1.

論文

論文
島, 浩史
出版情報: 金沢大学十全医学会雑誌.  113  pp.134-143,  2004-12-01. 
URL: http://hdl.handle.net/2297/4486
概要: 金沢大学大学院医学系研究科脳医科学専攻脳病態医学講座脳機能制御学<br />健常男性被験者14名を対象としてパターンリバーサル刺激に対する一次視覚誘発磁界反応(V1反応)を脳磁図で測定し,利き目ならびに加齢と,潜時,電流モーメントとの関連性 を検討した.50~60歳代(n=5)のV1反応の潜時は20歳代(n=4),および30~40歳代(n=5)に比し有意に延長した.また右手利きを左目利き群(n=6)と右目利き群(n=5)に分けた場合,鼻側下方1/4視野刺激による電流モーメントは左目利きでは左目刺激の反応が有意に強く,右目利きでは右目刺激の反応が強い傾向であった.一方,耳側下方1/4視野刺激による電流モーメントは左目利き,右目利きとも右目刺激の反応が強い傾向であった.健常人の眼優位性は後頭葉のV1反応の大脳皮質神経細胞活動に影響を及ぼす因子であることが示唆された<br />原著論文/比較研究 続きを見る
2.

論文

論文
加藤, 広禄
出版情報: 金沢大学十全医学会雑誌.  112  pp.151-159,  2003-12-01. 
URL: http://hdl.handle.net/2297/4502
概要: 金沢大学大学院医学系研究科がん医科学専攻細胞浸潤学<br />口腔扁平上皮癌の浸潤先進部におけるP53蛋白,p21蛋白,増殖細胞核抗原(PCNA)の発現を検討するために,治験前生検組織66症例を用いて免疫組織化学的検討を行った.P53蛋白陽 性細胞率(LI),PCNA-LI,p21-LIと原発部位,T分類,N分類,Stage分類との間に有意差は認められなかった.P53-LIとPCNA-LIは浸潤様式が高度になるにつれて増加していたが,p21-LIは減少していた.さらに,浸潤様式4D型のP53-LIは,各浸潤様式のP53-LIとの間に有意差が認められた.各蛋白の相関関係においては,P53-LIが高値の症例ではPCNA-LIも高値を示し,統計学的に相関が認められた.また,P53-LIが高値の症例ではp21-LIは低値を示した.所属リンパ節転移に転移を認めた症例では,P53-LIが有意に高値を示していた.P53-LIが25%以下の症例の5年生存率は,P53-LIが25%以上の症例と比べ,有意に高かった.P53は,口腔扁平上皮癌の増殖と浸潤に重要な役割を果たしていることが示唆された<br />原著論文/比較研究 続きを見る
3.

論文

論文
畑中, 幸子
出版情報: 金沢大学十全医学会雑誌.  112  pp.11-18,  2003-02-01. 
URL: http://hdl.handle.net/2297/4517
概要: 金沢大学大学院医学系研究科脳医科学専攻感覚運動病態学<br />様々な嗅覚レベルを有する176例の被験者に対し,アリナミン注入前後の誘起電位振幅を比較し,増大率(IR)を評価した.嗅感のある群ならびに疼痛を感じた群でIRは有意に上昇した.更 に嗅感,血管痛有無のパターンにより4群に分けて検討したところ自覚的に嗅感,血管痛共にない群(A)では刺激後に静脈性嗅覚誘起電位(IVOP)は増加せず,嘆感或いは血管痛のいずれかが認められた群(B,C)では刺激後IVOPの軽度な上昇を認め,両者とも自覚のあった群(D)ではIVOPは著明に増加し,IRは2以上の高値を示した.又,4群間ではB群C群間を除いていずれも有意差が認められた.IVOPの発生には嗅感が深く関与しているが,アリナミンによる血管痛も影響していると考えられた.現段階では,血管痛のない症例に対しIVOPは有効と考えられた<br />原著論文/比較研究 続きを見る
4.

論文

論文
廣田, 雄一
出版情報: 金沢大学十全医学会雑誌.  112  pp.50-63,  2003-02-01. 
URL: http://hdl.handle.net/2297/4513
概要: 金沢大学大学院医学系研究科脳医科学専攻脳機能制御学<br />髄膜腫82例を対象にゴナドトロピン放出ホルモン受容体(GnRH-R)及びゴナドトロピン放出ホルモン(GnRH)の発現を免疫組織化学法とRT-PCR法を用いて検討し,同時にプロゲス テロン受容体(PgR),エストロゲン受容体(ER)と増殖能の指標であるKi-67の免疫組織化学的検討及び臨床病理学的事項との相関についても併せて検討した.髄膜腫におけるGnRH-Rの機能を評価するため,髄膜腫6例を細胞培養し,GnRHのアゴニスト及びアンタゴニスト投与による細胞増殖解析を行った.多くの髄膜腫はGnRH-Rを発現し,GnRHが細胞増殖の調節因子の一つとして働いており,一部に自巳分泌機構が存在することが示唆された<br />原著論文 続きを見る
5.

