにより血漿中酸化LDLの有意な上昇が認められ,ヒトにおける心筋虚血再灌流は酸化ストレスを増大させることが示唆された.又,HDLコレステロールは虚血・再灌流時の酸化ストレスに対して防御的に作用し,逆に中性脂肪は酸化ストレスの増大に関与している可能性が考えられた<br />原著論文/比較研究 続きを見る
11.

論文

論文
畑中, 幸子
出版情報: 金沢大学十全医学会雑誌.  112  pp.11-18,  2003-02-01. 
URL: http://hdl.handle.net/2297/4517
概要: 金沢大学大学院医学系研究科脳医科学専攻感覚運動病態学<br />様々な嗅覚レベルを有する176例の被験者に対し,アリナミン注入前後の誘起電位振幅を比較し,増大率(IR)を評価した.嗅感のある群ならびに疼痛を感じた群でIRは有意に上昇した.更 に嗅感,血管痛有無のパターンにより4群に分けて検討したところ自覚的に嗅感,血管痛共にない群(A)では刺激後に静脈性嗅覚誘起電位(IVOP)は増加せず,嘆感或いは血管痛のいずれかが認められた群(B,C)では刺激後IVOPの軽度な上昇を認め,両者とも自覚のあった群(D)ではIVOPは著明に増加し,IRは2以上の高値を示した.又,4群間ではB群C群間を除いていずれも有意差が認められた.IVOPの発生には嗅感が深く関与しているが,アリナミンによる血管痛も影響していると考えられた.現段階では,血管痛のない症例に対しIVOPは有効と考えられた<br />原著論文/比較研究 続きを見る
12.

論文

論文
廣田, 雄一
出版情報: 金沢大学十全医学会雑誌.  112  pp.50-63,  2003-02-01. 
URL: http://hdl.handle.net/2297/4513
概要: 金沢大学大学院医学系研究科脳医科学専攻脳機能制御学<br />髄膜腫82例を対象にゴナドトロピン放出ホルモン受容体(GnRH-R)及びゴナドトロピン放出ホルモン(GnRH)の発現を免疫組織化学法とRT-PCR法を用いて検討し,同時にプロゲス テロン受容体(PgR),エストロゲン受容体(ER)と増殖能の指標であるKi-67の免疫組織化学的検討及び臨床病理学的事項との相関についても併せて検討した.髄膜腫におけるGnRH-Rの機能を評価するため,髄膜腫6例を細胞培養し,GnRHのアゴニスト及びアンタゴニスト投与による細胞増殖解析を行った.多くの髄膜腫はGnRH-Rを発現し,GnRHが細胞増殖の調節因子の一つとして働いており,一部に自巳分泌機構が存在することが示唆された<br />原著論文 続きを見る
13.

論文

論文
渡邉, 卓也
出版情報: 金沢大学十全医学会雑誌.  111  pp.337-347,  2002-12-01. 
URL: http://hdl.handle.net/2297/4520
概要: 金沢大学大学院医学系研究科脳医科学専攻脳機能制御学<br />神経膠芽腫における染色体12番長腕12q22-23のヘテロ接合性の喪失(LOH)とApaf-1の不活化を検討した.対象は,神経膠芽腫33例で染色体12q22-23LOHとApaf -1発現の関与,p53遺伝子異常およびEGFR遺伝子増幅との関係を検討した.33例中14例(42%)にLOHを認め,14例中Apaf-1 mRNAの低発現は9例(69%),Apaf-1陰性反応は12例(86%)で,染色体12q22-23LOHとApaf-1 mRNAおよび蛋白の低発現は有意に相関した.p53遺伝子変異は13例(39%),EGFR遺伝子増幅は8例(24%)に認め,両者は互いに相容れない関係で,染色体12q22-23LOHと両者に相関関係はなかった.p53,EGFRいずれの遺伝子異常も有さず染色体12q22-23のアレル情報が得られた9例中6例(67%)にLOHを認め,LOHまたはp53遺伝子異常のいずれかを有するものは23例(70%)に上った.本疾患では「p53-Apaf-1」アポトーシス経路の破綻が考えられた<br />原著論文 続きを見る
14.

