1.

論文

論文
端崎, 圭一 ; Hashizaki, Keiichi
出版情報: 平成24(2012)年度 科学研究費補助金 奨励研究 研究成果報告書 = 2012 Research Project Summary.  2012  pp.1p.-,  2020-05-15. 
URL: http://hdl.handle.net/2297/00060706
概要: 金沢大学人間社会学域学校教育学類<br />教育活動における形成的評価は、学習水準の向上に大きな影響を及ぼすと言われている。それを受けて、形成的評価の一つの方法である自己評価を適切に行わせることができれば、生徒のメタ認知力を高めて生涯学習の 基礎となる自立的な学習者を育てることができると考えてきた。しかし、従来の自己評価は、スピーチ活動などの発表のあと、記憶に頼りながらの曖昧な自己評価しかできなかった。そこで、本研究の目的は、デジカメの動画撮影機能を使って生徒に自分のパフォーマンスを見させ自己評価させることが効果的であるか否かをみることであった。また、モデルとなるパフォーマンス映像を即時に共有し学びあう方法を実践することでもあった。授業は3年の一斉授業で年5回実施した。生徒数は各クラス約40名であった。カメラは既存の10台と補助金で購入した10台の計20台を使用した。10台だけの時と比べペアで1台を使用することができたので、撮影回数が増え、生徒は意欲的に何度も自分の姿を視聴しながら、評価指標をもとにパフォーマンスの改善に努めていた。この様子は5月の研究発表会で公開した。その際、金沢大学滝沢先生から、デジカメによる自己評価は効果的であるという評価を受けた。パフォーマンスの共有化については、まず、優秀なパフォーマンス映像が収められているデジカメから記憶媒体を抜き、パソコンに挿して映像をプロジェクターで投影する。次に、その映像を見ながら良い点をクラスで共有するという流れでおこなった。これをおこなうと、その映像が目標になりその後の練習に効果的であった。この様子は11月に公開した。生徒の変容はドラスティックなものとまではいかないが、自己評価前後では確実に改善が見て取れた。このことは、「デジカメの動画は自分の英語の改善に役立ったと思いますか」というアンケートに対する生徒の回答で、肯定的なものが96%に達したことからも知ることができた。<br />研究課題/領域番号:24908038, 研究期間(年度):2012 続きを見る
2.

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端崎, 圭一 ; Hashizaki, Keiichi
出版情報: 平成19(2007)年度 科学研究費補助金 奨励研究 研究概要 = 2007 Research Project Summary.  2007  pp.2p.-,  2016-04-21. 
URL: http://hdl.handle.net/2297/00062533
概要: 金沢大学教育学部附属中学校<br />英語の授業において,生徒のコミュニケーション力をアップさせるためには,様々な言語活動の評価を生徒に適切にフィードバックすることが肝要であると考える。本研究では,その一つの方法として,ビデオやコンピュータ を利用して生徒に再現された自分の姿を見させるという評価法を取り入れた。この方法を取れば,生徒はコミュニケーション活動の重要な要素である音声や表情がどうなっているのかを何度でも繰り返し見ることができる。その過程でメタ認知能力が向上し,結果,コミュニケーション力も向上することを期待した。具体的には,読むことにおいて,二つの教材をコンピュータで録音させた。また,話すことにおいては,紹介活動などの三つの題材をビデオ撮影した。録音したものや撮影したものは,ファイルとして校内サーバーにおき,生徒が自分の成長の度合いを形成的に評価できるようにした。さて,上記の工夫をする一方で,学び合いによってコミュニケーション力を高める授業の工夫もおこなった。スピーチの練習などにおいて,継続的にグループ学習形態による相互評価を実施し,その評価を参考にしながらスピーチをより良い方向に改善するように取り組ませた。また,「異学年交流」という発想の下,上級生から何かを学びとらせる方策もおこなった。具体的には,生徒が活動に入る前に,上級生が同じ材料や題材で活動したものを聞かせたり見せたりするという方法である。教科書会社などが作成するモデルとは異なり,下級生にとって身近な上級生の姿を見ることは,1年または2年先の自分の目標が具体的によく見えるという意味で強い刺激になったようである。アンケート調査では,ファイルでの評価法について,ほぼ100%の生徒がその有用性に気づいていた。また,「異学年交流」については,先輩の読みを聞きたい・ビデオを見たいと回答している生徒が,いずれも90パーセントを超えたという結果が出ている。<br />研究課題/領域番号:19903004, 研究期間(年度):2007<br />出典:「共に学びながらコミュニケーション力を高める実践研究」研究成果報告書 課題番号19903004(KAKEN:科学研究費助成事業データベース(国立情報学研究所))(https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-19903004/)を加工して作成 続きを見る
3.

論文

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端崎, 圭一 ; Hashizaki, Keiichi
出版情報: 平成20(2008)年度 科学研究費補助金 奨励研究 研究概要 = 2008 Research Project Summary.  2008  pp.2p.-,  2016-04-21. 
URL: http://hdl.handle.net/2297/00062548
概要: 金沢大学人間社会学域学校・教育学類附属中学校<br />最近のパソコンでは,DVDの映画を英語字幕を出しながら容易に視聴でき,また,映像に合わせてその字幕を読みながら音声を録音することができるようになった。この方法を用いると,英語の音読指導 がより効果的にできるのではないかと考えた。本研究の目的は,実際に映画を用いて音読を生徒に試みさせ,初期の音読から終期の音読の変化を生徒の自己評価をもとに検証することであった。授業は,2年の選択授業で実施した。生徒数は,前期34名,後期30名であった。場所はコンピュータ教室。Windows XP搭載のパソコンを使用。使用したソフトは,Windows標準のサウンドレコーダとパソコン附属のDVD再生ソフト。授業回数は14回。映画は『ハリーポター(賢者の石)』を使用。最初の2回で,生徒は,読んでみたいセリフのある場面を8つ選んだ。3回目以降は,1回の授業につき自分で選んだ一つの場面をDVDを観ながら録音を何度も試みた。音声をファイルとしてポートフォリオ化し,いつでも聞き直せるようにした。毎回,表計算ソフトを用いて自己評価に取り組ませ,時系列で評価を見渡せるようにした。最終3回は全員に同じ場面に取組ませ,友人同士協力して行わせた。生徒の自己評価を通して言えることは,初期の音読では,何よりも教科書の学習では経験できない速さに難しさや戸惑いを感じている生徒がほとんどであるどいうことである。しかしながら,それでやる気をなくすことはなく,むしろ生徒意欲の高まりをひしひしと感じることができた。それは,映画の中にある本物の力,自分でやってみたい場面を選べた喜びに起因すると考える。回を重ねるに従って,スピードや英語らしい音に慣れてくると同時に,より上手になりたいという思いも強く感じることもできた。最終段階では,「どうやって本物に近いものになるか」「今は少しだけはっきりと,英語らしい発音で話せるような気がする」「他の場面でのセリフの成果もあった」など自己学習の成果がはっきりと見て取れた。<br />研究課題/領域番号:20903007, 研究期間(年度):2008<br />出典:「映画を利用した音読指導のあり方(選択授業)」研究成果報告書 課題番号20903007(KAKEN:科学研究費助成事業データベース(国立情報学研究所))(https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-20903007/)を加工して作成 続きを見る