現代ドイツ自治体福祉行政の管理をめくる管理職,専門職,政治職間の関係の分析

フォーマット:

論文

責任表示:

山下, 治和 ; Yamashita, Harukazu

言語:

日本語

出版情報:

2002-03-25

著者名:

• 山下, 治和
• Yamashita, Harukazu

掲載情報:

平成12(2000)年度 科学研究費補助金 基盤研究(C) 研究成果報告書概要 = 2000 Fiscal Year Final Research Summary

巻:

1998 – 2000

開始ページ:

2p.

バージョン:

author

概要:

金沢大学医学部<br />補助金が交付された3年間に行った研究によって得られた成果は、以下のとおりである。1.一年目においては、「行政組織のスリム化による公共政策実現上の機能性・機動性の向上」という、日本・ドイツにおける地方自治体行政管理改善の基本方向を、作業仮説としてつくりあげた。2.二年目においては、「スリムな組織に最大限の行政機能を発揮させるための管理改善方法は何か」という準拠枠組みの下で、ドイツの多くの中規模都市で共通に採用されている管理改善方法を明らかに … した。それらは、(1)「行政資源責任分権化」(2)「集権的で戦略的なコントローリング」である。また、ドイツの各自治体において、(1)(2)の両立化がそれぞれの仕方で模索されていることも、明らかになった。3.三年目においては、2.の(1)(2)に対応させて、研究目標を、(1)行政資源の中で特に要員資源の分権化について、ドイツ諸都市ではどのように実践されまた改善されているのか、(2)集権的なコントローリングが、ドイツ諸都市では、どの程度にどのような形で実践されているのかということにした。その結果、次のことが明らかになった。(1)人事管理の能率性向上措置の一環として、人事業務の分権合理化と人事関連中央予算費目の解消・各部局振分がなされていること。(2)財務管理の改善という目的を含みつつも、行政指導部の将来志向的意思決定の支援を主目的とするという意味で戦略性を帯びた「行政コントローリング」が、行政管理改善先進都市において導入され始めていること。4.ただ、「給付行政をめぐる、管理職・専門職・政治職間の統制関係・調整関係・協働関係を明らかにする」という、研究目的に照らしてみるならば、1〜3の成果は、「行政一般をめぐる管理職間の統制関係・調整関係・協働関係」のうちの「統制関係」を一定程度明らかにできたことにとどまる。<br />Research between Three Years have Produced Folowing Results. ; Many Middle Cities in Germany Introduce Folowing Methods for Improvement of Public Management of Administrative Organization : (1) Decentralization for Responsibility of Administrative Resources (2) Central and/or Strategic Controlling. About (1), Decentralization/Rationalization of Personnel Work and Redistribution of central personnel budget to Departments habe been begun to practice. About (2), Strategic administrative Controlling to support descision-making of executive has been begun to practice in advanced cities.<br />研究課題/領域番号:10620064, 研究期間(年度):1998 – 2000<br />出典：「現代ドイツ自治体福祉行政の管理をめくる管理職,専門職,政治職間の関係の分析」研究成果報告書　課題番号10620064（KAKEN：科学研究費助成事業データベース（国立情報学研究所）） （ https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-10620064/ ）を加工して作成 続きを見る

URL:

http://hdl.handle.net/2297/00064019