1.

論文

論文
松田, 英三
出版情報: 金沢大学十全医学会雑誌.  105  pp.736-744,  1996-12-01.  金沢大学十全医学会
URL: http://hdl.handle.net/2297/9248
概要: 金沢大学 医 整形外科<br />1)HT-1080から,4つの,種々のPAI-1活性を持ったクローンを分離した.各クローンのPAI-1の発現とTFの発現との間に正の関連が見られた. 2)ヌードマウスの尾静脈へ腫瘍細胞を接種後の肺転移能は各 クローン間において有意差を認めた.そして肺転移能はPAI-1活性及びTF活性と強く相関していた. 3)各クローン細胞の有する接着能及び浸潤能と肺転移能の間には相関関係はなかった. 4)殆どの腫瘍細胞が,静注後数分で肺内へと移行した.高転移能を持つクローン26-6は,低転移能を持つクローン1-3Cに比べより長い時間,肺内に停留した. 5)各クローン細胞間に認められる転移能の差は血管内皮細胞に接着後,基底膜に浸潤するまでの間,着床部位に停留し続ける能力によることがわかった. 6)PAI-1活性と凝固活性の両因子共にこの細胞系の肺転移形成能を決定する因子になることが明らかになった 続きを見る
2.

論文

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久保田, 鉄也
出版情報: 金沢大学十全医学会雑誌.  104  pp.506-516,  1995-10-01.  金沢大学十全医学会
URL: http://hdl.handle.net/2297/9154
概要: 金沢大学 医 脳神経外科<br />1)SAH後のクモ膜下腔においては,まずマクロファージが出現し,それに続いてT細胞亜群の特徴的な経時的変化が見られた.これらの一連の反応は,遅延型過敏反応に類似していた. 2)SAH後のクモ膜下腔では,遅 延型過敏反応に類似した細胞性免疫反応が起こり,そのピークはSAHから2~3日後であり,脳血管攣縮の経時的変化と相関した. 3)脳血管攣縮の病態は,マクロファージによる抗原認識と情報提示,T細胞による遅延型過敏反応の惹起,及び細胞性免疫反応と液性免疫反応の相互作用により引き起こされる血管壁での局所の免疫反応と考えられた 続きを見る
3.

論文

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佐々木, 次壽
出版情報: 金沢大学十全医学会雑誌.  104  pp.529-540,  1995-10-01.  金沢大学十全医学会
URL: http://hdl.handle.net/2297/9156
概要: 金沢大学 医 眼科<br />L-グルタミン酸に対する電流応答をパッチクランプ法を用いて研究した. 1)1196個の双極細胞のうち119個が膜電位を-46mVに保持した場合にグルタミン酸に対して内向きの電流応答を生じ,応答を生じた細胞はOF F型双極細胞の形態学的特徴を持っていた. 2)OFF型双極細胞のグルタミン酸に対する応答はグルタミン酸の濃度に依存して増大し,100μMのグルタミン酸で応答は飽和し,それ以上の濃度では脱感作を示した. 3)OFF型双極細胞のグルタミン酸に対する感受性は細胞の各部位のうち樹状突起部で最も高かった. 4)20μMのカイニン酸と100μMのAMPAはグルタミン酸を投与した場合に類似した作用を示した. 5)グルタミン酸が活性化するチャネルはアルカリ金属イオンに対し低い選択性を示し,Na+, K+, Cs+及びCa2+に対し透過性を示した 続きを見る
4.

論文

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又野, 禎也
出版情報: 金沢大学十全医学会雑誌.  104  pp.270-282,  1995-04-01.  金沢大学十全医学会
URL: http://hdl.handle.net/2297/9131
概要: 金沢大学 医 第3内<br />1)親株であるras/myc-SFME細胞と比べて,r/mHM-SFME-1細胞は,肺への高い転移能を持った. 2)制限酵素Hind III処理DNAを用いてPCR法により作成した検量線では,マウス1匹の肺に 腫瘍細胞が104個以上あれば検出可能であった.これは制限酵素EcoR I 処理したDNAを用いた場合でも同様な結果であった.各々の制限酵素処理DNAで作成した検量線は,ほぼ同一の曲線を示し,再現性が確認された. 3)本法を用いて腫瘍移植マウス肺への遠隔転移を経時的に調べた.腫瘍移植7日目より腫瘍由来のPCR産物の検出が可能であった.1群のマウス匹数を増やして行った実験でも,経時的に肺での腫瘍由来PCR産物が増加した.以上の結果より,本細胞の肺への遠隔転移の検出ならびに転移腫瘍細胞数の推定にPCR法は有用であった.また,PCR法を組み込んだ本実験系は,転移腫瘍細胞数の評価を行ううえで極めて有用である 続きを見る