論文

論文
広瀬, 達城
出版情報: 金沢大学十全医学会雑誌.  111  pp.208-217,  2002-01-01. 
URL: http://hdl.handle.net/2297/4531
概要: 金沢大学大学院医学系研究科がん医科学専攻細胞移植学<br />安定期の気管支喘息患者25名(男16名,女9名,平均53±4歳)を対象に,誘発喀痰中TXB2およびロイコトリエン(LT)C4濃度を測定し,これらと気道過敏性,呼吸機能および喀痰中 炎症細胞との関係を検討した.喀痰中のTXB2濃度とLTC4濃度はELISA法により測定した.喀痰中の炎症細胞分画は塗抹標本を作成し,ギムザ染色を施して算定した.喀痰中TXB2濃度はPC20-FEV1と有意な負の相関を認めたが,努力肺活量(FVC)および一秒量(FEV1)との相関は認めなかった.一方,喀痰中LTC4濃度はFVC,FEV1,PC20-FEV1のいずれとも有意な相関を認めなかった.喀痰中好酸球比率も又,FVC,FEV1,PC20-FEV1のいずれとも有意な相関を認めなかった.以上より,TXA2は気管支喘息の気道過敏性亢進に関与している可能性が示唆された.又,症状の安定している気管支喘息患者の気道過敏性亢進における気道の好酸球とLTC4の関与は否定的と考えられた<br />原著論文 続きを見る
15.

論文

論文
杉森, 端三
出版情報: 金沢大学十全医学会雑誌.  111  pp.267-279,  2002-01-01. 
URL: http://hdl.handle.net/2297/4526
概要: 金沢大学大学院医学系研究科がん医科学専攻機能再建学<br />コンピューター支援設計技術CAD/CAMにより作成した大腿骨立体モデルを用いて三次元的近位髄腔占拠率の測定及び有限要素解析を行い.日本人変形性股関節症(OA)大腿骨に対する人工関 節ステムの適合性および力学的影響について検討した.その結果,CTデータの正確性の検討によりCTから作成した大腿骨立体モデルは実物の大腿骨との髄腔形状誤差が0.1mm別後と非常に小さく高い精度で一致しており,日本人OA大腿骨に対するステムの適合性を検討するモデルとして極めて有用であると考えられた.三次元的近位髄腔占拠率は,平均でtype A群76.4%,type B群57.2%,type C群60.0%であり,type Aとtype B群,type A群とtype C群で各々有意差を認め,正常と同一形態のtype A群の大腿骨形態解析をもとに作成した標準ステムは,type B群とtype C群の大腿骨には適合しないことが証明された<br />原著論文 続きを見る
16.

論文

論文
野路, 善博
出版情報: 金沢大学十全医学会雑誌.  111  pp.2-19,  2002-02-01. 
URL: http://hdl.handle.net/2297/4548
概要: 金沢大学医系研究循環医<br />日本人(北陸地方)弾性線維性仮性黄色腫症(PXE)患者6名とその家族を対象に,ATP-binding cassette transporter C6(ABCC6)遺伝子変異をPCR-一本鎖構成体多型法,直接 塩基配列決定法,変異アリル特異的制限酵素切断法を用いて検討した.遺伝子検索の結果,R1221C,R1357W,Q378X,2542delG見出した.R1221C,R1357Wは報告がなく,新しい変異と考えられた.日本人PEX患者では,Q378X,2542delG変異の頻度が高い可能性が示唆された.白人患者で頻度の高いとされるR1141X,ABCC6del23-29は検出されず,人種による遺伝子異常の様式の違いが考えられた.Q378Xには偽遺伝子からの遺伝子変換が関与がしていると考えられるが,白人での報告と比較して頻度が高い可能性があり,日本人のPEX発症の共通変異として関与している可能性が示唆された.遺伝子型と表現型の関連については,明らかなものは発見されなかった<br />原著論文/症例報告 続きを見る
17.

論文

論文
佐藤, 広隆
出版情報: 金沢大学十全医学会雑誌.  111  pp.66-73,  2002-02-01. 
URL: http://hdl.handle.net/2297/4551
概要: 金沢大学医系研究循環医<br />アラジール症候群(AGS)家系におけるjaggeld 1遺伝子の解析と臨床病型を検討した.AGS家系の発端者に,これまで報告されていない変異2556insGTGCを見出した.同変異によって,早期終始コドンが 生成され,疾患起因性と考えられた.同一の変異は,発端者の母親と兄にも認められた.同一変異を有していても,発端者,母親,兄の臨床病型は著しく異なっていた.本家系では,比較的頻度が低いと考えられている腎病変が顕著であった<br />原著論文/症例報告 続きを見る
18.

