1.

論文

論文
渡邊, 弘之 ; 大坪, 公士郎 ; 岡田, 源作 ; 毛利, 久継 ; 土山, 智也 ; 澤武, 紀雄
出版情報: 胆と膵 = The Biliary tract & pancreas.  27  pp.151-155,  2006-03-01.  医学図書出版
URL: http://hdl.handle.net/2297/40448
概要: Secreted apoptosis-related protein2(SARP2)は,膜貫通型frizzled proteinのcysteine-rich domain(CRD)に対する相同物であり,Wnt癌化シグナル伝達系に対して抑制的 に作用し,さらにapoptosisに対して誘導的に作用するとされる. SARP2のプロモーター領域のメチル化による転写抑制により,ヒト癌では,Wntシグナル系の活性化が生じ,癌化が促進されることが明らかにされている. 膵液上清中のSARP2メチル化の検討では,MSP法で,膵癌で75%(24/32),IPMN悪性群で82%(9/11),良性群で89%(8/9),慢性膵炎で5%(1/19),コントロール群で0%(0/10)であり,IPMN以上の病変で有意に陽性率が高かった. さらに,Real-timeを用いた定量的MSPでは,ある程度,癌特異性を高めることが可能であった. このように,今後,膵液や十二指腸液を用いたSARP2メチル化の測定は,膵腫瘍性病変のスクリーニング法として期待される. 続きを見る
2.

論文

論文
渡邊, 弘之 ; 大坪, 公士郎 ; 岡田, 源作 ; 毛利, 久継 ; 山口, 泰志 ; 澤武, 紀雄
出版情報: 胆と膵 = The Biliary tract & pancreas.  29  pp.757-762,  2008-08-01.  医学図書出版
URL: http://hdl.handle.net/2297/40449
概要: PanIN分類のモデルでも, K-ras変異は膵発癌のearly eventに生じる遺伝子異常とされ, 膵液・十二指腸液中のK-ras変異は, 膵胆道癌のスクリーニングにその応用が期待される. 膵液中のp53変異は感度は不十分であるものの癌 特異性に優れており, 今後, より簡便で感度の良い検出法の開発が待たれる. 膵液中のSARP2メチル化異常は, IPMNを含めた膵腫瘍のスクリーニングに有用であり, TFPI-2のメチル化は, 感度は60%程度であるが, 癌特異性の高いマーカーとして期待される. 膵液中のテロメラーゼ活性は感度は高いが, 特異性の点で検討されている. 「はじめに」各種画像診断法の発達により, ある程度の大きさの膵癌は診断が可能となったが, 依然として根治切除可能な症例は少なく, 腫瘍径2cm以下のTS1膵癌やさらに膵内に限局するstage Iなどの切除可能な小膵癌の検出率は, それほど上昇していない. 続きを見る
3.

論文

論文
渡邊, 弘之 ; 山口, 泰志 ; 澤武, 紀雄
出版情報: 胆と膵 = The Biliary tract & pancreas.  20  pp.757-763,  1999-09-01.  医学図書出版
URL: http://hdl.handle.net/2297/40638
概要: 膵癌では胃癌や大腸癌のように生検が行えないことが, その早期診断や鑑別診断を困難にしているが, K-rasコドン12の変異が高率にみられることに注目し, 膵液中K-ras変異の検出が試みられている. しかし, その陽性率は高いものの, 偽陽 性がかなりみられ, 癌特異性が問題になっている. このような点を補完し, 膵液中DNA診断の向上を目指して, 私共は, p53癌抑制遺伝子変異の有無をnon-RI-SSCP法にて検討している. 本法によるp53遺伝子変異(エクソン5~8)は膵癌の42.3%(11/26)に認められている. 一方, 粘液産生膵腫瘍(腺腫)4例と慢性膵炎16例の膵液には同変異は検出されず, その癌特異性は非常に高い. また, K-ras変異陰性例にもp53変異陽性例がみられ, K-ras変異と組み合わせることにより, 膵癌の遺伝子診断が向上する. 続きを見る
4.

論文

論文
元雄, 良治 ; 毛利, 久継 ; 大坪, 公士郎 ; 藤井, 保治 ; 山口, 泰志 ; 渡邊, 弘之 ; 澤武, 紀雄
出版情報: Journal of traditional medicines = 和漢医薬学雑誌.  20  pp.121-,  2003-08-05.  Medical and Pharmaceutical Society for WAKAN-YAKU = 和漢医薬学会
URL: http://hdl.handle.net/2297/23599
概要: 金沢大学がん研究所