1.

論文

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森, 雅秀 ; Mori, Masahide
出版情報: 平成19(2007)年度 科学研究費補助金 萌芽研究 研究概要 = 2007 Research Project Summary.  2005-2007  pp.2p.-,  2016-04-21. 
URL: http://hdl.handle.net/2297/00060388
概要: 金沢大学人間社会研究域歴史言語文化学系<br />今年度は仏教の空間表象の具体的な事例として,寺院内で行われる儀礼や,聖地の巡礼などを扱った。これまで進めてきたインド密教やその流れを汲むネパール仏教の儀礼研究から,空間に闘連する情報を整理し ,儀礼と空間との関係の解明を進めた。その成果の一部を『マンダラ事典』(春秋社平成20年4月28日刊)として刊行した。とくに,同書の第4章「マンダラの儀礼と実践」において,マンダラ制作儀礼と,それに続いて行われる灌頂などの密教儀礼を取り上げ,空間と儀礼の関係を明らかにした。また,インドと日本の空間表象の比較研究として,日本独自のマンダラ,すなわち,浄土教のマンダラ,神道のマンダラ,修験のマンダラ,民間信仰のマンダラなどを取り上げ,インドと日本の空間のとらえ方の違いや,その背後にあるそれぞれの文化の特質を明らかにした。その成果も同書の第6章「日本のマンダラ」第7章「マシダラの文化」として発表した。日本の実践的な空間としては,平安時代に著されたたさまざまな修法の記録や指図などから,儀礼空間を再構築した。とくに天台宗の事相書『阿沙婆抄』や『門葉記』などを取り上げ,インド密教の儀礼空間が,日本にどのように伝わり,どのように変化を遂げたかを考察した。さらに,インドの文献だけでは解明できなかった儀礼空間の具体的なイメージについて,日本のこれらの文献を手がかりにして,考察を進めた。これらの成果は2008年2月1目に京都大学人文科学薪究所において行われた共同研究会「王権と儀礼」で,「灌頂の儀礼空間:インドから日本へ」というテーマで研究発表を行った。<br />研究課題/領域番号:17652006, 研究期間(年度):2005 – 2007<br />出典:「仏教における空間表象の比較研究」研究成果報告書 課題番号17652006(KAKEN:科学研究費助成事業データベース(国立情報学研究所))(https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-17652006/)を加工して作成 続きを見る
2.

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森, 雅秀 ; Mori, Masahide
出版情報: 平成27(2015)年度 科学研究費補助金 基盤研究(A) 研究成果報告書 = 2015 Fiscal Year Final Research Report.  2011-04-01 - 2016-03-31  pp.5p.-,  2016-05-20. 
URL: http://hdl.handle.net/2297/00054082
概要: 金沢大学人間社会研究域人間科学系<br />本研究は、アジアにおける仏教儀礼の形成と展開、変容をテーマに、さまざまな領域の研究者による共同研究の形式で進められた。参加した研究者はインド学、仏教学、歴史学、人類学、美術史、建築史、宗教学等の分 野で、多角的な視点から研究をおこなった。そのための枠組みとして王権論、表象論、空間論、技術論、身体論という5つの研究領域を設定した。とくに顕著な研究成果として灌頂に関する論文集があげられる。代表的な仏教儀礼のひとつである灌頂を取り上げ、その全体像を示すことに成功し、儀礼研究の新たな水平を開いた。また研究の総括として、儀礼と視覚イメージとの関係についての国際シンポジウムを開催した。<br />This research project focuses upon the Buddhist ritual, especially its formation, development and transformation in the history of Buddhism in Asian countries. The research was carried out in the style of the interdisciplinary joint project consisting of several researchers of various fields: such as Indology, Buddhist studies, history, anthropology, art history, architecture, religious studies and so on. In order to realize the interdisciplinary research we set up five frameworks, i. e. kingship, representation, space, technique and human body. One of the most significant results of the project is the proceedings of the symposium about consecration ritual (abhiseka). This publication has enabled to display the general picture of this ritual all over Asian countries and to lead to the new horizon of ritual studies. As a concluding project we organized an international symposium about the relationship between rituals and the visual imagery.<br />研究課題/領域番号:23242005, 研究期間(年度):2011-04-01 - 2016-03-31 続きを見る
3.

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森, 雅秀 ; Mori, Masahide
出版情報: 平成21(2009)年度 科学研究費補助金 基盤研究(B) 研究成果報告書 = 2009 Fiscal Year Final Research Report.  2006-2009  pp.4p.-,  2010-05-21.  金沢大学人間社会研究域人間科学系
URL: http://hdl.handle.net/2297/00054083
概要: インドの宗教的空間に関する画像データを整理し、関連する文字情報を加えて統合的なデータベースを構築し、HP上で公開した。データの集積をふまえ、インドの宗教的空間を構成する要素を1.概念的空間、2.造形的空間、3.建築的空間、4.実践的空間、5 .歴史的空間という5つの観点から考察した。隣接分野の研究者の参加を得て、研究会を7回にわたって開催し、インドの宗教的空間の多様性と、そこにみられる共通性を学際的な視点から明らかにした。さらに、インドの宗教的空間の象徴性は、当時の政治的・社会的情勢との関係、さらに王権と宗教という問題があることが指摘された。<br />研究課題/領域番号:18320015, 研究期間(年度):2006-2009 続きを見る