1.

論文

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岡本, 康司
出版情報: 金沢大学がん進展制御研究所 共同研究成果報告書.  平成23年度  pp.11-12,  2012-04-01.  金沢大学がん進展制御研究所 = Cancer Research Institute of Kanazawa University
URL: http://hdl.handle.net/2297/35044
概要: ヒト大腸がん検体より大腸がん幹細胞の継代培養が可能となるスフェロイド培養法を確立したが、この培養系において、がん幹細胞マーカーCD44の発現が、がん幹細胞としての特質維持に重要である事を明らかにした。樹立したCD44陽性がん幹細胞において、 幹細胞性の維持に重要な役割を果たす候補制御因子、及びCD44バリアントフォームを同定しつつある。これらのがん幹細胞制御因子は、発がん過程において重要な役割を担うと予想される。従って、がん幹細胞制御因子の消化器発がんにおける役割を明らかにする目的で、胃がんモデルマウスにおける発現プロフィールを検討すべく準備を進めている。 続きを見る
2.

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杉本, 芳一
出版情報: 金沢大学がん研究所 共同研究成果報告書.  平成20年度  pp.3-5,  2009-04-01.  金沢大学がん研究所 = Cancer Research Institute of Kanazawa University
URL: http://hdl.handle.net/2297/34983
3.

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妹尾, 浩
出版情報: 金沢大学がん進展制御研究所 共同研究成果報告書.  平成24年度  pp.4-6,  2013-04-01.  金沢大学がん進展制御研究所 = Cancer Research Institute of Kanazawa University
URL: http://hdl.handle.net/2297/41786
概要: マウス胃がんモデルおよびその他の消化器がんモデルにおいて、腫瘍幹細胞特異的マーカー候補であるDclk1の意義を検証した。K19-C2mE; Dclk1-CreERT2; Rosa26-Rマウスの過形成胃粘膜にはDclk1陽性細胞が著明に増加 していたが、子孫細胞を供給しなかった。これにより、胃では非がん部のDclk1陽性細胞は幹細胞性を示さないこと、プロスタグランジンE2がDclk1の発現を誘導することが明らかになった。K19-Wnt1/C2mE; Dclk1-CreERT2; Rosa26-Rマウスの解析は生後50週以降で行うため、2013年春に解析を予定する。さらにマウス消化管粘膜からDclk1陽性細胞をソーティングし、cDNAアレイを行った。その結果、Dclk1陽性細胞にはプロスタグランジン合成酵素の他、ロイコトリエン合成酵素も高発現していることが明らかとなった。また、Dclk1 C末端蛋白に対するモノクローナル抗体樹立のためにマウス免疫を進め、GanマウスにおけるDclk1陽性細胞に対する細胞標的治療の可能性を探るべく準備を進めている。 続きを見る
4.

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藤田, 恭之
出版情報: 金沢大学がん進展制御研究所 共同研究成果報告書.  平成24年度  pp.19-20,  2013-04-01.  金沢大学がん進展制御研究所 = Cancer Research Institute of Kanazawa University
URL: http://hdl.handle.net/2297/41792
概要: がん幹細胞・非がん幹細胞の関係を細胞競合の観点から考察するため、遺伝学的背景のできるだけ似通ったがん幹細胞・非がん幹細胞モデルの樹立を試みた。本年度は特に、Rb遺伝子のステータスの異なるがん細胞株群を樹立し、未分化性、浸潤・転移能、代謝等の 面から、がん幹細胞を特徴付けると予想された表現型に差違が観察されるかを検討した。細胞競合の測定のためには、一定期間がん幹細胞様の表現型が維持される必要がある。本年度は、2週間程度がん幹細胞様の表現型を安定的に示す細胞集団を濃縮・維持することに成功し、細胞競合測定の準備が整った。 続きを見る
5.

