1.

論文

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西本, 陽一 ; Nishimoto, Yoichi
出版情報: 金沢大学人間科学系研究紀要 = Bulletin of the Faculty of Human Sciences Kanazawa University.  11  pp.1-17,  2019-03-31.  金沢大学人間社会研究域人間科学系
URL: http://hdl.handle.net/2297/00053901
概要: 本稿は、タイ北部のラフ族男性(60~70 歳代)によるライフ・ストーリーを提示し、キリスト教徒ラフ族住民が、国家、国境、国籍についてどのような認識をもっているか考察するものである。ラフ族はミャンマー・シャン州やタイ北部などに暮らす少数民族で 、歴史的には焼畑耕作に伴う移動の他、中央政府の直接統治拡大やミャンマーでの民族紛争により移動を繰り返してきたが、近年には政府規制などによりその移動性は大きく制限されるようになった。本稿で提示するラフ族男性のライフ・ストーリーが示すのは、各民族に所有された複数の勢力圏からなる前近代的な世界観であり、国民国家的な世界観とは異なる国家、国境、国籍にかんする認識である。<br />This paper describes the life story of a Lahu elderly man in Northern Thailand and studies how such abstract ideas as nation-state, national border, and citizenship are perceived by Christian Lahu people living in Northern Thailand. The Lahu people, now found in Myanmar’s Shan States and Northern Thailand, are one of the highland dwelling ethnic minorities and had historically high mobility due to their swidden cultivation, the pressures of expanded governmental controls, and prolonged ethnic wars in Myanmar. This Lahu elder’s life story reveals a Christian Lahu conception that the world is not comprised of different nation-states but of diverse power circles of lowland peoples in which the Lahu are not citizens of a nation-state but a weak and subordinated group in the ethnic power relations. 続きを見る
2.

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西本, 陽一 ; 堀江, 未央
出版情報: 平成24(2012)年度科学研究費補助金 基盤研究(C) 研究成果報告書 = [研究成果報告書] 雲南少数民族の生活経験の変化: 解放後中国の社会変化をラフ族住民はどう生きたか.  2009-2012  pp.151p.-,  2013-03-31.  西本 陽一(編) — 金沢大学人間科学系
URL: http://hdl.handle.net/2297/35724
概要: 1949年の中華人民共和国成立以来、中国社会は何度も大きな社会変化を経てきた。本研究は、このような中国の政策・社会変化の中で、中国西南端の雲南省に居住する少数民族ラフ族の住民生活が受けた影響と変化について、民族語(ラフ語)による聞き取りをも とに、人々の生活経験の再構成を試みた。その結果、少数民族住民は国家規模の社会変化を、イデオロギーや政治面よりも、生存の面から見ていることが明らかになった。<br />研究課題/領域番号:21510257, 研究期間(年度):2009–2012 続きを見る
3.

論文

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西本, 陽一 ; Nishimoto, Yoichi
出版情報: 平成28(2016)年度 科学研究費補助金 基盤研究(C) 研究成果報告書.  2013-04-01 - 2017-03-31  pp.4p.-,  2017-05-12.  金沢大学人間社会研究域人間科学系
URL: http://hdl.handle.net/2297/00051799
概要: 本研究は、東南アジア大陸部北部から中国西南地方の山地帯に居住する少数民族ラフ族のキリスト教徒および伝統派集団を対象として、国境を跨いで暮らしている跨境民族の生活と生活経験とが、タイと中国の中央政府による辺境への統治拡大という状況の中で、いか に変化してきたかを、フィールドワークと民族語による聞き取りから明らかにした。同じ名前の民族であっても、その生活変化と生活経験とは、国家(タイ・中国)および宗教(世界宗教・伝統宗教)という関数の違いによって、異なった結果が見られることが明らかになった。<br />研究課題/領域番号:25360008, 研究期間(年度):2013-04-01 - 2017-03-31 続きを見る
4.

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西本, 陽一 ; Nishimoto, Yoichi
出版情報: 平成20(2008)年度 科学研究費補助金 萌芽研究 研究成果報告書.  2006-2008  pp.300p.-,  2009-03.  金沢大学人間社会研究域人間科学系
URL: http://hdl.handle.net/2297/00051800
概要: 本研究は、「周縁性」を中心テーマとして、社会的な周縁におかれた少数者集団が、自らが経験してきた歴史・社会的な苦境の中で、何を感じ、何を希望として抱いているかという問題の解明を目指すものである。具体的には、東南アジア大陸部北部から中国西南端に かけての山岳地帯に暮す少数民族ラフを対象として、歴史的・社会的な周縁化の過程の中で、彼らの間で起こってきた伝統宗教の改革・復興運動およびキリスト教への改宗に焦点を当てる。特に、「周縁性」の経験および「周縁性」への応答としての宗教変容や宗教運動についての、ラフ自身による語りの実証的な記録と分析とによって、その社会的な経験を彼/彼女らの視点にできるだけ近づいて理解しようとするものである。このような研究目的をもつ本研究は、(1)東南アジア大陸部山地における諸民族の政治・経済・文化的権力関係の歴史研究、(2)ラフの宗教復興・改革運動の研究、(3)村人自身の語りによる「周縁性」の経験の研究の3つの部分から構成される。このうち平成20年度には特に、(2)と(3)について研究を進めた。平成20年8月から9月にかけて、中国雲南省およびタイ国チェンマイ市にて現地調査をおこなった。研究最終年度にあたる平成20年度には、論文と学術発表を積極的におこない、成果の発表にも努めた。平成20年度末には、3年間の研究成果の報告書である『平成18年度〜20年度科学研究費補助金萌芽研究(課題番号:18652077)研究成果報告書「周縁性の経験-少数民族ラフの宗教変容と語り-」、研究代表者:西本陽一』(2009年3月31日、全302ページ、DVD付)を刊行した。<br />研究課題/領域番号:18652077, 研究期間(年度):2006-2008 続きを見る