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1.
論文 |
澤武, 紀雄
概要:
金沢大学医系研究がん医科<br />一般
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2.
論文 |
渡邊, 弘之 ; 大坪, 公士郎 ; 岡田, 源作 ; 毛利, 久継 ; 土山, 智也 ; 澤武, 紀雄
概要:
Secreted apoptosis-related protein2(SARP2)は,膜貫通型frizzled proteinのcysteine-rich domain(CRD)に対する相同物であり,Wnt癌化シグナル伝達系に対して抑制的
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に作用し,さらにapoptosisに対して誘導的に作用するとされる. SARP2のプロモーター領域のメチル化による転写抑制により,ヒト癌では,Wntシグナル系の活性化が生じ,癌化が促進されることが明らかにされている. 膵液上清中のSARP2メチル化の検討では,MSP法で,膵癌で75%(24/32),IPMN悪性群で82%(9/11),良性群で89%(8/9),慢性膵炎で5%(1/19),コントロール群で0%(0/10)であり,IPMN以上の病変で有意に陽性率が高かった. さらに,Real-timeを用いた定量的MSPでは,ある程度,癌特異性を高めることが可能であった. このように,今後,膵液や十二指腸液を用いたSARP2メチル化の測定は,膵腫瘍性病変のスクリーニング法として期待される.
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3.
論文 |
元雄, 良治 ; 澤武, 紀雄
概要:
PAPは正常膵にはほとんど発現せず, 急性膵炎時に膵腺房細胞に強く誘導される膵炎特異蛋白である. 血清PAP値は膵炎発症後6時間目より上昇するが, ピーク値は通常3日から7日目にみられ, 48時間以内の値のみではPAP測定の意義は少ない.
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全経過中のPAPのピーク値は急性膵炎の重症度やCT gradeと比例し, とくに経過中に状態が改善する例ではPAPは低下し, 治癒を反映して正常化する. 一方, 経過中に感染などを合併したり重症化すると血清PAP値は上昇が遷延化する. 以上のように, 血清PAPの動態は急性膵炎の重症化予知, 予後予測, 治癒判定に応用できることが期待される.
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4.
論文 |
渡邊, 弘之 ; 大坪, 公士郎 ; 岡田, 源作 ; 毛利, 久継 ; 山口, 泰志 ; 澤武, 紀雄
概要:
PanIN分類のモデルでも, K-ras変異は膵発癌のearly eventに生じる遺伝子異常とされ, 膵液・十二指腸液中のK-ras変異は, 膵胆道癌のスクリーニングにその応用が期待される. 膵液中のp53変異は感度は不十分であるものの癌
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特異性に優れており, 今後, より簡便で感度の良い検出法の開発が待たれる. 膵液中のSARP2メチル化異常は, IPMNを含めた膵腫瘍のスクリーニングに有用であり, TFPI-2のメチル化は, 感度は60%程度であるが, 癌特異性の高いマーカーとして期待される. 膵液中のテロメラーゼ活性は感度は高いが, 特異性の点で検討されている. 「はじめに」各種画像診断法の発達により, ある程度の大きさの膵癌は診断が可能となったが, 依然として根治切除可能な症例は少なく, 腫瘍径2cm以下のTS1膵癌やさらに膵内に限局するstage Iなどの切除可能な小膵癌の検出率は, それほど上昇していない.
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5.
論文 |
渡邊, 弘之 ; 山口, 泰志 ; 澤武, 紀雄
概要:
膵癌では胃癌や大腸癌のように生検が行えないことが, その早期診断や鑑別診断を困難にしているが, K-rasコドン12の変異が高率にみられることに注目し, 膵液中K-ras変異の検出が試みられている. しかし, その陽性率は高いものの, 偽陽
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性がかなりみられ, 癌特異性が問題になっている. このような点を補完し, 膵液中DNA診断の向上を目指して, 私共は, p53癌抑制遺伝子変異の有無をnon-RI-SSCP法にて検討している. 本法によるp53遺伝子変異(エクソン5~8)は膵癌の42.3%(11/26)に認められている. 一方, 粘液産生膵腫瘍(腺腫)4例と慢性膵炎16例の膵液には同変異は検出されず, その癌特異性は非常に高い. また, K-ras変異陰性例にもp53変異陽性例がみられ, K-ras変異と組み合わせることにより, 膵癌の遺伝子診断が向上する.
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6.