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仲, 一仁 ; Naka, Kazuhito
出版情報: 平成27(2015)年度 科学研究費補助金 挑戦的萌芽研究 研究成果報告書 = 2015 Fiscal Year Final Research Report.  2014-04-01 – 2016-03-31  pp.6p.-,  2016-05-25. 
URL: http://hdl.handle.net/2297/00059388
概要: 広島大学 / 金沢大学がん進展制御研究所<br />がん幹細胞はがんの再発や転移を引き起こす原因となる細胞として注目されているが,上皮性腫瘍におけるがん幹細胞の維持機構は明らかでない.本研究では,がん幹細胞の制御メカニズムの共通性を手掛りと して上皮性腫瘍のがん幹細胞の特性を明らかにするため,CML幹細胞と乳がん幹細胞の代謝産物の比較解析を行った.その結果,乳がん幹細胞, 並びにCML幹細胞において,不飽和脂肪酸ドコサヘキソン酸が発現上昇していることを見出した.当該研究成果によって,不飽和脂肪酸の獲得や蓄積,あるいはその代謝産物が乳がん幹細胞やCML幹細胞の共通の制御メカニズムに関与している可能性が示唆された.<br />Although it is now widely accepted that cancer stem cells are the cell-of-origin of the vast majority of mature cancer cells and are reportedly responsible for the recurrence of disease following anti-cancer therapy, the molecular mechanisms regulating cancer stem cells in epithelial tumors has remained elusive. The biological characteristics of mature cancer cells appear to be distinct among breast cancer cells originate from endoderm and leukemia cells originate from mesoderm. However, I hypothesized that common molecular mechanisms such as stem cell quiescence and/or therapeutic resistance might sustain the long-term survival of breast cancer stem cells and chronic myelogenous leukemia (CML) stem cells. In this study, I used sophisticated metabolomics techniques to investigate the distinct and common molecular mechanisms maintaining self-renewal capacity of murine breast cancer stem cells and murine CML stem cells in vivo.<br />研究課題/領域番号:26670135, 研究期間(年度):2014-04-01 – 2016-03-31 続きを見る
6.

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平尾, 敦 ; Hirao, Atsushi
出版情報: 平成26(2014)年度 科学研究費補助金 新学術領域研究(研究領域提案型) 研究実績の概要 = 2014 Research Project Summary.  2013-04-01 – 2015-03-31  pp.2p.-,  2019-07-29. 
URL: http://hdl.handle.net/2297/00059911
概要: 金沢大学がん進展制御研究所<br />本研究では、がんの未分化形質を制御する微小環境シグナルを特定することを目標として、白血病や脳腫瘍細胞に焦点を当てて研究を進めた。昨年に引き続き、脳腫瘍において、高頻度に活性化がみられるmTORシグナルの 役割について検討した。活性型EGFRの強制発現とp16/p19欠損の組み合わせにおいて発生する脳腫瘍において、タモキシフェン誘導的にTsc1を欠損させ、in vivoでのmTORC1の更なる活性化を誘導した。その結果、mTORC1の過剰活性化は、スフィア形成細胞能を有する腫瘍細胞の頻度を上昇させた。同時に、大脳基底核への再移植を限界希釈法にて行ったところ、腫瘍発生能を有するいわゆるtumor-initiating cellの頻度は有意に上昇していた。このことから、mTOR活性化が脳腫瘍幹細胞の増幅を誘導するということが判明した。さらに、本実験系において、遺伝子発現解析、蛋白解析、代謝解析を行ったところ、mTORC1の活性化によって、蛋白合成の顕著な亢進とともにミトコンドリアにおける酸化的リン酸化の亢進が認められた。このように、脳腫瘍幹細胞制御にmTORを介したエネルギー代謝制御が重要であることが明らかとなった。また、患者サンプル由来脳腫瘍において、Notch阻害剤の感受性を解析したところ、サンプル間で大きく反応が異なること、感受性を示すサンプルではAKTのリン酸化が低下していること、さらに、CD133やCD44などの幹細胞抗原の発現パターンと有意に相関することが認められた。以上のように、脳腫瘍幹細胞の制御には、微小環境からのmTOR、Notchシグナルが重要な役割を果たしていることが明らかとなった。<br />研究課題/領域番号:25130705, 研究期間(年度):2013-04-01 – 2015-03-31 続きを見る
7.

