1.

論文

論文
原, 孝彦
出版情報: 金沢大学がん研究所 共同研究成果報告書.  平成22年度  pp.21-22,  2011-04-01.  金沢大学がん研究所 = Cancer Research Institute of Kanazawa University
URL: http://hdl.handle.net/2297/35035
概要: リンパ腫瘍のがん関連遺伝子として同定されたJmjd5 の正常細胞での機能を解析するために、 Jmjd5 の遺伝子改変マウスを用いて研究を行った。Jmjd5 null マウスでは、胎生9.5-10.5 日にお いて、成長阻害とともに、卵黄嚢の 血管新生の異常が認められた。また、卵黄嚢、およびAGM 領域(Aorta-Gonad-Mesonephros 領域)での造血活性の低下が認められたことから、Jmjd5 が血液・ 血管内皮細胞の発生に重要な働きを持つことが明らかとなった。さらに詳細な解析を進めるた め、血液・血管内皮細胞特異的Jmjd5 欠損マウス(Tie2-Cre; Jmjd5flox/flox)の作製に取り組み、 これを完了した。 続きを見る
2.

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原, 孝彦
出版情報: 金沢大学がん研究所 共同研究成果報告書.  平成21年度  pp.20-21,  2010-04-01.  金沢大学がん研究所 = Cancer Research Institute of Kanazawa University
URL: http://hdl.handle.net/2297/35024
3.

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亀井, 宏泰 ; Kamei, Hiroyasu
出版情報: 平成24(2012)年度 科学研究費補助金 研究活動スタート支援 研究成果報告書 = 2012 Fiscal Year Final Research Report.  2011-2012  pp.4p.-,  2013-04-10.  金沢大学理工研究域生命理工学系
URL: http://hdl.handle.net/2297/00051967
概要: 本研究では、初期胚の品質とホスファチジルイノシトール3キナーゼ*(以下PI3K)活性がどのように連動し、どのような分子がそこに関与するか調べる為、主にゼブラフィッシュ胚やマウス胚性幹細胞を用いた解析を行った。まずPI3K触媒サブユニットの各 サブタイプ(p110αおよびβ)の特異的阻害剤を用いた実験から、胚発生のごく初期においてはp110βの活性化が重要であることが示された。またマウス胚性幹細胞を用いた実験系においてp110βと結合する分子群の解析を行った。その結果、数種類の新たなp110β結合分子群を見出した。現在、新たに同定された分子がPI3Kの活性や胚の品質管理にどのような意味を持つのか更に詳しく調べている。用語説明*ホスファチジルイノシトール3キナーゼ(PI3K):細胞の生存に必須であり、同時に細胞増殖や分化、細胞運動にも重要な働きをもつことが知られているシグナル伝達タンパク質。重要な生体膜脂質であるホスファチジルイノシトールをリン酸化する酵素として知られている。<br />Embryonic development is orchestrated by numerous growth factors and cytokines, including insulin-like growth factors. Phosphatidylinositol 3-kinase (PI3K) operates as a pivotal node in their cellular signaling cascades. Albeit its physiological relevance and importance is well acknowledged, little is known about the regulatory mechanisms of PI3K in early stages of embryogenesis. Here we examine the regulation of early embryonic PI3K by utilizing zebrafish embryo and mouse embryonic stem cell (mESC) models. Pharmacological blockade of PI3K activity in zebrafish embryo showed that the early embryonic PI3K particularly in the developmental stage preceding zygotic gene expression was prerequisite for embryonic survival whereas the inhibition at subsequent organogenesis stages caused developmental delay without causing severe lethality. In addition, the p85-bound PI3K activities in early zebrafish embryos were not limited simply by the p85 protein level nor by its bound phospho-tyrosine level. These data imply a previously unknown PI3K regulatory mechanism(s) in early embryogenesis which is important for embryonic survival. Indeed, LC-MS/MS analysis of p110 PI3K catalytic subunit immunoprecipitated from mESC lysate revealed several novel p110β associating molecules. Based on these results, we proposed an “embryo specific”PI3K regulatory mechanism, which is regulated by previously unknown PI3K-associated proteins.<br />研究課題/領域番号:23880008, 研究期間(年度):2011-2012 続きを見る
4.

