1.

論文

論文
並木, 幹夫 ; 上野, 悟 ; 江川, 雅之 ; 北川, 育秀 ; 溝上, 敦
出版情報: 泌尿器外科 = Japanese journal of urological surgery.  18  pp.1307-1313,  2005-11-01.  医学図書出版
URL: http://hdl.handle.net/2297/40204
概要: 前立腺癌に対するホルモン療法は, 進行性前立腺癌に対して第一選択の治療であるが, 限局性前立腺癌においても, 主に高齢患者に使用され, 良好な治療成績を残している. そこで, 本稿では, 北陸地区で行われた前立腺癌に対するホルモン療法と手術 療法の後ろ向き比較検討, および全国7施設を中心に行われた前立腺癌に対するホルモン療法の有効性の後ろ向き検討に基づき, ホルモン単独療法による前立腺癌根治の可能性につき考察した. 結論として, 症例を選べばホルモン単独療法も根治治療として有望な選択肢となりうることが示唆された. 続きを見る
2.

論文

論文
溝上, 敦
出版情報: 泌尿器外科 = Japanese journal of urological surgery.  23  pp.129-134,  2010-02-01.  医学図書出版
URL: http://hdl.handle.net/2297/40117
概要: 前立腺癌に対するホルモン療法の有用性は明らかであるが, 進行性前立腺癌では, 数年後には再燃が生じる. しかし, 再燃の機序も徐々にではあるが明らかになりつつあり, その機序に対応した薬剤も開発されている. また, 再燃癌に対してドセタキセ ルを使用できるようになり, 延命も可能となった. 今後どのような薬剤をどのタイミングで使用するべきかを考えて, 患者の延命だけでなくQOLも改善させる必要があるだろう. 「はじめに」限局性前立腺癌に対しては, PSや年齢が問題なければ前立腺全摘除術, ブラキーセラピーがしばしば施行され, 予後は比較的良好であるが, T3以上の症例PSが不良の場合や高齢者では, しばしばホルモン療法が施行されているのが日本の現状である. 1941年にC.Hugginsが初めて前立腺癌に対してcastrationを行い, 前立腺癌の退縮を観察したと報告して以来, ホルモン療法が前立腺癌に対する有効な治療法として受け入れられてきた(図1)1). 続きを見る
3.

論文

論文
並木, 幹夫
出版情報: 泌尿器外科 = Japanese journal of urological surgery.  18  pp.435-436,  2005-01-01.  医学図書出版
URL: http://hdl.handle.net/2297/40228
概要: 早期前立腺癌に対する治療方針として, 欧米では前立腺全摘術, 放射線療法および無治療経過観察が標準的方法として認められている. 1941年にHuggins博士に始められたホルモン療法は, 現在も進行性前立腺癌に第一選択として用いられており, 高齢者にとって忍容性も高い治療法である. このため, わが国では早期前立腺癌に対しても, ホルモン療法は主に高齢者を中心に用いられており, 比較的良好な成績を得られることも経験的に知られている. しかし, 早期前立腺癌に対するホルモン療法の有効性に対し, エビデンスを示すことを目的とした臨床試験が極めて少なく, このことがホルモン療法が欧米では早期前立腺癌に対する治療法の選択肢として認められていない理由となっている. われわれは3つの臨床的検討をもとに, 早期前立腺癌に対するホルモン療法の位置付けを考察した. 続きを見る