1.

論文

論文
山田, 泰士
出版情報: 金沢大学十全医学会雑誌.  112  pp.71-83,  2003-06-01. 
URL: http://hdl.handle.net/2297/4510
概要: 金沢大学大学院医学系研究科がん医科学専攻機能再建学<br />腱付着部症の病態の解明,治療法の確立のために,「繰り返し引っ張り刺激」による腱損傷モデルの修復過程に再刺激を行い,その後の損傷の形態,修復過程について検討した.修復早期(初回刺激 後2週)における腱損傷を生じうる再刺激(12kgf)により,その後の修復は遅延し,腱内部に不可逆的な変化と考えられる変性や石灰化を生じた.しかし,修復後期(初回刺激後6週)に同様の再刺激を行っても,その後の修復は遅延せず,1回刺激後と同様であった.また,靱帯損傷を生じない程度の再刺激(6kgf)であれば,修復初期,後期の何れの時期においても,その後の修復が遅延することはなかった.修復初期であっても適切な負荷は損傷腱の修復を遅延させないことから,早期運動療法の可能性が示唆された<br />原著論文 続きを見る
2.

論文

論文
峰松, 康治
出版情報: 金沢大学十全医学会雑誌.  111  pp.198-207,  2002-01-01. 
URL: http://hdl.handle.net/2297/4532
概要: 金沢大学大学院医学系研究科がん医科学専攻機能再建学<br />日本白色家兎の脛骨に金沢大式創外固定器を用いて1mm/日と2mm/日の速度で骨延長法を行い,延長仮骨内の骨塩量の変化をmineral densitometry法の原法から独自に拡 張したmodified mineral densitometry法を用いて評価した.延長仮骨部の骨塩量を比較すると,2mm/日の延長速度では仮骨部の骨塩量は明らかに少なく,骨形成が傷害された.更に2mm/日の延長速度において20mmの延長終了時に生食(コントロール群),塩基性線維芽細胞増殖因子(bFGF)80μg/0.5ml(F80群),bFGF400μg/0.5ml(F400群)を経皮的に延長仮骨内に投与して延長仮骨部の骨塩量を経時的に比較した.その結果,F400群ではコントロール群に比べ3~6週において有意に骨塩量の増加を認めたが,それ以降は差を認めなかった.F80群はコントロール群に比べ全経過を通じて高値を示す傾向はあったが有意差はなかった<br />原著論文 続きを見る
3.

論文

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山内, 大輔
出版情報: 金沢大学十全医学会雑誌.  111  pp.218-227,  2002-01-01. 
URL: http://hdl.handle.net/2297/4530
概要: 金沢大学大学院医学系研究科がん医科学専攻機能再建学<br />家兎の大腿骨に創外固定器を装着し,1日4.0mm(4mm伸張群),2.0mm(2mm伸張群)および0.8mm(0.8mm伸張群)の速度で延長することにより坐骨神経を30mm伸張し た.伸張終了直後,伸張終了後3週および8週の時点で評価して坐骨神経を切断した切断群も同様に評価した.又,免疫組織染色により神経突起先端の成長円錐の構成蛋白である成長関連蛋白43(GAP-43)および神経突起の伸張を促進する神経ペプチドであるニューロペプタイド-Y(NPY)の陽性細胞率を検討した.その結果,末梢神経慢性伸張による軸索障害に対して神経細胞体は伸張速度に応じて再生に必要な蛋白合成を行っていることが判明した<br />原著論文 続きを見る
4.

論文

論文
松田, 正樹
出版情報: 金沢大学十全医学会雑誌.  111  pp.228-239,  2002-01-01. 
URL: http://hdl.handle.net/2297/4529
概要: 金沢大学大学院医学系研究科がん医科学専攻機能再建学<br />日本白色家兎の大腿骨に脚延長器を装着して,4.0mm/日の速度で延長することにより,坐骨神経を慢性伸張し30%延長した.ヒラメ筋が受ける影響について延長終了直後,4週後,8週後に 電気生理学的検討と神経筋接合部の形態学的観察を行った.その結果,複合筋活動電位においては筋入口部の刺激が正常の3~6倍で波形を得られた.その波形は多相性であり,持続時間の延長を認めた.ヒラメ筋筋質重量は正常の70%にまで減少したが,経時的な進行は認めなかった.延長終了後の神経筋接合部後シナプスの形態はワーラー変性群のような変性を示さず,一次シナプス間隙および二欠シナプス間隙に殆ど変化は生じなかった.延長終了後8週の経過でも一次シナプス間隙および二次シナプス間隙に軽度の変性が生じたのみで形態は保たれていた<br />原著論文 続きを見る
5.

論文

論文
丸川, 浩平
出版情報: 金沢大学十全医学会雑誌.  111  pp.240-255,  2002-01-01. 
URL: http://hdl.handle.net/2297/4528
概要: 金沢大学大学院医学系研究科がん医科学専攻細胞浸潤学<br />日本白色種家兎を使用して下顎骨体部に骨切り,延長装置を装着して1日1mmで10日間,計10mmの延長を行い,骨形成過程における経時的変化を肉眼的,X線学的,組織学的ならびに免疫組 織化学的に観察した.肉眼的に延長部は延長後1日目では母骨と異なる軟らかい組織で満たされていたが,3日目からは両側断端から硬い新生骨が順次伸び,28日目では表面滑沢で母骨に近い状態となった.なお下顎骨体部長測定により全ての群において同程度の実延長量が得られた.X線学的には延長後1日目では延長部の殆どが透過像を示していたが,3日目以降は時間の経過に伴い両側断端から仮骨が伸長,不透過性も亢進していき母骨と近い状態になっていった.組織学的にはHE染色を行い観察したところ,延長後早期では線維組織が主で骨の形成は乏しいが,時間の経過と共に骨増生が進行し延長部は新生骨の骨梁で満たされていき母骨との境界は不明瞭となる傾向にあった<br />原著論文 続きを見る
6.