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田所, 優子 ; Tadokoro, Yuko
出版情報: 平成20(2008)年度 科学研究費補助金 若手研究(B) 研究成果報告書 = 2008 Fiscal Year Final Research Report.  2007-2008  pp.5p.-,  2009-05-21.  金沢大学がん進展制御研究所
URL: http://hdl.handle.net/2297/00050593
概要: 本研究課題では、様々な組織幹細胞システムの制御機構における共通分子基盤の解明を目的とし、Spred-1に着目して造血幹細胞と色素幹細胞システムを中心に解析を行なった。Spred-1欠損マウスの解析から、血液系ではSpred-1はサイトカイン である幹細胞因子(SCF)による刺激を抑制的に制御することによって造血幹細胞とその維持・分化の場所であるニッチとの親和性を調節していることが示唆された。一方色素系でも同様にSpred-1欠損マウスを用いた解析を行なった結果、色素細胞が過剰に増殖していることを明らかにした。<br />研究課題/領域番号:19790775, 研究期間(年度):2007-2008 続きを見る
5.

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和田, 隆志 ; Wada, Takashi
出版情報: 平成17(2005)年度 科学研究費補助金 基盤研究(C) 研究成果報告書 = 2005 Fiscal Year Final Research Report Summary.  2004-2005  pp.34p.-,  2006-05.  金沢大学医薬保健研究域医学系
URL: http://hdl.handle.net/2297/00050737
概要: Interferon-inducible protein-10(IP-10)/CXCL10およびその受容体CXCR3の腎発生ならびに腎進行性線維化への関与を検討した1)IP-10ならびCXCR3はマウス胎児期において腎組織内に発現がみられる ことが判明した.一旦,マウス腎が成熟する生後1週以降ではほとんど発現がみられなくなった.一方,虚血再環流障害モデルを作成したところ,IP-10ならびにCXCR3ともに間質浸潤細胞ならびに尿細管上皮細胞に発現を認めた.この新たに発現がみられるIP-10/CXCR3の役割を検討する目的で,虚血再環流障害モデル作成時に抗IP-10中和抗体投与を行った.その結果,抗IP-10中和抗体投与群において,対照群と比較して再環流後4日で尿細管上皮細胞の再生が増加することが判明した.さらにこの虚血再環流モデルにおいて,尿細管上皮細胞増殖の亢進がKi67陽性細胞数増加より示された.さらに培養マウス尿細管上皮細胞を用いてwound healing testを施行した.その結果,抗IP-10中和抗体投与によりwound healingが促進することが示された.さらに,抗IP-10中和抗体共培養によりKi67陽性細胞で示される細胞増殖が促進された.2)進行性腎線維化モデルにおける意義を検討した.抗IP-10中和抗体投与群において4日,7日目に腎間質線維化率の増加を確認した.さらに組織コラーゲン含有をあらわすハイドロキシプロリン量も増加した.加えて,TGF-β_1蛋白ならびにmRNAの腎での発現は増加した.この発現は,抗IP-10中和抗体投与によりさらに亢進した.一方,線維化抑制効果を示すと考えられているHGF mRNA発現も同様に増加した.抗IP-10中和抗体はこのHGF mRNA発現を抑制した.培養マウス尿細管上皮細胞においてH_2O_2存在下のTGF-β_1 mRNA発現はリコンビナントIP-10添加により減少し,抗IP-10中和抗体により増加した.以上の結果より,抗IP-10中和抗体投与により腎線維化促進効果がみられ,この機序として尿細管上皮細胞でのTGFβ_1発現亢進ならびにHGF発現低下を介していることが推測された.以上より,IP-10/CXCR3は腎発生ならびに腎線維化に至る修復機構に深く関与する因子であることが推測される.<br />Studies of chemokines and their cognate receptors have shed light on the detailed molecular mechanisms of leukocyte trafficking and activation in various inflammatory diseases including renal ones. Chemokine receptors expressed on renal resident cells might be involved in proliferation, proteinuria and fibrogenesis. Novel biological functions of chemokines would expand their universe beyond chemotaxis and activation of inflammatory cells in renal diseases. Importantly, IP-10 and its cognate receptor CXCR3 are now considered to contribute to renal development. In addition, IP-10/CXCR3 play a role in progressive renal fibrosis, which is a hallmark of progressive renal diseases despite their etiologies. The selective intervention of IP-10/CXCR3 via the administration of anti-IP-10 neutralizing antibodies enhanced progressive renal fibrosis. This IP-10-CXCR3-dependent anti-fibrotic mechanism(s) was confirmed in CXCR3 gene targeted mice. These findings suggest that IP-10/CXCR3 may prove beneficial for progressive renal fibrosis.<br />研究課題/領域番号:16590784, 研究期間(年度):2004-2005 続きを見る
6.

