1.

論文

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吉川, 弘明 ; Yoshikawa, Hiroaki
出版情報: 平成22(2010)年度 科学研究費補助金 基盤研究(C) 研究成果報告書 = 2010 Fiscal Year Final Research Report.  2007-2010  pp.6p.-,  2011-04-01.  金沢大学保健管理センター
URL: http://hdl.handle.net/2297/00049421
概要: 神経筋接合部シナプス後膜上のアセチルコリン受容体等を標的とした臓器特異的自己免疫疾患である重症筋無力症患者からジヒドロピリジン受容体に対する自己抗体を発見し、骨格筋の興奮収縮連関に対する障害がおこっていることを証明した。患者骨格筋では主要組 織適合遺伝子複合体の発現が起こり、筋機能の変化が起こっていること、一部の患者では心筋障害を合併することを示した。免疫抑制薬のタクロリムスの有効性の一部には、サイトカイン発現調整作用があることを示した。<br />Myasthenia gravis (MG) is an organ specific autoimmune disease against acetylcholine receptor on postsynaptic membrane of neuromuscular junction. As a new pathogenic autoantibody, we discovered anti-dihydropyridine antibody in sera from patients of MG. We further found physiological evidence of excitation-contraction (E-C) coupling malfunction in MG patients. We also found the expression of major histocompatibility complex (MHC) class I & II on the surface of skeletal muscle, suggesting the results of functional disturbance of target organ. There were several patients of MG having cardiac muscle damage at the autopsies. Finally, we found that tacrolimus modulate the expression of cytokines. 続きを見る
2.

論文

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東田, 陽博 ; Higashida, Haruhiro
出版情報: 平成11(1999)年度 科学研究費補助金 基盤研究(B) 研究成果報告書 = 1999 Fiscal Year Final Research Report.  1997-1999  pp.36p.-,  2000-03.  金沢大学医学部
URL: http://hdl.handle.net/2297/00049436
概要: 神経腫瘍細胞NG108-15細胞のADPリボシルシクラーゼは、ムスカリン受容体とカップルしていたが、脳のADPリボシルシクラーゼは、カップルする受容体が、数多くの試みの中からは検出できなかった。一方、心臓のADPリボシルシクラーゼは、イソプ ロテレノール、ノルアドレナリンやアンデオテンシンII刺激により、活性化された。私達の目的は受容体とカップルする膜型ADPリボシルシクラーゼの分子を決めることにあるので、さしあたり、ラット心室心筋を出発材料にすることにした。心筋を細分して低調液で、30分間浸け、テフロンガラスホモゲナイザーで均一化した後、1000g、10分の遠心により核を取り除いた。上澄みを105000g、15分の超遠心にかけ、膜分画を得た。それを2%のトライトンXで可溶化し、105000g、30分にて遠心し沈渣を除いた後、上澄みをDEAEカラムにとうした。ADPリボシルシクラーゼ活性は、DEAEカラムを1M NaClで溶出すると、タンパクのピークと一致して検出できた。この分画をさらにゲル濾過すると、アルブミンの溶出よりも少し分子量の低い分画にADPリボシルシクラーゼ活性が回収できた。ブルーセファロースカラスにより単一タンパクまでにさらに精製できた。一方、DNAシークエンスのデータベースの中より、ホモロジー検索によりCD38/ADPリボシールシクラーゼの類似DNAを検出することを試みた。よく保存された20マーをプライマーとし、心臓RNAをプレートとし、RT-PCRを試み期待される長さ、及びそうではないものを得た。これらのDNA断片の塩基配列を現在決めている。新規のADPリボシルシクラーゼを検索しているところである。<br />We examined the role of cyclic ADP-ribose (cADP-ribose) as a second messenger downstream of adrenergic receptors in the heart after excitation of sympathetic neurons. To address this question, ADP-ribosyl cyclase activity was measured as the rate of [3H]cADP-ribose formation from [3H]NAD+ in a crude membrane fraction of rat ventricular myocytes. Isoproterenol at 1 mM increased ADP-ribosyl cyclase activity by 1.7-fold in venticular muscle ; This increase was inhibited by propranolol. The stimulatory effect on the cyclase was mimicked by 10 nM GTP and 10 mM GTP-g-S, while 10 mM GTP inhibited the cyclase. Cholera toxin blocked the activation of the cyclase by isoproterenol and GTP. The above effects of isoproterenol and GTP in ventricular membranes were confirmed by cyclic GDP-ribose formation fluorometrically. These results demonstrate the existence of a signal pathway from b-adrenergic receptors to membrane-bound ADP-ribosyl cyclase via G protein in the ventricular muscle cells, and suggest that increased cADP-ribose synthesis is involved in upregulation of cardiac function by sympathetic stimulation.<br />研究課題/領域番号:09480221, 研究期間(年度):1997-1999<br />出典:「脳型ADPリボシールシクラーゼの精製とcDNAクローニング」研究成果報告書 課題番号09480221 (KAKEN:科学研究費助成事業データベース(国立情報学研究所))   本文データは著者版報告書より作成 続きを見る
3.

論文

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橋本, 浩一 ; Hashimoto, Koichi
出版情報: 平成14(2002)年度 科学研究費補助金 若手研究(B) 研究概要 = 2002 Research Rroject Summary.  2001 – 2002  pp.1p.-,  2016-04-21. 
URL: http://hdl.handle.net/2297/00061192
概要: 金沢大学医薬保健研究域医学系<br />細胞内カルシウムストアーからの放出には、イノシトール3リン酸受容体を介した放出(IP3 induced Ca release ; IICR)と、リアノジン受容体を介した放出(Ca induced Ca release ; CICR)の2種類がある。これらの受容体を介して放出されるカルシウムの量は、ストアーのカルシウム充填状態により影響を受けると考えられるため、ストアーの充填状態を左右する因子の探索をおこなった。このために実験系として小脳プルキンエ細胞を用いた。マウス小脳からスライスを切り出し、小脳プルキンエ細胞からホールセルパッチクランプ法で記録をとり、記録電極からカルシウム蛍光指示薬を細胞内に充填した。平行線維連発刺激(100Hz,5発)によりシナプス直下に存在する代謝型グルタミン酸受容体1型(mGluR1)を活性化してIICRをおこし、このIICRがストアー充填に影響を与えるような各実験操作でどのように変化するかを調べた。同じカルシウムストアー上に存在するリアノジン受容体の活性化の影響を調べるために、受容体をopen lockすることが知られているリアノジンを投与する実験を行った。その結果、平行線維によるIICRが刺激回数依存的に減少することが明らかになった。この結果は、リアノジン受容体の活動によりストアー内のカルシウム充填率が調節され、間接的に代謝型グルタミン酸によるIICRを調整している可能性を示唆する。<br />研究課題/領域番号:13780631, 研究期間(年度):2001-2002<br />出典:「中枢ニューロンにおける細胞内カルシウムストアーのカルシウム充填率の調節機構」研究成果報告書 課題番号13780631(KAKEN:科学研究費助成事業データベース(国立情報学研究所))(https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-13780631/)を加工して作成 続きを見る