論文

論文
伊藤, 英樹
出版情報: 金沢大学十全医学会雑誌.  110  pp.348-359,  2001-12-01. 
URL: http://hdl.handle.net/2297/4561
概要: 金沢大学医系研究循環医<br />Brugada症候群の臨床的特徴と心筋Naチャネル遺伝子に関して分子遺伝学的に検討した.対象は,北陸地方のBrugada症候群患者40例(男性37例,女性3例・平均年齢50歳)であった.心室細動あるいは失神 発作を17%に認め,発作性心房細動は25%と高率で,不整脈事象では14例中13例が夜間から早朝に発生し,発生直後のSTは13例中10例で前後の心電図に比し上昇していた.SCN5A遺伝子変異の検討では,1症例でエクソン7の282番目のアミノ酸ArgをコードするコドンCGCがHisをコードするCACへと変化する変異Arg282His,6症例でエクソン12の568番目のアミノ酸HisをコードするCACがArgをコードするCGCへと変化する変異His568Arg,2症例でエクソン18の1090番目のアミノ酸ProをコードするCCGがLeuをコードするCTGへと変化する変異Pro1090Leu,5症例でエクソン20の1193番目のアミノ酸ArgをコードするCGGがGlnをコードするCAGへと変化する変異Arg1193Glnを検出した.これらはすべてドメインを結ぶ細胞内ループ上の変異で遺伝子多型であった<br />原著論文 続きを見る
19.

論文

論文
荻原, 新八郎 ; 茶畑, 真由美 ; 立野, 勝彦 ; 灰田, 信英 ; 細, 正博 ; 濱出, 茂治 ; 洲崎, 俊男 ; 浅井, 仁 ; 山崎, 俊明 ; 三秋, 泰一 ; 武村, 啓住 ; 横川, 正美
出版情報: 金沢大学医学部保健学科紀要.  24  pp.9-13,  2001-03-01. 
URL: http://hdl.handle.net/2297/6143
概要: 金沢大学 医 保健<br />ヒトの呼吸様式が老化に影響されるのか,また呼吸様式には性差があるのか否かについて検討した.対象は,高齢者24名(男10名,女14名,平均72.0歳)で,対照群として健常大学生30名(男女15名ずつ,平均20.4 歳)が参加した.巻尺を腋窩と剣状突起の高さで当て,平静呼吸時の呼息時と吸息時の胸囲を測った.高齢男性では二つの高さ共に高齢女性と若年男性に比べて胸囲が有意に大きかった.上部胸郭の動きの胸郭全体の動きに対する割合は,男女共に,また高齢・若年者共に43~45%であり,有意差は認められなかった.呼吸理学療法においては,下位肺の換気・血流比の低いこと,また高齢者においては胸郭コンプライアンスの低下に鑑み,呼吸様式として下胸呼吸や横隔膜呼吸を指導することが望ましい<br />原著論文 続きを見る
20.

論文

論文
中谷, 壽男 ; 真田, 弘美 ; 須釜, 淳子 ; 永川, 宅和 ; 紺家, 千津子 ; 大桑, 麻由美
出版情報: 金沢大学医学部保健学科紀要.  24  pp.27-31,  2001-03-01. 
URL: http://hdl.handle.net/2297/6140
概要: 金沢大学 医 保健<br />どのようにして注射部位を決めれば,腋窩神経や橈骨神経を損傷しないかを検討するために,剥皮した55-93歳の解剖体,35上肢(男性19上肢,女性16上肢),を使用して研究した.前腋窩線の上端と後腋窩線の上端を結ぶ 線(前後腋窩線)上に肩峰上外側端の前端,中央点,後端から垂線を引き,各々の線分をaa',bb',cc'とすると,腋窩神経がこの3本の線分の下1/3を結ぶ線上を通ること,一方,橈骨神経はc'を通り下行することが判明した.これらのことから,線分bb'の1/2から上1/3の部位,又は,線分bb'の前後腋窩線上の部位b'付近が,腋窩神経や橈骨神経を損傷しない筋肉内注射の適性な位置であると見なされた.このように相対的に注射部位を決定する方法であれば,体格や男女差に影響を受けずに,安全な注射部位を決定できると考えられる<br />原著論文 続きを見る
21.