論文

論文
上原, 健治
出版情報: 金沢大学十全医学会雑誌.  111  pp.173-182,  2002-06-01. 
URL: http://hdl.handle.net/2297/4533
概要: 金沢大学大学院医学系研究科がん医科学専攻機能再建学<br />術前放射線照射による延長仮骨形成障害の機序を解明にする目的で,日本白色家兎15Gy照射後延長モデルを作製し,延長部の単純レントゲン,組織標本,微小血管造影について検討した.その結 果,延長終了時に仮骨形成を全く認めなかった.延長終了後に仮骨形成が出現したが構造に規則性は無く,散在性の骨化巣で内軟骨性骨化であった.血管内皮増殖因子(VEGF)に対する免疫組織染色では,延長終了4週の延長部の血管は少なく,骨芽細胞はVEGFの強い発現を認めた.以上より,術前放射線照射による延長仮骨形成障害は,骨芽細胞や前駆細胞の障害の他に血管新生障害が関与していると考えられた<br />原著論文 続きを見る
7.

論文

論文
紺崎, 友晴
出版情報: 金沢大学十全医学会雑誌.  111  pp.74-81,  2002-02-01. 
URL: http://hdl.handle.net/2297/4544
概要: 金沢大学医系研究がん医科<br />希釈されたサーファクタントの界面活性に対するデキストランとポリエチレングリコールの影響を検討し,それぞれの至適分子量を調査した.その結果,デキストランやポリエチレングリコールは希釈されたサーファクタントの 界面活性および生理的機能を増強すると推論された.よって,急性呼吸窮迫症候群(ARDS)における呼吸不全の原因には,肺サーファクタントの希釈が関与していると再確認した.デキストランやポリエチレングリコール等の水溶性非イオン性高分子は,希釈されたサーファクタントでも機能を発揮させると結論され,これらの高分子を用いたARDSの対する全く新しい治療法が示唆された<br />原著論文 続きを見る
8.

論文

論文
田川, 茂樹
出版情報: 金沢大学十全医学会雑誌.  110  pp.315-326,  2001-12-01. 
URL: http://hdl.handle.net/2297/4560
概要: 金沢大学医系研究脳医科<br />ドーパミンによる律動様小波の増大とこれに関与するドーパミン受容体について検討した.実験は白色ウサギを用いた.ノミフェンシンの硝子体内注入が網膜電図におよぼす影響では,100μMの注入で律動様小波の振幅が増大 したが,暗所視系b波の振幅は有意に減弱した.1μMのドーパミンと30μMのノミフェンシン注入では,律動様小波の振幅は増大し,暗所視系b波の振幅は減弱した.50μMのドーパミンの単独注入と,50μのMドーパミンと50μMのスルピリドとの同時注入でも同様結果を認めたが,50μMのドーパミンと20μMのSCH23390の同時注入では,暗所視系b波は減弱したが律動様小波は変化しなかった.また,50μMのSKF38393単独注入では,律動様小波の振幅は増大し暗所視系b波は減弱した.50μMのLY161365単独注入では律動様小波の振幅が減弱し,暗所視系b波も有意に減弱した.以上より,ドーパミンによる律動様小波の振幅の増大はD1受容体を介しており,暗所視系b波にはD1およびD2受容体が共に関与していると考えられた<br />原著論文 続きを見る
9.

論文

論文
勝木, 保夫
出版情報: 金沢大学十全医学会雑誌.  110  pp.243-251,  2001-08-01. 
URL: http://hdl.handle.net/2297/4566
概要: 金沢大学医系研究がん医科<br />外傷性骨萎縮の病態を検索する目的で日本白色家兎の脛骨遠位端を骨折させ,DEXA法を用いて骨塩量を測定し,骨萎縮の定量的評価と骨萎縮の回復過程の観察を行った.家兎下肢骨骨折モデルは骨萎縮作成の動物実験モデル として作成が容易で回収率もよく,外傷性骨萎縮のモデルとして適当であった.DEXA法を用いた小動物の骨塩定量は変動係数1%未満の高い再現性が得られ,変化し難い骨塩量の変動を定量する上で最適であった.骨折による不動性,非荷重性の骨量減少には,一定の下限があり,20%の減少が下限と考えられた.骨折による不動化モデルでは,減少した骨塩量は荷重の再開や運動量の増加と共に一定の経過で回復すると考えられたが,12週以上の長期を要する<br />原著論文 続きを見る
10.

論文

論文
水野, 勝則
出版情報: 金沢大学十全医学会雑誌.  110  pp.171-179,  2001-04-01. 
URL: http://hdl.handle.net/2297/4574
概要: 金沢大学医整形外科<br />ウサギ25羽を用い,硬膜外静脈叢からの出血に対するフィブリン糊硬膜外腔注入法の止血効果及び脊髄に与える影響を検討した.フィブリン糊注入群では非注入群と比較して出血量の有意な減少を認めた.組織学的には,フィブリン 糊は硬膜外腔全体に均等に充満していた.フィブリン糊混合液の注入は,脊髄を傷害することなく硬膜外静脈叢を圧迫し,タンポナーデ止血効果を発揮していた<br />原著論文 続きを見る