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末梢血単球による選択的ヘムオキシゲナーゼ1産生とその機能的意義
- フォーマット:
- 論文
- 責任表示:
- 市村, 昇悦
- 言語:
- 日本語
- 出版情報:
- 2001-12-01
- 著者名:
- 市村, 昇悦
- 掲載情報:
- 金沢大学十全医学会雑誌
- ISSN:
- 0022-7226
- 巻:
- 110
- 通号:
- 5・6
- 開始ページ:
- 327
- 終了ページ:
- 338
- 概要:
- 金沢大学医系研究循環医<br />末梢血単球による選択的ヘムオキシゲナーゼ(HO)-1産生とその機能的意義について検討した.材料は,健常成人のヘパリン加末梢静脈血より単球,リンパ球を分離した.単球のみが種々のストレス刺激に反応してHO-1を産生した.リンパ球では,高濃度のヘムでも細胞傷害はほとんど誘導されず,HO活性をSnPPの添加で抑制しても変化はなかった.単球では,ヘム曝露で濃度依存性に細胞傷害が誘導され,SnPP添加でより著明に増強し,単球表面抗原のうちCD … 36,CD11b,CD14,CD16の発現が抑制された.ヘム刺激後の単球では,IgGによりオプソニン化した赤血球の貪食が抑制され,HO-1産生が亢進した.これは,単球が強いヘム感受性を有し,ヘムによる細胞傷害抑制のため選択的なHO-1産生機能を持ち,この機能傷害により細胞傷害や細胞表面抗原の発現低下を伴う貪食機能障害が惹起されることを示している.以上より,単球/貪食細胞機能障害が,HO-1欠損症で観察された複雑な臨床症状発現に強く関与していると考えられた<br />原著論文 続きを見る
- URL:
- http://hdl.handle.net/2297/4541
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