論文

論文
佐伯, 和子 ; 三浦, 美佳 ; 城戸, 照彦 ; 塚崎, 恵子 ; 木村, 留美子
出版情報: 金沢大学医学部保健学科紀要.  24  pp.39-46,  2001-03-01. 
URL: http://hdl.handle.net/2297/6148
概要: 札幌医科大学 保健医療<br />対象は既婚の女性教員187名で,質問紙による調査を行った.性別役割意識に関して,性別役割分業及び介護における性別役割分業意識を肯定する者は非常に少数であった.老親介護の役割分担については,実親の場合は,妻が 主で夫が協力という型が約70%で最も多く,義親の場合は,平等に分担する型が最も多く半数以上であった.実親と義親の介護分担の仕方は有意に異なっていた.実親・義親の場合共に90%以上が介護サービスの利用意向を持っていた.調査結果から,勤労既婚女性教員の老親介護への意識は高く,職業を継続しながら老親の介護に参加できる支援体制の整備の必要性が示唆された<br />原著論文 続きを見る
22.

論文

論文
稲垣, 美智子 ; 平松, 知子 ; 松井, 希代子 ; 中村, 直子 ; 河村, 一海
出版情報: 金沢大学医学部保健学科紀要.  24  pp.67-75,  2001-03-01. 
URL: http://hdl.handle.net/2297/6137
概要: 金沢大学 医 保健<br />人工血液透析導入後1年以上経過した,20歳以上で,研究参加の同意と承諾を得た454人を対象に,質問紙を用いた面接調査と質的研究手法による半構成的面接を行った.1)糖尿病性腎不全患者は,年齢に関係なく,人工血液透 析導入期に加えそれ以降,特に透析開始3ヵ月まで,人工血液透析そのものへの気がかり,病気の進行との関係に対する心理的特徴があり,教育はそれらを配慮した対応が必要であることが示唆された.2)糖尿病性腎不全が原因で人工血液透析に至った患者は,生きることの危機を既に体験している場合が多く,彼らへの教育は,患者自身が体得している様々な取り組みに対して,適切に評価し,具体的な目標設定に協力し,更に慢性的な鬱状態に対して,積極的な自己管理を導入する必要性が示唆された<br />原著論文 続きを見る
23.

論文

論文
木村, 留美子
出版情報: 金沢大学医学部保健学科紀要.  24  pp.77-84,  2001-03-01. 
URL: http://hdl.handle.net/2297/6136
概要: 金沢大学 医 保健<br />小学3年生から6年生の児童966名(男子494名,女子472名)を対象に,Kaup指数,Rohrer指数,肥満度の三つの体格指数と体脂肪率の関係を検討した.又,体組成とKaup指数及び体脂肪率の関係についても検 討を行った.体脂肪率は体格指数と強い相関関係にあったが,Kaup指数による肥満判定は,除脂肪量や体水分量により体重の重い体格のよい肥満ではない子どもも肥満と判定していた.体脂肪率による肥満判定では6年生の男女だけがKaup指数が22以上の肥満であった<br />原著論文 続きを見る
24.

論文

論文
稲垣, 美智子 ; 浜井, 則子 ; 南, 理絵 ; 吉沢, 克英 ; 河村, 一海 ; 平松, 知子 ; 中村, 直子
出版情報: 金沢大学医学部保健学科紀要.  24  pp.111-118,  2001-03-01. 
URL: http://hdl.handle.net/2297/6138
概要: 金沢大学 医 保健<br />糖尿病患者の療養行動がどのように形成されているのかを,19名の入院患者を対象に,帰納的研究を行った.その結果,患者の療養行動は,自分の領域,担ってもらう領域,信条,家族資源に対する感情,推察する家族資源,話し合 いの実感,社会規範,コントロールできない心理的・身体的条件という八つの構成要素により構成されていた.又,患者の療養行動には二つの型があり,一つは,意識的に行っている療養行動であり,自分の療養行動領域と担ってもらう療養行動領域の大きさを規定する.もう一つは,意識的に行っている療養行動プロセスに話し合いの実感,社会規範が加わった患者役割行動としての療養行動形成プロセスであり,コントロールできない生理的・身体的条件は,両方のパターンに存在した<br />原著論文 続きを見る
25.