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中西, 義信 ; Nakanishi, Yoshinobu
出版情報: 平成23(2011)年度 科学研究費補助金 挑戦的萌芽研究 研究成果報告書 = 2011 Fiscal Year Final Research Report.  2010-2011  pp.6p.-,  2012-05-01. 
URL: http://hdl.handle.net/2297/00049473
概要: 金沢大学薬学系<br />まず、アポトーシス細胞の貪食を担う受容体を欠損させたショウジョウバエを作成した。その動物では幼虫の期間が長くなり、アポトーシス細胞除去が動物個体の成長に必要とされることがわかった。続いて、貪食不全により 残存する負け組細胞の性質を調べるため、貪食受容体欠損動物にCell Competitionをモザイク状に起こす変異を導入した。しかし、本研究の期間内にその個体の解析を完了させるに至らなかった。<br />We generated a Drosophila line that lacks receptors responsible for the phagocytic removal of apoptotic cells. These flies had prolonged larval stage, indicating the importance of apoptotic cell clearance in growth. To determine the characteristic of' loser cells', which remain in animals due to a defect in phagocytosis, a mosaic mutation for artificial cell competition was introduced into a phagocytosis-deficient fly line. However, we could not complete the examination of these flies within the allocated research period.<br />研究課題/領域番号:22657033, 研究期間(年度):2010-2011 続きを見る
7.

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林, 貴史 ; Hayashi, Takashi
出版情報: 平成22(2010)年度 科学研究費補助金 研究活動スタート支援 研究成果報告書 = 2010 Fiscal Year Final Research Report.  2009 – 2010  pp.4p.-,  2011-06-23.  金沢大学新学術創成研究機構 / 国立遺伝学研究所
URL: http://hdl.handle.net/2297/00055330
概要: 発生過程において生体内力学が細胞の形態や増殖速度、細胞死といった生命現象に対してどのような影響を与えるのかをショウジョウバエをモデルシステムとして用いて解析した。Rho、Racやミオシン変異体の表現型の解析などから、細胞の形態は細胞骨格の機 能に依存した張力の影響を受けて決定されていることが明らかになった。また物理力と組織の増殖や細胞死との関係を調べるための実験系を確立した。<br />The roles of biomechanics on cell shape control, proliferation and cell death were studied using Drosophila melanogaster as the model system. It has been shown that the shape of cells is under the control of surface tension, which is produced by cytoskeletons, by studying the effects of manipulating the function of Rho, Rac or non-muscle Myosin in vivo. An experimental system for studying the roles of biomechanics on proliferation or cell death has also been established. 続きを見る
8.

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中沼, 安二 ; 須藤, 嘉子
出版情報: 胆と膵 = The Biliary tract & pancreas.  22.  pp.389-395,  2001-05-01.  医学図書出版
URL: http://hdl.handle.net/2297/40425
概要: 膵と胆道の病態形成において, 解剖と発生が関連するものがある. これらの疾患や病態の理解には, 胆道と膵の解剖や発生を含めた総合的な臓器相関の概念が必要である. 胆道は, 肝実質(肝小葉, 肝細胞)と胆管付属腺の導管となっている. 発生学的 に, 前腸に由来する肝窩から胆道と肝臓が形成されるが, 肝の胆管板に由来する肝内大型胆管と胆道の連結が胆道系の発生に重要である. 背側膵芽と腹側膵芽の癒合が, Vater乳頭部での胆管と膵管の合流の変異に関連する. 膵管の分枝の変異もこの癒合に関連している. これら臓器の共通する機能や抗原性などが関係し, さらに一方の病変が他に種々の影響を及ぼすことも知られている. 今後は分子生物学的な手法を用いた胆道と膵の解剖, 発生をめぐる臓器相関, さらに種々の機能分子やレセプターの発現を含めた解析, さらには遺伝子発現とその異常を含めた遺伝学的解析が膵と胆道の病態の理解に重要と思われる. 続きを見る
9.

