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1.
図書 |
関沢清久監修 ; 佐藤浩昭編集 ; 石井幸雄〔ほか〕執筆
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2.
論文 |
石井, 幸雄
概要:
Nrf2は抗癌剤耐性や細胞増殖に関与する転写因子であり、非小細胞肺癌で活性化が見られる。非小細胞肺癌におけるNrf2活性化は、その抑制タンパクであるKeap1の機能欠失か、上皮成長因子受容体(EGFR)シグナリングの亢進によって生じる。この
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ことは、Keap1遺伝子に機能欠失性変異が生じると、EGFR シグナリングに関係なくKeap1依存的なNrf2活性化による細胞増殖が恒常的に生じることを意味し、EGFR阻害薬(TKI)の耐性機構として重要と思われる。本研究では非小細胞肺癌患者を対象に、EGFR-TKI感受性とEGFR遺伝子変異、Keap1遺伝子変異の関連を調べ、Keap1遺伝子変異の検索がEGFR-TKI有効性予測の新たな遺伝子診断法となりうるかを検討した。EGFR-TKI感受性EGFR遺伝子変異を有した腺癌症例でEGFR-TKIが初回より無効であった症例は見られなかった。これらのうち、能転移巣でEGFR-TKIが無効であった症例でKeap1遺伝子変異を検討したところ、脳転移巣のみに機能欠失性Keap1遺伝子変異を認めたことから、Keap1遺伝子変異はEGFR-TKI獲得耐性の一因である可能性が示唆された。Keap1遺伝子は微少検体でも解析できたことより、今後多くの症例でその有用性を検証したい。
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