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髄芽腫における免疫組織化学的及び細胞遺伝学的異常とその臨床的意義 c-myc,N-myc,β-,γ-カテニン,cyclin D1に着目して
- フォーマット:
- 論文
- 責任表示:
- 見崎, 孝一
- 言語:
- 日本語
- 出版情報:
- 2003-12-01
- 著者名:
- 見崎, 孝一
- 掲載情報:
- 金沢大学十全医学会雑誌
- ISSN:
- 0022-7226
- 巻:
- 112
- 通号:
- 4・5・6
- 開始ページ:
- 140
- 終了ページ:
- 150
- 概要:
- 金沢大学大学院医学系研究科脳医科学専攻脳機能制御学<br />髄芽腫24例の手術標本を対象に,Wntシグナル関連分子について,免疫組織化学的,および分子生物学的に解析した.γ-カテニンの細胞質/細胞膜陽性所見を9例(37%)に認め,陽性群は陰性群より有意に予後良好であった.また,診察時に髄腔内播種を認めなかった症例も,播種を認めた症例より有意に予後良好であった.β-カテニンの細胞質/細胞膜陽性所見を19例(79%)に,cyclin D1,およ … びc-mycの核染色を6例(25%),21例(83%)に認めた.cyclin D1陽性群は,髄腔内播種の有無に関わらず,全例死亡した.弁別式PCRでは,c-myc,N-mycとも1例ずつ遺伝子増幅が検出された.両症例ともlarge cell/anaplastic typeで,c-myc増幅例は術後6ヵ月で腫瘍死したが,N-myc増幅例は術後10年以上生存した.髄芽腫の予後を予測し,治療を個別化する上で,γ-カテニンの免疫組織化学的検索は有用だと考えられ,cyclin D1の免疫組織化学的評価は予後を確定する指標となる可能性が示された<br />原著論文 続きを見る
- URL:
- http://hdl.handle.net/2297/4503
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