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西村, 栄美 ; Nishimura, Emi
出版情報: 平成21(2009)年度 科学研究費補助金 特定領域研究 研究実績の概要 = 2009 Research Project Summary.  2008 – 2009  pp.2p.-,  2018-03-28. 
URL: http://hdl.handle.net/2297/00060156
概要: 生体内の腫瘍組織において"がん幹細胞"として機能する細胞の局在、そのニッチとなる微小環境、および分子署名を明らかにするため、ヒトのメラノーマに類似する色素細胞系譜の悪性腫瘍を自然発症する動物モデルを作製することを考案した。まずヒトの皮膚と同 様にマウス皮膚の表皮で恒常的にKit ligandを発現似る組織像を得た。色素細胞系譜特異的に変異Rasを導入することによりよりヒトのmelanoma in situに類似する像を得た。さらにp53遺伝子を欠損させると生後2-3ヶ月頃より急速に増大する腫瘍が発生し、生腫瘍中心部分の壊死がしばしば見られた。メラノーマにおいてしばしば変異を認めるがん抑制遺伝子Ink4aの欠損によっても同様のモデルを得ることが出来た。組織学的にも分裂像を多く認めメラノーマと診断した。今後はこれらの成果を踏まえ、色素幹細胞との関連およびがん幹細胞研究へと発展させる予定である。<br />研究課題/領域番号:20012017, 研究期間(年度):2008 – 2009 続きを見る
8.

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高倉, 伸幸 ; Takakura, Nobuyuki
出版情報: 平成18(2006)年度 科学研究費補助金 萌芽研究 研究概要 = 2006 Research Project Summary.  2005-2006  pp.2p.-,  2016-04-21. 
URL: http://hdl.handle.net/2297/00060399
概要: 金沢大学医薬保健研究域医学系<br />近年、固形がんは単一のがん細胞集団により形成されているのではなく、多剤耐性能を有するがん幹細胞とそれより分化し過剰増殖するいわゆるがん細胞によって形成されていることが解明されてきた。このことは、がん治 療におけるがん退縮後の再発機構にがん幹細胞の貢献性が高いことを示唆し、がん幹細胞をターゲットとしたがん治療法の開発の重要性が考慮される。しかし現在、がん細胞がいかなる分子機序によりがん幹細胞化するのかについては全く不明のままである。そこで、成体内の組織細胞と幹細胞の細胞融合のメカニズムに着目し、がん細胞と、造血幹細胞との細胞融合によるがん細胞のがん幹細胞化の可能性につき検討した。昨年度、試験管内では造血幹細胞とメラノーマ細胞株B16の混合培養により、血液細胞と融合したB16細胞が、10-10^3個で、マウスに腫瘍を形成させることから、この融合がん細胞の悪性化を示したが、本年度は生体内で同様の現象が生じるか否かを検討した。CAT遺伝子をLoxPでサンドイッチにしたコンストラクトの下流にGFPを連結した遺伝子をCAGプロモーターの制御下で発現する発現プラスミドを作成しB16細胞に遺伝子導入した。次にアクチンプロモーター制御下でCreリコンビネースを発現するマウス由来の骨髄を用いて、野生型マウスの骨髄を再構築させたマウスを作製した。このマウスに先のCAT-Floxed-GFPを発現させたB16細胞を移植したところ、一部のB16細胞にGFPを発現する細胞が出現した。このGFP陽性B16細胞を回収し、再度10個の細胞をマウスに移植すると、GFP陽性と陰性のB16細胞による腫瘍形成が誘導された。このことは骨髄細胞と腫瘍細胞が融合した細胞は、非常に僅少の細胞でがんを再構築できることを意味し、これらががん幹細胞としての形質を獲得したことが示唆された。<br />研究課題/領域番号:17659091, 研究期間(年度):2005 – 2006<br />出典:「がん細胞のがん幹細胞化における分子基盤の解明とその制御」研究成果報告書 課題番号17659091(KAKEN:科学研究費助成事業データベース(国立情報学研究所))(https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-17659091/)を加工して作成 続きを見る
9.