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田中, 重徳 ; Tanaka, Shigenori
出版情報: 平成17(2005)年度科学研究費補助金 基盤研究(C) 研究報告書 = 2005 Fiscal Year Final Research Report Summary.  2004-2005  pp.7p.-,  2006-04-01.  金沢大学大学院医学系研究科
URL: http://hdl.handle.net/2297/48789
概要: 心臓に分布する交感神経、即ち心臓神経の形態解明の研究を推進した。心臓神経は椎骨に接する交感神経幹から広範囲に亘り多数起こり、神経同士の結合が多く、走行が複雑であるので、内蔵直接伴行の迷走神経由来の心臓枝よりも形態解明は困難である。とりわけ、 ヒトの心臓神経は実験脊椎動物よりも形態が大きく、脂肪が多いので形態解明は至難である。本研究では、アルコールによる脱脂、アリザリン・レッドによる神経染色、そしてエチレン・グリコールによる血管形態明示という方法を開発し、心臓神経と心臓・血管の詳細な形態を広領域に解明した。そして、ヒトのみの固有観点ではなく、脊椎動物総合形態学と発生学的観点をも加えての全貌的意義付けを学会講演にて発表し、掲載された(第8回臨床解剖研究会と第16回日本末梢神経学会)。又、心臓枝と心臓神経の形態に関する国際学術雑誌の投稿原稿を加筆・修正している。形態形成に関しては、マウスとラットよりもヒトの形態に近いジャコウネズミにおいて、心臓神経の形態と形態形成解明を全胚免疫染色を用いて行い、成果を第110回日本解剖学会で発表し、国際学術雑誌投稿準備中である(博士課程学生の提出論文)。ジャコウネズミ肝臓の発生と臨床医学的意味(Endoclinology 2004 : Aant. Enbryol. 2004)と口蓋帆挙筋分布神経と下顎神経の形態についても解明した(Clin Anat 2004 ; Surg Radiol Anat 2004)。肝鎌状間膜と肝円策、そして臍ヒダ経由の肝臓実質に分布する動・静脈と神経の形態と形態形成、そして胸骨剣状突起周囲のリンパ管と肝臓との関係解明をヒトとジャコウネズミにおいて行い、発生学意義の再検討と臨床医学との連携を深めている。又、骨異常の測定・診断と治療方法の解明の共同研究と頭・頚の筋形成に関しての分子組織化学的研究を進めている。<br />Researches of elucidation of form and structure of the sympathetic nerve distributed in the heart, that is, cardiac nerves were furthermore promoted.The cardiac nerves were found to arise numerous in number from very broad areas of the sympathetic trunk, communicating each other very numerously.Furthermore, their patterns or forms of running were much more complicated than those of the cardiac branches of the vagus nerve.As a result, clarification of features of these cardiac nerves are difficult than the cardiac branches of the vagus nerve.Inter alia, human examples applicable for researches are exceedingly large as those of other vertebrate and further more, they communicate each other and their coursing figures are much more complicated than those of the cardiac branches of the vagus nerve. Therefore, the complete clarification of human cardiac nerves are difficult article.In order to resolve this difficulty, we applied new specific technology. Using this technology, we are able to grease alcohol by using alcohol, stain nerves with arizarin red S, and to elucidate blood vessels in all experimental examples of humans and other vertebrates.In consequence, the cardiac nerves were found to arise from the sympathetic trunk in a wide area from the cervical until the lowest thoracic level, i.e., ThI0 (and further more ThI2) in human examples.Furthermore, the three-dimensional structures of human cadavers have been clarified fundamentally not only from the human anatomical point of view, but also comprehensively from the vertebrate comparative anatomy and embryology.We have been made presentations of these results in academic conferences (the 8^<th> Meeting of Japanese Research Society of Clinical Anatomy and the 16^<th> Meeting of Japanese Research Society of Periphera Nerve).Therewithal, the contribution manuscripts of the international science magazine concerning the form of the cardiac nerves and branches are being to retouched and corrected.The clarification of morphology and morphogenesis of the cardiac nerves are performed by using methods for whole embryo immunity staining in muskrats which are nearer human's form than the mouse and the rat for the form formation (doctor's course student's submitting thesis).These results of this research were presented in the 110th in Japanese Anatomy Association. Contribution to the international science magazine is also being prepared. The form of generation of the muskrat liver, clinical medicine meaning (Endoclinology 2004 : Anat.Enbryol. 2004) has been clarified. Furthermore, figures of the nerves innervating the levator palate muscle and mandibular nerve were elucidated (Clin Anat 2004 ; Surg Radiol Anat 2004).At the moment, we make exertions to advancing researches in order to analyze the intimate structures as well as morphogenesis of arteries, veins and nerves coursing in the falciform and teres hepatic ligaments and to clarify the morphological as well as functional relationships-of lymphatic vessel around the xiphoid process with the live in the human cadavers and also in muskrats. These structures and root meanings of these structures are being clarified from the embryological and clinical viewpoints, building up co-operation with clinical researchers. We are also making collaborative researches with doctors in order to open up new method of measurement, diagnosis and treatment of abnormal bones, and also the molecular and histochemical researches of genesis of head and neck muscles.<br />研究課題/領域番号:16590139, 研究期間(年度):2004–2005 続きを見る
10.

