1.

論文

論文
早川, 和一 ; Hayakawa, Kazuichi
出版情報: 平成20(2008)年度 科学研究費補助金 基盤研究(A) 研究成果報告書 = 2008 Fiscal Year Final Research Report.  2006-2008  pp.6p.-,  2009-05-20.  金沢大学医薬保健研究域薬学系
URL: http://hdl.handle.net/2297/48773
概要: 本研究では, 環日本海域の主要大気汚染物質の一つである多環芳香族炭化水素(PAH)及びニトロ多環芳香族炭化水素(NPAH)について次の成果を得た。1) 大気中のガス状と粒子状とを分別捕集する装置を開発し, 実大気中の存在状態を明らかにした。 2) 能登半島先端の大気中PAH及びフッ素の一部が中国から長距離輸送され, 前者は中国の冬季の石炭暖房, 後者は黄砂嵐が主発生要因であることを明らかにした。3) 最近の環日本海域の大気汚染傾向と毒性の強さ及びPAH,NPAH濃度との関係を明らかにした。4) ヒトのNPAHの曝露を, 尿中代謝物を用いて明らかにするLC-MS/MS分析法を開発した。これを用いて, 中国瀋陽市の住民(学童)の尿中1-NP代謝物は日本人より高いことを明らかにした。<br />研究課題/領域番号:18256002, 研究期間(年度):2006–2008<br />出典:「環日本海都市の多環芳香族炭化水素/ニトロ多環芳香族炭化水素の発生と曝露の国際比較」研究成果報告書 課題番号18256002 (KAKEN:科学研究費助成事業データベース(国立情報学研究所))(https://kaken.nii.ac.jp/report/KAKENHI-PROJECT-18256002/18256002seika/)を加工して作成 続きを見る
2.

論文

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早川, 和一 ; Hayakawa, Kazuichi
出版情報: 平成14(2002)年度 科学研究費補助金 基盤研究(C) 研究概要 = 2002 Research Rroject Summary.  2002  pp.2p.-,  2016-04-21. 
URL: http://hdl.handle.net/2297/00063743
概要: 金沢大学自然科学研究科<br />経気道曝露する未規制多環芳香族炭化水素の健康リスクについて,研究班員及びその関連領域の最近の研究に関する調査を実施した。さらに平成15年1月10-11日に金沢でシンポジウム及び会議を行い,次の成果を得た。デ ィーゼル粉じんを曝露したマウスでは,肺内サイトカインmRNAに変化を来すだけでなく,副腎,卵巣機能にも影響を及ぼしていること,また,精子産生能の低下及びライディッヒ細胞の変化が生じること,さらに胎仔期の曝露が生殖系だけでなく記憶能力の低下も引き起こしている可能性が明らかになった。しかし,これらの影響がディーゼル粉じんに含まれるいかなる成分によるかは明らかにされていない。一方,ディーゼル粉じんに多く含まれ,主要大気汚染物質である多環芳香族炭化水素についてヒト培養細胞を用いて評価すると,エストロゲン様作用及び抗エストロゲン作用,あるいは抗アンドロゲン作用を呈するものがあり,いずれの活性も多環芳香族炭化水素の環数の違い及び異性体により異なるだけでなく,前者の作用は細胞内でCYPにより代謝を受けた多環芳香族炭化水素の水酸化体が活性の本体であり,後者の作用は多環芳香族炭化水素及びその代謝物も活性発現に関与する可能性があることがわかった。以上の研究結果は,大気汚染物質の健康リスクとして,呼吸によって曝露する量が多い多環芳香族炭化水素の内分泌攪乱作用の調査研究が重要なことを示している。また,研究班では,これら有害大気汚染物質の浄化方法の一つとして,金属・光触媒作用による分解除去法の可能性についても検討したが,多環芳香族炭化水素については現段階では有用な基材は見出せていない。<br />研究課題/領域番号:14608019, 研究期間(年度):2002<br />出典:「経気道曝露する未規制多環芳香族炭化水素の健康リスク評価に関する研究」研究成果報告書 課題番号14608019(KAKEN:科学研究費助成事業データベース(国立情報学研究所))(https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-14608019/)を加工して作成 続きを見る