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橋本, 真一 ; Hashimoto, Shinichi
出版情報: 平成27(2015)年度 科学研究費補助金 基盤研究(B) 研究成果報告書 = 2015 Fiscal Year Final Research Report.  2013-04-01 - 2016-03-31  pp.4p.-,  2016-09-15. 
URL: http://hdl.handle.net/2297/00051560
概要: 金沢大学医薬保健学総合研究科<br />細胞集団の1細胞ずつの性格を明らかにし、真の細胞状態を把握することは生物学の研究にとって非常に重要である。本研究では微量/1細胞トランスクリプトーム解析法を開発し、がん細胞や免疫細胞の細胞集団の階層性 を明らかにし、真の細胞状態を把握することで将来的に臨床研究に役立てることを目的とする。本研究では単一細胞遺伝子発現解析の発展系として数百以上の1細胞の遺伝子発現を同時に観察出来る革新的な技術(Nx1-seq)を開発した。この方法を用いて新たにがん細胞株、免疫細胞の1細胞遺伝子解析を行い有用性を確認した。<br />A tissue, an organ, or even a differentiated state of cells are composed of heterogeneous cell populations. Single-cell gene-expression profiling allows you to identify and characterize various types of each cell. Here, we have developed the novel strategy (Nx1-seq) of single-cell transcriptome analysis for thousands of single cells. In our approach, single cells are deposited in a high-density microwell plate and lysed in situ. mRNA is then captured on barcoding microbeads developed by emulsion PCR and reverse transcribed. By applying this Nx1seq method for thousands of cells per experiment, we have successfully characterized 1) complex heterogeneous types of cells in the human endometrioid adenocarcinoma cancer cell line and 2) immune cells at a certain differentiated state.<br />研究課題/領域番号:25290071, 研究期間(年度):2013-04-01 - 2016-03-31 続きを見る
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竹内, 章彦 ; Takeuchi, Akihiko
出版情報: 平成29(2017)年度 科学研究費補助金 基盤研究(C) 研究成果報告書 = 2017 Fiscal Year Final Research Report.  2015-04-01 - 2018-03-31  pp.6p.-,  2018-05-31. 
URL: http://hdl.handle.net/2297/00051726
概要: 金沢大学医薬保健研究域医学系<br />後期糖化産物受容体(Receptor for advanced glycation end-products: RAGE)を強制発現させた骨肉腫細胞 (HOS-RAGE)はコントロール(HOS-moc k)に対して幹細胞マーカー(Nanog, Sox2)を強く発現し、増殖能、遊走能が高かった。網羅的な遺伝子解析で、MYCの発現が更新し、さらに網羅的なmiRNAの解析ではある特定のmiRNAの発現が抑制されていた。それは他の癌腫においてSOX2,NANOG,N-MYC を制御することが報告されており、RAGEがある特定のmiRNAを抑制することで幹細胞の性質を生み出している可能性が示唆された。<br />RAGE (receptor for advanced glycation end-products) overexpressing cells in osteosarcoma (HOS-RAGE)) showed the high cell proliferation and migration ability compared to the control (HOS-mock). HOS-RAGE strongly expressed the stem cell marker (NANOG and SOX2). Microarray analysis of gene expression profiling showed the upregulation of MYC (oncogene). Microarray analysis of miRNA expression profiling showed the downregulation of a certain miRNA. It has been reported that a certain miRNA regulated the expression of pluripotency genes such as SOX2, NANOG and N-MYC in other cancers. Our results suggest the RAGE could suppress the expression of a certain miRNA and may promote the cancer stem-like cell characteristics in osteosarcoma.<br />研究課題/領域番号:13555218, 研究期間(年度):2015-04-01 - 2018-03-31 続きを見る