1.

論文

論文
角野, 佳史 ; 並木, 幹夫
出版情報: 泌尿器外科 = Japanese journal of urological surgery.  26  pp.415-421,  2013-04-01.  医学図書出版
URL: http://hdl.handle.net/2297/40250
概要: 前立腺癌手術の最大の目的は, 癌の完全切除であるが, 同時に尿禁制と勃起能の保持という機能温存の必要性もある. 高解像度の立体視と自由度の高い鉗子をもつ手術支援ロボットの導入により, これまで以上に繊細な手術が可能となり, 癌の状態に応じた 神経温存術式などさまざまな工夫が報告されている. Cancer controlについては, ロボット手術の歴史はまだ浅いため長期成績は今後の報告を待つ必要があるが, 摘除標本の病理結果も含め中短期的な評価では良好な成績が報告されており, これまでの術式と比較しても遜色ないものと考えられる. 「はじめに」 本邦では, ロボット手術の導入が欧米よりかなり遅れていたが, 2009年11月に手術支援ロボット, ダビンチS(Intuitive Surgical, USA)が薬事承認され, また, 2012年4月にロボット支援腹腔鏡下前立腺全摘術(robot-assisted laparoscopic radical prostatectomy:RALP)が保険適応となり, 急速に広まりつつある. 続きを見る
2.

論文

論文
角野, 佳史 ; 並木, 幹夫
出版情報: 泌尿器外科 = Japanese journal of urological surgery.  27  pp.1445-1451,  2014-01-01.  医学図書出版
URL: http://hdl.handle.net/2297/42410
概要: 前立腺全摘術の難しいところは, 癌の根治を最優先に, 最大限の機能温存を達成させる必要性にある. ロボット支援手術では, その特徴である拡大立体視野と自由度の高い鉗子により, 緻密な手術操作が可能であり, 術式のさまざまな工夫とともに良好な 治療成績が報告されている. 術後のQOLに大きく影響する尿失禁を良好な状態に保ちながら, 癌制御を達成するために, ロボットは非常に有用なツールと言える. 「はじめに」 前立腺全摘術後の合併症としては, 頻度の高い尿失禁と勃起障害が問題となる. 本邦においては, 勃起障害に比べ, 尿失禁は日常生活のQOLを低下させる原因として非常に関心が高い. 術後, 長期的には尿失禁は改善し, 日常生活に支障が無い程度に回復してくる症例が多いが, 厳密には必ずしも術前と同じ状態にまで回復する症例が多いわけではない. また, 失禁の改善時期にも個人差があり, その原因も完全には明らかになっていない.<br />出版者照会後に全文公開 続きを見る