論文 |
元雄, 良治 ; 毛利, 久継 ; 大坪, 公士郎 ; 藤井, 保治 ; 山口, 泰志 ; 渡邊, 弘之 ; 澤武, 紀雄
概要:
金沢大学がん研究所
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7.
論文 |
岡井, 高 ; 山口, 泰志 ; 渡辺, 弘之 ; 澤武, 紀雄
概要:
1~2cmの小膵癌は, EUSで尾側膵管の急激な拡張を伴う比較的境界明瞭な円形低エコー腫瘤として描出される場合が多い. 上皮内癌など1cm以下の場合には分枝の嚢状拡張が唯一の所見となる可能性もあり, 主膵管および分枝の系統的スキャンが膵癌の
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早期発見につながると思われる. 小膵癌と炎症性膵腫瘤との鑑別では, 尾側膵管の形状を加味して腫瘤の形態や内部エコーの性状を評価することが重要だが, 腫瘤が小さくなればなる程両者の鑑別は困難となる. 診断能の向上を図るため膵液の遺伝子診断を組み合わせている. PCR-RFLP法では, 全膵管癌の81%(21/26)にK-rasコドン12の点突然変異が検出されたが, 慢性膵炎でも9%(5/53)に検出された. しかし, HPA法の開発によりK-rasコドン12の簡便な定量的測定が可能となり癌特異性が向上した. 膵液の遺伝子診断は, EUSにて検出された小腫瘍性病変や実質内の嚢胞状変化の質的診断に有用であり, これら内視鏡を応用した一連の検査は, 膵癌の早期診断法として大いに期待される.
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8.
論文 |
坂井, 潤太 ; 中谷, 智恵美 マルシア ; 阿依古, 麗 ; 山口, 泰志 ; 藤井, 保治 ; 渡辺, 弘之 ; 元雄, 良治 ; 岡井, 高 ; 源, 利成 ; 大井, 章史 ; 澤武, 紀雄
概要:
症例は63歳男性. 食欲不振, 軽度の左側腹部痛にて受診. 血清膵酵素の上昇と, CTにて膵体尾部主膵管の限局性拡張を認めた. 2ヵ月後の入院時には膵酵素は低下していたが, 再検したCTでは, 主膵管の拡張は消失したものの, 膵体尾部は腫大
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し, 造影CTで頭部正常膵と同等の吸収域を呈していた. しかしUSやEUSでは膵体尾部に低エコーの6cm位の腫瘤像がみられた. ERCPにて, 主膵管は体部で完全閉塞し, それより頭側には異常所見はなかった. また, 内視鏡的に採取した膵液中のK-rasの分析にてコドン12の点突然変異が認められ, 膵癌を強く疑い膵体尾部切除術を施行した. 手術標本では膵体尾部に限局した高度な線維化と著明にリンパ球浸潤を伴う慢性膵炎の所見がみられたが, 悪性細胞は認められなかった. 本例は腫瘤形成性慢性膵炎の発生と進展および膵癌との鑑別を考えるうえで大変示唆に富む症例と思われる. 近年の画像診断の進歩に伴い膵癌の診断は進歩したが, 一方では膵癌との鑑別に苦慮させられる炎症性膵腫瘤に遭遇する機会も増加している.
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9.
論文 |
澤武, 紀雄 ; 河上, 浩康 ; 藤井, 保治 ; 里村, 吉威
概要:
胆管癌, 乳頭部癌, 膵頭部癌患者血清における肝機能検査, 膵酵素および腫瘍マーカーの異常について, 私共の成績を基にして解説した. 近年, 臨床的に黄疸のない膵頭部領域癌患者は増えているが, このような患者でもほとんどの場合に胆管酵素の上
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昇がみられる. しかし, 膵酵素には鋭敏な指標になり得るものはない. 一方, この領域の腫瘍マーカーには従来CEA以外に有力なものはなかったが, 単クローン抗体の応用により多くの有力な糖鎖抗原が登場し, 他の癌に比して膵胆道癌での陽性率が高い. これらの糖鎖抗原を分類して, 各々の特徴と臨床的有用性について言及した. これらの腫瘍マーカーは胆管癌, 乳頭部癌, 膵頭部癌のスクリーニングに有用であるが, 一般生化学的検査と同様に, これらの鑑別診断法としての意義には乏しい.
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10.
論文 |
澤武, 紀雄 ; 中源, 雅俊 ; 尾崎, 監治 ; 若林, 時夫 ; 登谷, 大修 ; 米島, 学 ; 服部, 信
概要:
がん研究所
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