1.

論文

論文
荒川, 泰明
出版情報: 金沢大学十全医学会雑誌.  110  pp.117-125,  2001-02-01. 
URL: http://hdl.handle.net/2297/4580
概要: 金沢大学医脳神経外科<br />星細胞系腫瘍57例におけるDcR3遺伝子増幅,DcR3のmRNAの発現,Fas蛋白,FasL蛋白の発現を半定量的PCR法,半定量的RT-PCR法,免疫組織化学法にて検討した.その結果8例でDcR3遺伝子の増幅 を認めた.DcR3mRNA発現量は神経膠芽腫で発現が高い傾向にあった.又,DcR3遺伝子増幅を含むコピー数の異常とmRNA発現量は有意に相関した.Fas蛋白は神経膠芽腫での発現が高く,FasL蛋白は星細胞腫瘍の多くの症例で認めた.以上より星細胞系腫瘍においては,DcR3の高発現がFas/FasL依存性の腫瘍細胞死を競合的に阻害することにより,腫瘍の悪性化に関与していることが示唆された<br />原著論文 続きを見る
2.

論文

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近藤, 稔和 ; Kondo, Toshikazu
出版情報: 平成11(1999)年度 科学研究費補助金 奨励研究(A) 研究概要 = 1999 Research Project Summary.  1998 – 1999  pp.2p.-,  2016-04-21. 
URL: http://hdl.handle.net/2297/00060810
概要: 金沢大学医薬保健研究域医学系<br />皮膚の創傷治癒過程におけるアポトーシス関連因子の動態について検索して,以下のような成果を得た.1.マウス皮膚損傷とFas抗原(Fas)及びFasリガンド(Fas L)Fas及びFas Lは,両者とも好 中球には局在せず,マクロファージや線維芽細胞の細胞膜や細胞質にFas及びFas L陽性所見が認められた.特に,マクロファージや線維芽細胞では,Fas又はFas L単独で陽性を示すものと,両者ともに陽性を示すものとが混在していた.また,Fas及びFas Lの発現量は,受傷後6日目で最大となることから,Fas-Fas L系を介したアポトーシスが,創傷治癒過程の増殖期に重要な役割を果たしている可能性が示唆された.2.ヒト皮膚損傷とc-Jun及びc-Fosヒト皮膚損傷を試料として,c-Jun及びc-Fosの組織・細胞レベルでの局在を免疫組織化学的に検討した.受傷後1日未満では,一部の好中球の核にc-Jun及びc-Fos陽性所見が認められた.受傷後1日以上では,マクロファージや線維芽細胞の核に陽性所見が認められた.c-Jun及びc-Fos陽性率は受傷後1日未満の損傷では低く,受傷後1日から顕著に増加し,受傷7日で最高に達した.これらの結果はc-Jun及びc-Fosが皮膚創傷治癒,特に細胞増殖と密接な関係のあることを示唆している.3.ヒト皮膚損傷とPCNA及びLewis-Y抗原(Le^y)ヒト皮膚損傷を試料としてPCNA及びLeyの組織・細胞レベルでの局在を免疫組織化学的に検討した.PCNAについてはc-Jun及びc-Fosと同様の結果を得た.Le^yについては,好中球の細胞表面に陽性所見が認められ,マクロファージや線維芽細胞に明らかな陽性所見は認められなかった.<br />研究課題/領域番号:10770187, 研究期間(年度):1998 – 1999<br />出典:「皮膚損傷治癒過程におけるアポトーシス関連因子の動態解析」研究成果報告書 課題番号10770187(KAKEN:科学研究費助成事業データベース(国立情報学研究所))(https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-10770187/)を加工して作成 続きを見る