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1.
論文 |
宮田, 勝
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2.
論文 |
蓮池, 徹
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3.
論文 |
沖野, 善則
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4.
論文 |
竹森, 優喜子 ; Takemori, Yukiko
概要:
金沢大学附属病院<br />1. 背景16Sと23SrRNA遺伝子に挟まれたITS領域のPCRは迅速な菌種の同定が可能である。さらに、C. difficileには複数のITS-PCR typeが存在するためタイピングが可能である。また、C.
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difficileの毒素抗原検査は感度の低さが指摘されている。2. 目的(1)ITS-PCR typeと病原性および予後との関連性について検討する。(2)毒素抗原検査の検出感度について検討する。3. 方法2012年3月から2013年8月に臨床より分離されたC. difficile77株(73症例)を対象とし、以下の点について検討した。(1)ITS-PCR type(2)病原性 : 毒素遺伝子(toxin A、toxin B)の有無、薬剤感受性(微量液体希釈法)、偽膜の有無(3)予後 : 米国消化管学会2013を用いた重症度分類(対象はCDADと診断された15例)(4)毒素抗原検査(C. DIFF QUIK CHEKコンプリート、アリーア メディカル)の感度と特異度4. 成果(1)病原性 : PCR typeは33種類に分類され、type33 (13株、16.9%)とtype2 (11株、14.3%)が多かった。毒素遺伝子の有無はPCR typeと関連性を認め、toxin A/B両遺伝子を保有する株は15種類、toxin B遺伝子のみを保有する株は1種類、毒素遺伝子を保有しない株は18種類のtypeに分類された。薬剤感受性はtype17 (toxin Bのみ産生する株)が他のtypeに比べて耐性傾向を示した。偽膜形成は5例で認めた(type10、20、22、33)。予後 : 重症/重症かつ複雑性は7例認めた(type2、10、20、25、32、33)。(2)便を用いた毒素抗原検査の感度は63.0%(17/27株)、特異度は90.9%(10/11株)であった。抗原検査が陰性であった20株中10株は毒素遺伝子を保有し、コロニーを用いた抗原検査は全て陽性となった。5. まとめPCR typeはC. difficileの病原性(特に毒素産生能)と関連を認めたが、予後との関連性は更なる検討が必要である。便を用いた毒素抗原検査は感度が不十分であった。<br />研究課題/領域番号:25931030, 研究期間(年度):2013-04-01 – 2014-03-31
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