論文

論文
稲垣, 美智子 ; 平松, 知子 ; 中村, 直子 ; 小泉, 順二 ; 八木, 邦公 ; 河村, 一海 ; 松井, 希代子
出版情報: 金沢大学医学部保健学科紀要.  24  pp.131-140,  2001-03-01. 
URL: http://hdl.handle.net/2297/6146
概要: 金沢大学 医 保健<br />成人II型で,血糖コントロールが不良な糖尿病患者教育に,患者および医療チームメンバーとのオープンディスカッションを導入したクリティカルパスを考案した.その効果を12名の糖尿病患者を対象に入院時,退院時,退院後1 ヵ月に,血糖値,家族協力のしかた,患者理解,そしてこの方法による教育に対する満足感を用いて評価した.その結果,対象者全員および医療チームメンバーに肯定的な効果が得られた.更に本方法による患者教育方法は,対象者の属性や合併症の有無,糖尿病教育受講の有無に殆ど影響されていなかった.しかしながら本方法を標準化する為には,この1ヵ月後迄の結果に加え,継続した評価を加える必要がある<br />原著論文 続きを見る
26.

論文

論文
木村, 留美子 ; 津田, 朗子 ; 五十嵐, 透子 ; 河田, 史宝 ; 関, 秀俊
出版情報: 金沢大学医学部保健学科紀要.  24  pp.141-150,  2001-03-01. 
URL: http://hdl.handle.net/2297/6149
概要: 金沢大学 医 保健<br />子育て支援セミナーに参加した母親と保育士を対象に意識調査を行った.保育士は日々の保育活動を通して子供とはといった意識を常に持っている.しかし,子供は日々の成長,発達を遂げており,さまざまな変化を示す.その為,そ の時々で母親の心は揺れ動き,新たな不安を生み出すことが考えられる.こうした結果からも明らかなように,母親の子供に対する思いはその時の情動によって大きく左右される.したがって,このセミナーで学習した子どもに対する理解が,これほど確かなものとして深く母親の心や認識に変化をもたらしたかは不明であるが,子供の問題が噴出している昨今,孤立している母親に対する社会的支援は重要であり,その継続性の必要性を示す<br />原著論文 続きを見る
27.

論文

論文
細川, 淳子 ; 竹川, 由希子 ; 荒川, 千秋 ; 川島, 和代
出版情報: 金沢大学医学部保健学科紀要.  24  pp.163-166,  2001-03-01. 
URL: http://hdl.handle.net/2297/6142
概要: 金沢大学 医 保健<br />原著論文
28.

論文

論文
関, 秀俊 ; 津田, 朗子 ; 木村, 留美子 ; 小泉, 晶一
出版情報: 金沢大学医学部保健学科紀要.  24  pp.167-170,  2001-03-01. 
URL: http://hdl.handle.net/2297/6141
概要: 金沢大学 医 保健<br />小児の慢性反復性頭痛の138例は,片頭痛23.9%,緊張型頭痛13%,ODに伴う頭痛39.1%,ストレスに伴う頭痛15.9%,分類不能8%に分類された.片頭痛で女児が60%を占めたが他はほぼ同数であった.ODや ストレスに伴う頭痛では,他に心身症や不定愁訴の症状を伴い不登校の合併の比率が多い<br />原著論文 続きを見る
29.

論文

論文
水上, 勇治 ; 道岸, 隆敏 ; 小野口, 昌久 ; 高山, 輝彦
出版情報: 金沢大学医学部保健学科紀要.  24  pp.183-187,  2001-03-01. 
URL: http://hdl.handle.net/2297/6144
概要: 金沢大学 医 保健<br />58歳女.腫瘍は5.5×4×3.5cmで辺縁は明瞭,甲状腺左葉をほぼ置換していた.組織学的には高度の乳頭状の増殖パターンを示したが,乳頭癌を疑わせる核の所見は認められなかった.著明な血管浸潤が認められた.術後5 年目に肺転移により死亡した<br />原著論文/症例報告 続きを見る
30.