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田中, 重徳 ; Tanaka, Shigenori
出版情報: 平成15(2003)年度科学研究費補助金 基盤研究(C) 研究成果報告書 = 2003 Fiscal Year Final Research Report Summary.  2002-2003  pp.8p.-,  2004-04-01.  金沢大学医学系研究科
URL: http://hdl.handle.net/2297/48791
概要: 人体発生学の研究はヒトの胚で研究するのが最も直接データが得られるが、今日では倫理的に許される状況にない。それ故、私たちはラットよりもヒトに近い実験動物であるジャコウネズミに注目し、これの飼育繁殖を続けて10年を経過し、その胚を充分に活用出来 る研究環境にある。これまで、胚の中にラテックスを注入することにより血管を標識すると同時に、全胚的免疫染色方法をニワトリ、ジャコウネズミ、ラットとマウスの胚とジャコウネズミの成体の臓器に適用し、分布する臓性神経の形態形成を血管発生と同時に追跡して来た。ジャコウネズミにおいては、心臓と膵臓に分布する末梢神経と血管との関係を重視して研究した。副交感神経に関しては,動脈に伴行して心臓の動脈門と静脈門の双方に達する枝(心臓枝)の形態が比較的容易に解明された。本研究においては、これまで形態の解明が困難とされて来た交感神経由来の心臓の動脈門と静脈門、とりわけ静脈門に達する神経(心臓神経)の形態を成体と胚の双方において、明らかにすることが出来た。更には、静脈に伴行し、心臓の静脈門に到達する神経(心臓神経)の形態と形態形成をも明らかにした。膵臓に分布する神経に関しては、成体において形態の詳細を明らかにすることが出来た。この動物はヒトの胚における背側と腹側の膵臓原基の形態を成体においても維持しているという実験動物としての有用性があることが判明した。又、Langerhans islet細胞の局所分布を調べ、ヒトの背側と腹側の膵臓と同じ細胞分布様式を維持していることが判明した。以上の実験データに依拠し、臨床医学における十二指腸・総胆管温存膵頭部切除術(DPPHR)の適応性について検討した。ヒトの成体の末梢神経、とりわけ交感神経に関しては、精密な解剖が困難とされて来たが、0.001%アリザリンレッド含有95%アルコールで染色・脱脂肪を十分行った後に細部に亘って剖出するという手技を考案した。この研究手技により、ヒトの成体の心臓に分布する迷走神経と交感神経の形態の全体を明らかにすることが出来た。とりわけ、交感神経の枝に関しては、心臓静脈門から心臓に到達する新たな枝を見つけ、その形態を前例が無いほどに詳細に解明したところ、ジャコウネズミの成体と胚と同じ形態であることが判明した。これにより、ヒトと他の脊椎動物に心臓神経の名称に混乱しているため、全ての脊椎動物に通用する表現が困難であったが、これを解決することが出来た。<br />The research of the human embryology is difficult to be permitted in the situation of now a day ethics. Therefore, we have paid attention to the musk shrew, the body of which is nearer to the human body than rat and mouse. Now, we are in the environment under which the embryo of this laboratory animal can be used enough for our research. Concretely, using a method of latex injection into the vessels and of whole-mount immunohistochemical staining of the peripheral nerves, we have researched into the morphogenesis of vessels and peripheral nerves distributed to the organs, including the heart and pancreas. As has been reported, the(parasympathetic) cardiac branches were observed without difficulty. Using the method described above, we have also elucidated the three dimensional structure of the(sympathetic) cardiac nerve in the adult body and also in embryo of this animal. The cardiac branches and nerves accompanying arteries and veins were clarified in our research. Regarding the pancre as, we clarified that this musk shrews maintains the ventral and dorsal pancreases even in the adult bodies. We investigated the localization of Langerhans islet cells of this animal, and inquired that these cells are located in the dorsal and ventral pancreas in the same way of humans. Based on this datum, we discussed from the viewpoint of the clinical medicine the method improvement of operation of the pancreas head, with keeping duodenum and bile duct.We invented a method of staining these nerve branches using 95% ethanol containing 0.001% alizarin red for dissection of the human cadavers. Using this method, we could exclude the fat surrounding these nerves, stained peripheral nerves in whole. We could elucidate in detail the morphology of the cardiac branches and nerves which accompanied the arteries and also veins and reached the arterial and venous portae of the heart. Consequently, these nerve morphology were found to be almost the same of those of musk shrew. Now, we consider the consistent naming of cardiac branches and nerves which is applicable to morphology and morpogenesis of all vertebrate.<br />研究課題/領域番号:14570008, 研究期間(年度):2002–2003 続きを見る