論文

論文
渡邉, 卓也
出版情報: 金沢大学十全医学会雑誌.  111  pp.337-347,  2002-12-01. 
URL: http://hdl.handle.net/2297/4520
概要: 金沢大学大学院医学系研究科脳医科学専攻脳機能制御学<br />神経膠芽腫における染色体12番長腕12q22-23のヘテロ接合性の喪失(LOH)とApaf-1の不活化を検討した.対象は,神経膠芽腫33例で染色体12q22-23LOHとApaf -1発現の関与,p53遺伝子異常およびEGFR遺伝子増幅との関係を検討した.33例中14例(42%)にLOHを認め,14例中Apaf-1 mRNAの低発現は9例(69%),Apaf-1陰性反応は12例(86%)で,染色体12q22-23LOHとApaf-1 mRNAおよび蛋白の低発現は有意に相関した.p53遺伝子変異は13例(39%),EGFR遺伝子増幅は8例(24%)に認め,両者は互いに相容れない関係で,染色体12q22-23LOHと両者に相関関係はなかった.p53,EGFRいずれの遺伝子異常も有さず染色体12q22-23のアレル情報が得られた9例中6例(67%)にLOHを認め,LOHまたはp53遺伝子異常のいずれかを有するものは23例(70%)に上った.本疾患では「p53-Apaf-1」アポトーシス経路の破綻が考えられた<br />原著論文 続きを見る
6.

論文

論文
広瀬, 達城
出版情報: 金沢大学十全医学会雑誌.  111  pp.208-217,  2002-01-01. 
URL: http://hdl.handle.net/2297/4531
概要: 金沢大学大学院医学系研究科がん医科学専攻細胞移植学<br />安定期の気管支喘息患者25名(男16名,女9名,平均53±4歳)を対象に,誘発喀痰中TXB2およびロイコトリエン(LT)C4濃度を測定し,これらと気道過敏性,呼吸機能および喀痰中 炎症細胞との関係を検討した.喀痰中のTXB2濃度とLTC4濃度はELISA法により測定した.喀痰中の炎症細胞分画は塗抹標本を作成し,ギムザ染色を施して算定した.喀痰中TXB2濃度はPC20-FEV1と有意な負の相関を認めたが,努力肺活量(FVC)および一秒量(FEV1)との相関は認めなかった.一方,喀痰中LTC4濃度はFVC,FEV1,PC20-FEV1のいずれとも有意な相関を認めなかった.喀痰中好酸球比率も又,FVC,FEV1,PC20-FEV1のいずれとも有意な相関を認めなかった.以上より,TXA2は気管支喘息の気道過敏性亢進に関与している可能性が示唆された.又,症状の安定している気管支喘息患者の気道過敏性亢進における気道の好酸球とLTC4の関与は否定的と考えられた<br />原著論文 続きを見る
7.

論文

論文
野路, 善博
出版情報: 金沢大学十全医学会雑誌.  111  pp.2-19,  2002-02-01. 
URL: http://hdl.handle.net/2297/4548
概要: 金沢大学医系研究循環医<br />日本人(北陸地方)弾性線維性仮性黄色腫症(PXE)患者6名とその家族を対象に,ATP-binding cassette transporter C6(ABCC6)遺伝子変異をPCR-一本鎖構成体多型法,直接 塩基配列決定法,変異アリル特異的制限酵素切断法を用いて検討した.遺伝子検索の結果,R1221C,R1357W,Q378X,2542delG見出した.R1221C,R1357Wは報告がなく,新しい変異と考えられた.日本人PEX患者では,Q378X,2542delG変異の頻度が高い可能性が示唆された.白人患者で頻度の高いとされるR1141X,ABCC6del23-29は検出されず,人種による遺伝子異常の様式の違いが考えられた.Q378Xには偽遺伝子からの遺伝子変換が関与がしていると考えられるが,白人での報告と比較して頻度が高い可能性があり,日本人のPEX発症の共通変異として関与している可能性が示唆された.遺伝子型と表現型の関連については,明らかなものは発見されなかった<br />原著論文/症例報告 続きを見る
8.

論文

論文
小泉, 潔 ; 内山, 暁 ; 新井, 誉夫
出版情報: 核医学画像診断.  7  pp.12-14,  1992-01-01. 
URL: http://hdl.handle.net/2297/4186
概要: 山梨医科大学 放射線<br />原著論文/症例報告
9.

論文

論文
稲垣, 美智子 ; 浜井, 則子 ; 南, 理絵 ; 吉沢, 克英 ; 河村, 一海 ; 平松, 知子 ; 中村, 直子
出版情報: 金沢大学医学部保健学科紀要.  24  pp.111-118,  2001-03-01. 
URL: http://hdl.handle.net/2297/6138
概要: 金沢大学 医 保健<br />糖尿病患者の療養行動がどのように形成されているのかを,19名の入院患者を対象に,帰納的研究を行った.その結果,患者の療養行動は,自分の領域,担ってもらう領域,信条,家族資源に対する感情,推察する家族資源,話し合 いの実感,社会規範,コントロールできない心理的・身体的条件という八つの構成要素により構成されていた.又,患者の療養行動には二つの型があり,一つは,意識的に行っている療養行動であり,自分の療養行動領域と担ってもらう療養行動領域の大きさを規定する.もう一つは,意識的に行っている療養行動プロセスに話し合いの実感,社会規範が加わった患者役割行動としての療養行動形成プロセスであり,コントロールできない生理的・身体的条件は,両方のパターンに存在した<br />原著論文 続きを見る
10.

論文

論文
水上, 勇治 ; 高山, 輝彦 ; 道岸, 隆敏
出版情報: 金沢大学医学部保健学科紀要.  24  pp.179-182,  2000-12-01. 
URL: http://hdl.handle.net/2297/6161
概要: 金沢大学 医 保健科放射線診療技術科<br />甲状腺に隣接した鰓後体遺残物或いは胸腺組織が各々甲状腺の拡張性発育中に甲状腺内に取り込まれた64歳男及び30歳女を呈示した<br />原著論文/症例報告