論文

論文
能登谷, 晶子 ; 伊藤, 真人 ; 古川, 仭
出版情報: 金沢大学医学部保健学科紀要.  24  pp.189-194,  2001-03-01. 
URL: http://hdl.handle.net/2297/6139
概要: 金沢大学 医 保健<br />先天聾と後天聾の各1例に6歳9ヵ月時と,3歳5ヵ月時にヌクレウス22人工内耳埋込み術を行った.術前2症例は手話や読話,文字言語を主として使用していたが,術後の聴覚受信や発話は良好であった.構音や発話のイントネー ションも改善した.後天聾例において,より音声受信が良好であった.音声言語に加えて,手話や文字言語を併用した言語訓練を受けていても,人工内耳後の音声受信の経過には影響を及ぼさないのではないかと示唆された<br />原著論文 続きを見る
31.

論文

論文
島田, 啓子 ; 亀田, 幸枝 ; 笹川, 寿之 ; 田淵, 紀子 ; 炭谷, みどり ; 加藤, 美奈子 ; 瀧上, 恵子 ; 岩本, 礼子 ; 新谷, 知子 ; 古田, ひろみ ; 坂井, 明美
出版情報: 金沢大学医学部保健学科紀要.  24  pp.61-68,  2000-12-01. 
URL: http://hdl.handle.net/2297/6154
概要: 金沢大学 医 保健<br />BanduraのSelf-Efficacy理論を参考にして,妊婦の出産に対するSelf-Efficacyを測定する尺度を作成し,その信頼性と妥当性を検討した.妊娠30週以降の185人の妊婦を対象に,出産に対する 結果予期と効力予期の二側面から構成したSelf-Efficacy Scaleを自記式調査質問紙で測定した.項目分析と主因子分析およびクロンバッハの信頼性係数の最も高い項目を抽出して,最終的に24項目を選択した.この尺度を適用して併存妥当性をみる為に,STAIとの相関および「経産婦は初産婦より出産に対するSelf-Efficacyが高い」という仮説を検証した.その結果,本尺度は高い内的整合性を認めた.又,尺度の妥当性について,STAIとSelf-Efficacyは逆の相関傾向がみられた.更に経産婦の方が初産婦に比べてSelf-Efficacyが有意に高いという知見は,Banduraの見解を支持するものであった<br />原著論文 続きを見る
32.

論文

論文
水上, 勇治 ; 高山, 輝彦 ; 道岸, 隆敏
出版情報: 金沢大学医学部保健学科紀要.  24  pp.179-182,  2000-12-01. 
URL: http://hdl.handle.net/2297/6161
概要: 金沢大学 医 保健科放射線診療技術科<br />甲状腺に隣接した鰓後体遺残物或いは胸腺組織が各々甲状腺の拡張性発育中に甲状腺内に取り込まれた64歳男及び30歳女を呈示した<br />原著論文/症例報告
33.

論文

論文
鈴木, 道雄
出版情報: 核医学画像診断.  20  pp.14-25,  2005-08-01. 
URL: http://hdl.handle.net/2297/3988
概要: 富山医科薬科大学 医学部精神神経医学<br />解説
34.

論文

論文
亀田, 圭介 ; 清水, 正司 ; 富澤, 岳人 ; 蔭山, 昌成 ; 瀬戸, 光
出版情報: 核医学画像診断.  19  pp.2-5,  2004-12-01. 
URL: http://hdl.handle.net/2297/4282
概要: 富山医科薬科大学 医学部放射線科<br />原著論文/症例報告
35.

論文

論文
清水, 正司 ; 井口, 治男 ; 加藤, 洋 ; 蔭山, 昌成 ; 瀬戸, 光
出版情報: 核医学画像診断.  19  pp.9-11,  2004-12-01. 
URL: http://hdl.handle.net/2297/4284
概要: 富山医科薬科大学 放射線科<br />原著論文/症例報告
36.

論文

論文
土田, 龍郎 ; 伊藤, 春海 ; 米倉, 義晴
出版情報: 核医学画像診断.  19  pp.12-13,  2004-12-01. 
URL: http://hdl.handle.net/2297/4285
概要: 福井大学 医学部放射線科<br />原著論文/症例報告
37.

論文

論文
清水, 正司 ; 亀田, 圭介 ; 川部, 秀人 ; 蔭山, 昌成 ; 瀬戸, 光
出版情報: 核医学画像診断.  18  pp.28-31,  2003-12-01. 
URL: http://hdl.handle.net/2297/4276
概要: 富山医科薬科大学 放射線科<br />原著論文/症例報告
38.

論文

論文
土田, 龍郎 ; 出村, 芳樹 ; 伊藤, 春海 ; 米倉, 義晴
出版情報: 核医学画像診断.  18  pp.36-40,  2003-12-01. 
URL: http://hdl.handle.net/2297/4278
概要: 福井大学 医学部放射線科<br />原著論文/症例報告
39.

論文

論文
高山, 輝彦 ; 杉原, 信 ; 杉山, 誠 ; 小野口, 昌久 ; 絹谷, 清剛 ; 利波, 紀久
出版情報: 核医学画像診断.  17  pp.2-7,  2002-11-01. 
URL: http://hdl.handle.net/2297/4262
概要: 金沢大学 医学部 保健学科<br />60歳女.左手痛と腫脹により上顆炎及び腱鞘炎と臨床診断したが,手の安静にも拘わらず症状の軽快が不十分である等の臨床経過から反射性交感神経性ジストロフィー(RSD)が疑われた.手のX線写真にて骨萎縮を認め ,RSDと診断し,補助検査として骨シンチグラフィーを施行したところ,右前腕部の軟部組織で放射能の増加を示したが,手掌部では殆ど左右差を認めず,左手首の異常集積は軽度であったが,後期像では左手首の著明な異常集積を認め,骨シンチグラフィーはRSDの診断に相当し,有用であった.ノイロトロピン4T分2,モービック10mg1T分1を内服し,バイブラバス,逆行性マッサージ,タワシ運動によるリハビリテーションを行い軽快した<br />原著論文/症例報告 続きを見る
40.

論文

論文
喜多, 保 ; 小西, 章太 ; 道岸, 隆敏 ; 利波, 紀久 ; 平松, 孝司 ; 泉谷, 省晶
出版情報: 核医学画像診断.  17  pp.8-10,  2002-11-01. 
URL: http://hdl.handle.net/2297/4263
概要: 金沢大学 医学部 核医学科<br />62歳女.慢性腎不全により透析を施行中である.過去3回に原因が特定できない下血の既往があり,4回目の下血にて入院となった.腹部CTにて上行結腸,下行結腸,S状結腸に複数の憩室を認めたが,肝臓には異常はな く,胆嚢に胆石を認めたが壁の拡張はなかった.又,慢性腎不全による腎萎縮が認められた.テクネチウム標識赤血球消化管出血シンチグラフィでは3時間までは異常集積は認めなかったが,24時間像では小腸,上行結腸,下行結腸,S状結腸の一部の描出が見られ,胆嚢も描出された.この症例は入院中に頻回の輸血を受けていることから,赤血球の脆弱性が増しており,テクネチウム標識ビリルビンが胆嚢へ胆汁成分として排泄される減少が腎不全の影響もあって促進された可能性があると考えられた<br />原著論文/症例報告 続きを見る
41.

論文

論文
梶浦, 新也 ; 清水, 正司 ; 蔭山, 昌成 ; 渡邊, 直人 ; 瀬戸, 光
出版情報: 核医学画像診断.  17  pp.11-15,  2002-11-01. 
URL: http://hdl.handle.net/2297/4264
概要: 富山医科薬科大学 放射線医学 教室<br />症例1は49歳女.両膝関節の痛みにより慢性関節リウマチとして加療を受けていたが,疼痛が軽減したために治療を自己中断したところ発熱と下痢が出現した.検査にて強い炎症所見と貧血及び抗核抗体陽性,ds -DNA抗体陽性,LE細胞陽性であったことからSLEと診断し,ステロイドパルス療法により軽快した.経過中に4回にわたるGa-67シンチグラフィーによりリンパ節の腫大を経過観察したところ,病勢の変化に対応した所見の変化が観察できた.症例2は,39歳女.40度台の発熱,右膝痛,右眼瞼腫脹と発赤により慢性関節リウマチとしてステロイド療法を受けていたが改善せず入院となった.血液検査の結果からSLEと診断し,SLEの増悪による感染症を併発していると考え治療を開始した.経過中に3回のGa-67シンチグラフィを施行し,病勢の変化に対応したリンパ節腫大の所見の変化を認めることができた<br />原著論文/症例報告 続きを見る
42.

論文

論文
土田, 龍郎 ; 清水, 幸生 ; 伊藤, 春海
出版情報: 核医学画像診断.  17  pp.16-17,  2002-11-01. 
URL: http://hdl.handle.net/2297/4265
概要: 福井医科大学 放射線科<br />52歳女.鼻腔内に発生した悪性リンパ腫に対する化学療法のため入院加療を行った.入院時には血液生化学検査には特に異常を認めなかった.化学療法第3クール開始3日目ではFDG-PETにて明らかな異常集積は認められ なかったが,化学療法第8クール終了7日後において椎体,胸骨,長管骨の骨髄に著明なFDGの集積を認めた.本症例では化学療法による骨髄抑制に対し,G-CSFを投与されており,2回目のFDG-PETにおける骨髄へのFDG集積増加はG-CSF投与による骨髄糖代謝の亢進によるものと考えられた.FDG-PETを化学療法中において施行する際には,G-CSFの投与とのタイミングを計り,病変が隠されることがないように留意することが大切であると考えられた<br />原著論文/症例報告 続きを見る
43.

論文

論文
土田, 龍郎 ; 伊藤, 春海
出版情報: 核医学画像診断.  17  pp.18-19,  2002-11-01. 
URL: http://hdl.handle.net/2297/4266
概要: 福井医科大学 放射線科<br />52歳女.ふらつきとめまいが悪性リンパ腫の化学療法施行後の緩解中に出現した.その後,左耳閉塞感,耳鳴りがあり,突発性難聴との診断にてステロイド治療により軽快した.しかし,その後にふらつきとめまいが増悪し,入 院となった.理学的所見及び血液生化学検査では明らかな異常を認めず,脳脊髄液中のIgGの軽度上昇を認めた.又,左難聴,小脳性失調及び左1-3指のしびれ感を認めた.MRIではT2,FLAIRにて両側側頭葉内側にhigh intensity areaを認め,IMP SPECTにて側頭葉内側に集積の増加を認めた.脳脊髄液から抗Hu抗体が検出され,paraneoplasmic limbic encephalitisと診断した<br />原著論文/症例報告 続きを見る
44.

論文

論文
小川, 心一 ; 清水, 正司 ; 蔭山, 昌成 ; 富澤, 岳人 ; 瀬戸, 光
出版情報: 核医学画像診断.  17  pp.25-27,  2002-11-01. 
URL: http://hdl.handle.net/2297/4269
概要: 富山医科薬科大学 医学部 放射線科<br />症例1は76歳男.前立腺癌の骨転移精査目的にて骨シンチグラフィを施行したところ,左側上肢前腕部の骨全体に限局した高度な集積増加を認めた.症例2は72歳女.腎機能検査目的にて腎シンチグラフィを施行 したところ,両側の腎臓に集積には明らかな異常所見は認められず,左上肢の前腕部全体に集積増加が認められた.これらの2例は共に左上肢前腕部に限局した原疾患を認めていない.原因は不明であるが,核種を動注した可能性があり,核種が前腕の動脈の毛細血管に閉塞したために前腕部に集積像が認められたものと考えられた<br />原著論文/症例報告 続きを見る
45.

論文

論文
上野, 恭一 ; 池田, 良治 ; 尾西, 吉紀 ; 松田, 紀子
出版情報: 核医学画像診断.  15  pp.2-5,  2000-11-01. 
URL: http://hdl.handle.net/2297/4249
概要: 石川県立中央病院 核医学科<br />原著論文/症例報告
46.

論文

論文
小坂, 信之 ; 木戸, 晶 ; 大津, 修二 ; 左合, 直 ; 野口, 正人 ; 長谷, 光雄
出版情報: 核医学画像診断.  15  pp.6-8,  2000-11-01. 
URL: http://hdl.handle.net/2297/4250
概要: 福井赤十字病院 放射線科<br />原著論文/症例報告
47.

論文

論文
小西, 章太 ; 一柳, 健次 ; 道岸, 隆敏 ; 利波, 紀久
出版情報: 核医学画像診断.  15  pp.26-29,  2000-11-01. 
URL: http://hdl.handle.net/2297/4255
概要: 金沢大学 医学部 核医学科<br />原著論文/症例報告
48.

論文

論文
小西, 章太 ; 一柳, 健次 ; 道岸, 隆敏 ; 利波, 紀久
出版情報: 核医学画像診断.  15  pp.30-32,  2000-11-01. 
URL: http://hdl.handle.net/2297/4256
概要: 金沢大学 医学部 核医学科<br />原著論文/症例報告